パナソニック、「DMC-G2」の3Dレンズ対応ファームウェア


 パナソニックは18日、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠したデジタルカメラ「LUMX DMC-G2」の最新ファームウェアを公開した。交換レンズ「LUMIX G 12.5mm F12」での3D撮影が可能になる。

LUMIX DMC-G2LUMIX G 12.5mm F12

 更新することで、3D撮影機能とDMC-G2本体での3D写真再生機能が利用可能になる。

 撮影した3D写真はMPO形式で記録される。3D写真の縦位置での撮影には対応していない。

 3D撮影時は、AFまたはMF操作、絞り値設定などが使えなくなる。パナソニックでは、三脚やストロボの使用を推奨している。マイカラーモードの「ダイナミックアート」も使用不可。3Dでの動画記録も行なえない。

 また、被写体までの距離が0.6〜約1mだと左右の視差が大きくなり、画面の両端では立体効果が得られない場合があるという。

 DMC-G2における3D写真の解像度は、1,600×1,200ピクセル(4:3)、1,600×1,064ピクセル(3:2)、1,600×904ピクセル(16:9)、1,440×1,440ピクセル(1:1)。

 3D再生機能は、3D表示が可能なテレビに接続して使用する。セットアップメニューの「3Dテレビ出力」を「3D」に設定、HDMIでDMC-G2とテレビを接続する。

 ビエラリンク使用時はテレビの入力切替が自動で切り替り、テレビのリモコンで再生動作が可能。3Dと2Dの切替もテレビから行なえる。また、3D対応のレコーダーに3D写真を記録すると、MPO形式のまま記録できる。

 なお、DMC-G2の背面液晶モニターで3D写真を見た場合、2Dでの表示になる。

 加えて新ファームウェアにより、AEロック中にタッチシャッターを使用したとき、AEロックを維持するようになるという。

 あわせてパナソニックは18日、デジタルカメラ添付ソフト「PHOTOfunSTUDIO 5.0 HD Edition」のアップデートプログラムを公開した。アップデートバージョンは5.0 L319。

写真はPHOTOfunSTUDIO 5.1 HD Edition

 対象機種は、LUMIX DMC-FT2、LUMIX DMC-FX70、LUMIX DMC-G2、LUMIX DMC-LX5、LUMIX DMC-ZX3。

 新バージョンでは、3D撮影対応の交換レンズ「LUMIX G 12.5mm F12」に対応。また、DMC-G2にLUMIX G 12.5mm F12を装着して撮影した3D静止画(MPO)ファイルの分類やメディアコピーが可能になる。

 なおパナソニックは、9月にLUMIX G 12.5mm F12を発表した際、DMC-G2の3D対応ファームウェアの公開と、PHOTOfunSTUDIO HD EditionをLUMIX G 12.5mm F12に対応させるアップデートプログラムの公開を予告していた。

 LUMIX G 12.5mm F12は、2つの光学系を搭載することで3D写真撮影を可能にした交換レンズ。10月29日発売の「LUMIX DMC-GH2」とともにパナソニックが発表した。DMC-GH2の場合、発売当初からLUMIX G 12.5mm F12での3D写真撮影に対応。

 DMC-G2は、有効1,210万画素の4/3型Live MOSセンサーやタッチパネル機構を備えた製品。AVCHD Lite準拠のHD動画記録も行なえる。発売は4月。ボディのみの店頭価格は5万9,700円前後。




(本誌:折本幸治)

2010/11/18 13:42