レンズベビー、光学ユニット交換式になった「コントロールフリーク」


 ケンコーは、交換レンズシステム「レンズベビーコントロールフリーク」を6月15日に発売する。キヤノンEFマウント用、ソニーAマウント用、ニコンFマウント用、フォーサーズマウント用、ペンタックスKマウント用を用意する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万6,800円前後の見込み。

レンズベビーコントロールフリークカメラへの装着例
付属の光学系「ダブルディスク」の絞りディスク

 レンズを傾けることで、ボケや流れなどを味わえる交換レンズ。最もシンプルな「レンズベビーミューズ」、ピントリングを備えた上位モデル「レンズベビーコンポーザー」の中間に位置する製品で、従来品「レンズベビー3G」の後継製品になる。

 レンズベビー3Gと同じく、蛇腹にロック機構を装備した点が特徴。蛇腹を傾けることでボケと流れをコントロールし、蛇腹の伸縮でピントを合わせる。その状態をロックすれば、蛇腹から手で離しても、好みの描写・ピント位置で固定できる仕組み。夜景撮影や風景撮影など、じっくり構図を決めたい撮影に適しているという。

 新モデルではさらに、レンズベビー コンポーザーやレンズベビー ミューズで実現している光学系交換システムに対応した。付属の光学系である「ダブルグラス」は、焦点距離約50mm、最短撮影距離約30cm。

 絞りはマグネット式。F2、F2.8、F4、F5.6、F8、F11、F16、F22の付け替え式となっている。

 本体サイズは88.6×88.6×86.6mm。重量は195.6g。フィルター径は37mm。

 またケンコーは、レンズベビーシリーズの光学系として、「レンズベビーフィッシュアイオプティック」と「レンズベビーソフトフォーカス オプティック」を6月15日に発売する。価格はオープンプライス。

レンズベビーフィッシュアイオプティックレンズベビーソフトフォーカスオプティック

 レンズベビーフィッシュアイオプティックは、画角160度の魚眼イメージでの撮影が可能。店頭予想価格は1万6,800円前後。レンズベビーコントロールフリークとレンズベビーミューズで使用する場合は、近日発売のアダプターが必要になる。

 35mm判相当およびAPS-Cサイズ相当の撮像素子を搭載するデジタルカメラで使用すると、周辺にケラレが生じる。ただし、APS-Cセンサーの場合、周辺の黒い部分の端が切り取られるという。また、フォーサーズの場合は、「周辺の黒い部分が完全になくなる」としている。

 マグネット式絞りディスクが付属し、設定可能な絞り値はF4、F5.6、F8、F11、F16、F22。本体サイズは48×48×50.8mm。重量は153g。

 レンズベビーソフトフォーカスオプティックは、レンズベビーコンポーザー、レンズベビーコントロールフリーク、レンズベビーミューズで使用できるソフトレンズユニット。柔らかな描写が得られるという。店頭予想価格は9,800円前後の見込み。

 3種類のマグネット式マルチホール絞りディスクと、F2.8〜F22の絞りディスクが付属。イメージに合わせてソフト効果を調節できる。




(本誌:折本幸治)

2010/5/25 14:37