キヤノンギャラリー、渡辺幸雄写真展「山稜光景」


 キヤノンSタワーのオープンギャラリーでは、渡辺幸雄写真展「山稜光景」を2011年1月5日から開催する。


長野県松本市に居を構え、20年以上にわたり北アルプスを中心に撮影を続ける山岳写真家、渡辺幸雄氏の作品展です。本展では、雲海を従えて屹立する常念岳や、乳白色のガスに包まれ、ブロッケン現象が浮かぶ笠ヶ岳など、北アルプスの光と風が織りなす「山稜光景」を過去数年間にわたって写し撮った作品28点を展示します。
展示作品はすべてキヤノンの大判プリンター「imagePROGRAF」でプリントします。
なお、渡辺幸雄氏は2011年版キヤノンカレンダーの作品撮影を担当しました。(写真展資料より引用)


本州のほぼ中央に位置する北アルプスを中心に活動しています。学生時分よりこの自然に魅了され、以来20年以上撮り続けてきました。現在では、一年の大半をこの自然の中で過ごしていますが、中でも好きなエリアは南部の槍穂高連峰です。このエリアは3000メートル峰が連なり、切り立った岩峰が連続する国内一険しい山岳地帯です。
岩と雪の殿堂と評される槍穂高連峰ですが、厳しいだけではなく、時には微笑みも見せてくれます。四季折々に風が吹き、風と共に雲も流れていきます。流れる雲を追い求め、太陽や月の光を追い求め、北アルプスの稜線を歩いています。今回の写真展は、この数年間北アルプス山中で出会った、「光」が織りなす光景をテーマにした作品で構成しました。
ブロッケン現象や日暈、虹などは、大気光学現象と呼ばれています。状況次第で出現するので、山上ではなくても見られる自然現象ですが、山の稜線にいると空の存在を身近に感じます。空に描かれた彩りの美しさに強く惹かれ、巡り会う度レンズを向けてきました。北アルプス稜線の光と風が織りなす山稜光景を感じてもらえれば幸いです。(作者コメントを引用)

  • 名称:渡辺幸雄写真展「山稜光景」
  • 会場:キヤノンSタワーオープンギャラリー
  • 住所:東京都港区港南2-16-6
  • 会期:2011年1月5日〜2011年2月4日
  • 時間:10時〜17時30分
  • 休館日:日曜・祝日

(本誌:折本幸治)

2010/12/22 00:00