マミヤ、デジタルカメラバックDMシリーズを国内発売

〜iPad、iPhoneなどによるワイヤレス・プレビューを実演

 マミヤは、デジタルカメラバックの「マミヤDM」シリーズを9月1日に国内発売する。7月13日に海外発表した製品。

 製品ラインナップは次の通り。いずれもデジタルバック単体および中判カメラ「645DF」とのキットを用意する。また、中判カメラ「RZ67」とDM33をセットにしたシステムキットも想定売価219万円前後で用意した。

製品名想定売価想定売価(DFキット)CCDサイズ解像度画素数(メガピクセル)キャプチャーレート感度設定(ISO)
DM56399万円前後410万円前後56×36mm9,288×6,000561秒/コマ80-800
DM40242万円前後252万円前後44×33mm7,360×5,562400.8秒/コマ80-800
DM33221万円前後231万円前後48×36mm6,726×5,040331.1秒/コマ50-800
DM28116万円前後132万円前後44×33mm6,144×4,622281秒/コマ50-800
DM2276万円前後89万円前後48×36mm5,356×4,056220.9秒/コマ25-400

 DMシリーズの対応カメラは、マミヤ645DFおよびフェーズワン645DF。マミヤ645DFとマミヤセコールLSシリーズのレンズシャッターを使用することで、ストロボは1/1,600秒まで全速同調する。

 併せて、「マミヤVグリップエアー」も発売する。プロフォトエアーシステムのフラッシュトリガーを内蔵し、プロフォトトランシーバーを使用することで他のフラッシュシステムとも統合できる。電源は単3型乾電池またはマミヤDMデジタルバックのバッテリーを使用可能。

 また、「Leaf Remote Server」を介することで、アップルのiPadやiPhoneなどで撮影画像を即時に確認できる「ワイヤレス・プレビュー」が可能。

 同社はDMシリーズの国内発売に先駆け、アップルストア銀座でワイヤレス・プレビューデモとDMシリーズの展示を行なった。

DM56645DFにDMシリーズを装着したところ
645DFRZ67に装着したところ。レボルビング機構を備えたアダプターを介している

3社協力体制の“新生マミヤ”

 同社ディレクター・オブ・マーケティングのズィヴ・アルゴヴ氏は、マミヤ、リーフ、フェーズワンの3社の協力体制よる“新生マミヤ”のテーマとして「ヒューマン・ファクター」を強調。「よい写真を撮るのはカメラではなく、ユーザー」とし、技術ではなく人にフォーカスした広告を展開するという。

ディレクター・オブ・マーケティングのズィヴ・アルゴヴ氏カメラボディ、レンズ、ソフトウェアにおける協力体制を築く

 デジタルバックDMシリーズは、プロのコマーシャルフォトグラファーや、熱心なアマチュアカメラマンに向ける。デジタル一眼レフカメラのようなハンドリングとカスタマイズが可能でありながら、より多くの画素数で幅広いダイナミックレンジを持つという。撮像素子はローパスフィルターを持たず、クリアな16ビットのRAWファイルからリアルで柔軟性のある画像を作り出せるとした。

主なセンサーサイズとの比較フラッシュトリガーを内蔵するVグリップを装着したところ

iPhoneの操作感でプレビュー可能

 会場にiOS用アプリの「Leaf Capture Remote」をインストールした端末を持参すると、実際に撮影画像のプレビューを体験することができた。

 会場前方でモデルを撮影すると、来場者が持参したiPadやiPhoneに一斉に画像が表示された。画像はiOSの「写真」アプリのように、ピンチ操作による拡大縮小や、スワイプによる前後画像の移動を行なえる。クライアントと撮影画像を確認するなどのシーンで活用できるとしていた。

Leaf Remote Captureのワイヤレス・プレビューは、iPad、iPhone、iPod touchに対応自身もマミヤのカメラを愛用しているという脊山麻理子さんをモデルに撮影を行なった
iPhone 3GSで実際に撮影画像を表示しているところ拡大したところ。モデルの手が画面全体に表示される程度までさらに拡大できた


(本誌:鈴木誠)

2010/8/20 19:25