新宿ニコンサロン、幡野広志写真展「海上遺跡」


 ニコンサロンbis新宿は、幡野広志写真展「海上遺跡」を24日より開催する。

(c)幡野広志

 作者は日本一周の旅に行った。海沿いをひたすら車で走り、車中泊して旅した。撮影することが目的ではなく、旅をすることが目的だった。

 そして海上に建物があることに気づく。しかも遺跡のように朽ちている。思わず被写体の珍しさや造形美に惹かれ、撮影をした。

 旅を終えて東京に帰り、その被写体が何なのか調べた。

 作者は、順番が逆だったことを本当に後悔した。先に調べてから撮影すべきであった。

 そこには建造されたしっかりとした理由があった。分かってくる被写体の凄さ。めずらしさや造形美という浅い視点で撮影するべきではなかった。

 波の浸食による崩壊や沿岸部の開発や危険防止のための撤去など、あと何年か経ったら無くなってしまうかもしれない。

 この景色を自分の納得する写真作品として残したく、作者はまた日本一周の旅に行くことにした。今度は撮影を目的とした再撮影の旅だ。カラー15点。(写真展情報より)

 なお、8月28日の13時よりギャラリートークを行なう。

  • 名称:幡野広志写真展「海上遺跡」
  • 会場:ニコンサロンbis新宿
  • 住所:東京都新宿区西新宿1-6-1新宿エルタワー28階
  • 期間:2010年8月24日~2010年8月30日
  • 時間:10時~19時(最終日は16時まで)
  • 休館日:会期中無休

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2010/8/10 00:00