【フォトキナ】オリンパスが「ZUIKO」レンズ搭載の高級コンパクトを開発発表


 オリンパスは20日(現地時間)、フォトキナ2010の会場で高級コンパクトデジタルカメラ「New flagship digital compact camera」を開発発表した。正式な名称は未定。価格も未定。2011年第1四半期に世界で発売する。

フォトキナ2010で披露されたNew flagship digital compact camera
フォトキナ2010の開幕は21日から。20日の報道関係者を集めたプレスカンファレンスで除幕を行なった
コンパクトデジタルカメラのフラッグシップとする

 「ZUIKO」ブランドのズームレンズを搭載したレンズ一体型のデジタルカメラ。同社コンパクトデジタルカメラのフラッグシップモデルと位置づける。コンパクトデジタルカメラでZUIKOレンズを搭載するのは初。ZUIKOレンズの搭載を前面に出して訴求する。重いあるいは大きなカメラを持ちたくないが、きれいな写真を撮りたいというユーザーに向ける。

 詳しい仕様は明らかになっていない。撮像素子の画素数も未公開だが、センサーサイズはマイクロフォーサーズよりは小さくなるという。ブースにはモックアップを展示。ケース内展示で手に触れることはできない。外観のデザインはほぼ最終製品に近いという。

 レンズはズームレンズで、焦点距離は不明。F値も非公開だが、「明るいレンズになる」(説明員)という。レンズ部分もモックアップで光学系は入っていないが、製品版でも前玉のサイズはモックアップと同じ程度の大きさになるとする。モックアップの前玉は、コンパクトデジタルカメラとしては比較的大きいように見えた。手ぶれ補正機構は搭載するというが、光学式なのかセンサーシフト式なのかは明言していない。

シャッターボタン近くには、モードダイヤルのような部材を備えるアクセサリーポートも装備。ポップアップ式のストロボも備える模様
動画用と思われるボタンや回転ホイールも見える側面のフタには「HDMI」の文字

 ボディは金属外装。「もって楽しんでもらえる作りになる」(説明員)とのこと。E-PL1などと同様のアクセサリポートも装備し、少なくともEVFの「VF-2」と外付けマイクアダプター「SEMA-1」の装着には対応する。上面にはモードダイヤルのような部分も見られる。

 液晶モニターアスペクト比3:2の3型。ドット数は不明。ポップアップ式ストロボを撮影者から見て左肩に備えるようだ。ストロボのポップアップ用と見られるスイッチも背面に見ることができる。また、背面には動画撮影に使用すると思われる赤丸の付いたボタンもあった。また、側面にはHDMIの端子も備える模様。

 想定ユーザーについては、「男性が多くなると思うが、“カメラ女子”といった女性のユーザーにも使ってもらえるのではないか。レンズ交換式デジタルカメラのサブ機としての需要も掘り起こしたい。日本が中心的な市場になるとおもうが、世界的に展開していく」(説明員)とした。

フォトキナ2010の開幕を待つ設営中のオリンパスブース

【2010年9月21日】オリンパスの発表資料に合わせ、「ZUIKO DIGITAL」の表記を「ZUIKO」に統一しました。




(本誌:武石修)

2010/9/21 00:00