サンディスク、世界初の64Gbit X4 NANDフラッシュを量産開始


 サンディスクは13日、64GbitのX4 NANDフラッシュ技術によるメモリーカードの量産出荷を開始したと発表した。

 X4 NANDフラッシュは、従来のMLC(マルチレベルセル)の2倍となるセル当たり4bitのデータを格納可能な独自技術。64GbitのX4フラッシュメモリーの出荷は世界初としている。

 プロセスルールは43nmで、量産可能なものとしては世界最高密度のシングルダイメモリーデバイスになるという。同社では、X4 NANDフラッシュ技術を使用した容量16GBと8GBのSDHCメモリーカードおよびメモリースティックPROデュオの出荷を既に開始している。X4 NANDフラッシュ技術を用いることでコスト面で有利になるとしている。

 X4 NANDフラッシュ技術については、イスラエルのテルアビブ大学が基本的なアプローチを構築し、その後サンディスクがX4コントローラーを開発。43nmプロセスによる64Gbit X4メモリーに応用することで製品化した。サンディスクは、テルアビブ大学の技術移転企業Ramot社からX4 NANDフラッシュに関する独占ライセンスを取得している。




(本誌:武石修)

2009/10/13 18:25