リコー、「GXR」「GR DIGITAL III」の機能拡張ファームウェアを19日に公開


 リコーは17日、ユニット交換式デジタルカメラ「GXR」およびコンパクトデジタルカメラ「GR DIGITAL III」用の機能拡張ファームウェアを19日に公開すると発表した。

GR LENS A12 50mm F2.5 Macroを装着したGXRGR DIGITAL III

 GXR用の機能拡張ファームウェアは第1弾、GR DIGITAL III用は2009年12月公開のファームウェアに続く第2弾としている。

 機種ごとの更新内容は次の通り。

 

GXR

  • ノイズリダクションの設定項目に「MAX」を追加する。画像データのノイズ分布を解析し、領域に応じて最適な処理を行なうことで暗所画質が向上するという
  • シーンモードの「夜景」、「遠景」でノイズリダクションを設定できるようになる
  • 「ADJ.ISOダイレクト変更」を追加し、撮影時にADJ.レバーを左右に倒すことでISO感度を変更できるようになる
  • ホワイトバランス「白熱灯」を、「白熱灯1」と「白熱灯2」の2種類にする。「白熱灯1」に比べてやや赤みを残した「白熱灯2」が従来の「白熱灯」と同等となる
  • シャッタースピード自動シフト機能を追加する。シャッタースピード優先モードで露出オーバーまたは露出アンダーになる場合、オンにすることで適正露出が得られるシャッタースピードとなるよう自動的に調整する
  • アップダウンダイヤルでもストロボやセルフタイマーの設定変更を行なえるようになる
  • S10、P10ユニットの使用時に、マイセッティング編集でズームポジションを変更できるようになる
  • A12ユニットでのマクロ撮影時に、撮影距離を「7-10cm」、「10-30cm」で選択可能とし、AF速度が向上する
  • A12ユニットでMF時にマクロボタンを押している間は、フォーカスリングの移動速度が高速になるよう設定可能になる
  • 詳細情報表示およびExif情報にA12、S10、P10ユニットの情報を表示する
  • セットアップメニューにファームウェアバージョン情報表示項目を追加する

 

GR DIGITAL III

  • ノイズリダクションの設定項目に「MAX」を追加する。画像データのノイズ分布を解析し、領域に応じて最適な処理を行なうことで暗所画質が向上するという
  • 最大2EVまでのオートブラケット撮影が可能になる。変更の順番をショットごとに設定することもできる
  • 撮影画像をトリミングして別ファイルとして記録可能になる。アスペクト比「1:1」でのトリミングも可能
  • ホワイトバランス「白熱灯」を、「白熱灯1」と「白熱灯2」の2種類にする。「白熱灯1」に比べてやや赤みを残した「白熱灯2」が従来の「白熱灯」と同等となる
  • シャッタースピード自動シフト機能を追加する。シャッタースピード優先モードで露出オーバーまたは露出アンダーになる場合、オンにすることで適正露出が得られるシャッタースピードとなるよう自動的に調整する

 GXRは、バッテリー、液晶モニター、内蔵ストロボ、カードスロットなどからなる交換ユニットシステムのベースボディ。 撮影には撮像素子、レンズ、画像処理エンジンを一体化した着脱式のカメラユニットが必要。発売は2009年12月。実勢価格は3万4,800円前後。対応ユニットとして「GR LENS A12 50mm F2.5 Macro」と「RICOH LENS S10 24-72mm F2.5-4.4 VC」が発売済み。「RICOH LENS P10 28-300mm F3.5-5.6 VC」が6月上旬に発売予定。

 GR DIGITAL IIIは、1/1.7型の有効1,000万画素CCD、28mm F1.9の単焦点レンズ、3型92万ドットの液晶モニターなどを採用するコンパクトデジタルカメラ。発売は2009年8月。実勢価格は6万5,200円前後。

(本誌:鈴木誠)

2010/5/17 14:08