富士フイルム、宮城県のデジカメ関連部門を埼玉県に移転


 富士フイルムは7日、2010年7月に同社デジタルカメラの開発・調達・品質保証部門を現在の宮城県黒川郡大和町(大和地区)から埼玉県さいたま市(大宮地区)に移転すると発表した。

 デジタルカメラの開発・調達・品質保証部門をフジノンのある大宮地区に置くことで、フジノンのレンズ技術をデジタルカメラに生かす体制を整える。また、営業・商品企画部門との連携も強め、デジタルカメラ事業の成長を図るとしている。

 同社は7月1日にフジノンを統合。光学デバイス事業強化も進めるとしている。今回の開発・調達・品質保証部門の移転に伴い、デジタルカメラと光学レンズ開発の協業体制を従来以上に強め、商品力強化と開発スピードの向上を推進していくという。

 なお大和地区では、デジタルカメラの生産技術、評価・解析、アフターサービス支援などの業務を子会社である富士フイルムデジタルテクノが継続する。一部のデジタルカメラ用センサーの生産は2011年6月まで大和地区で継続し、協力会社へ委託する方針。デジタルカメラ用センサーの開発は同社が引き続き行なうとしている。



(本誌:鈴木誠)

2010/6/7 19:12