タムロン、「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD」ニコン用を26日に発売


 タムロンは、「SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD」(Model A005)のニコン用を8月26日に発売する。価格は6万3,000円。キヤノン用、ソニー用も順次発売予定としている。

SP 70-300mm F4-5.6 Di VC USD

 35mm判相当のイメージサークルに対応する望遠ズームレンズ。同社の創業60周年を記念した「プレミアム望遠ズームレンズ」とし、同クラス最高レベルの高画質としている。3月に開発発表し、CP+2010にデモ機を展示していた。

 同社初の超音波モーター「USD」(Ultrasonic Silent Drive)を搭載し、スピーディーで静かなピント合わせが可能としている。フルタイムマニュアル機能も利用できる。

 レンズ構成は12群17枚。色収差を低減する「LD」(Low Dispersion:異常低分散)レンズ1枚に加え、LDレンズ以上の高度な補正能力を持つという特殊硝材「XLD」(Extra Low Dispersion)レンズも1枚採用した。また、新しいBBARコーティングでゴースト、フレアの対策を行なっている。フォーカシングで重量バランスの変動が少ないとするインナーフォーカス機構を採用した。

 手ブレ補正機構「VC」も搭載。補正効果はシャッタースピード約4段分としている。なお、ソニー用の同レンズは手ブレ補正機構を搭載せず、「SP 70-300mm F4-5.6 Di USD」という製品名になる。

 最短撮影距離は1.5m。最大撮影倍率は1:4。絞り羽根は9枚。フィルター径は62mm。花形フードが付属する。

 サイズは81.5×151.1mm(最大径×全長)。重量は765g(ニコン用)。

 なおタムロンでは、商品名の視認性向上を目指し、同レンズより機種名の表記を簡略化する。省略するのは、オートフォーカス機種を示す「AF」、異常低分散ガラス使用機種を示す「LD」、非球面レンズ使用機種を示す「Aspherical」、インナーフォーカス採用機種を示す「[IF]」、最大撮影倍率1:4以上を示す「Macro」の表記。



(本誌:鈴木誠)

2010/8/10 17:15