アドビ、動画読み込みや自動レンズ収差補正に対応した「Photoshop Lightroom 3」


 アドビは、写真管理編集ソフト「Photoshop Lightroom 3 日本語版」を25日に発売する。価格は、通常版が3万3,600円、アップグレード版が1万1,340円、学生・教職員個人版が1万185円。アップグレードの対象は、Lightroom 2.x/1.x日本語版の正規登録ユーザー。

 対応OSはWindows XP/Vista/7、Mac OS X 10.5または10.6。

Photoshop Lightroom 3

 写真の管理・編集・公開のワークフローをカバーするRAW現像ソフト。プロフォトグラファー、ハイアマチュア、学生といった層に向ける。2009年10月に、新機能を搭載したベータ版を公開。フィードバックを収集していた。

 管理面では、新たに動画ファイルの管理に対応。静止画と動画を併せて管理可能になった。また、画像読み込みのインターフェースを新設計し、従来よりもパフォーマンスを改善。読み込んだ画像の保存位置を視覚的に表示するほか、ライブラリー生成時間の短縮も図った。

 新搭載となる「テザー撮影」機能は、カメラとPCを接続することで、構図・照明・撮影設定などを撮影後すぐにPC画面上でチェックできる。キヤノンとニコンの一部機種で利用できるとしている。

 レンズ補正には、自動レンズ補正機能を追加した。ワンクリックでゆがみ、色収差、周辺光量の補正を行なう。マニュアルでの収差補正も可能となっており、マウスドラッグによる収差補正も行なえる。また、ノイズ低減ツールの性能も向上したとしている。

 遠近感によるパースペクティブを補正する「遠近感の補正」を新たに装備。一例として、カメラを上に向けて建物を撮影した場合に、建物が後方に傾いて見える歪みを緩和する。

Photoshop CS5にも搭載していたレンズプロファイルを利用できる各項目の値を変更することにより、手動での収差補正も行なえる
フィルム風の粒状感を適用する粒子シミュレーション

 フィルムの粒子シミュレーションは、画像にフィルム風の粒状感を再現する新機能。粒子の大きさと粗さをスライダーによりコントロールできる。

 公開および出力に関する機能では、ライブラリモジュールからWeb上の写真共有サービスへ写真をアップロードできるようになった。デフォルトではFlickrに対応。プラグインを使用することで、ほかの写真共有サービスにも対応する。

 プリントモジュールではプリントレイアウトのカスタマイズが可能になった。作成したレイアウトは、テンプレートとして保存できる。

 また、メタデータ、キーワード、命名規則などをプリセットとして保存可能になった。読み込み用、書き出し用のプリセットをそれぞれ作成可能。

 このほか、スライドショーモジュールでBGM付きのスライドショーを作成可能になった。作成したスライドショーは動画ファイルとして書き出せる。動画フォーマットはH.264形式のMPEG-4。



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2010/6/8 19:39