フェーズワン、デジタルバック用中判カメラ「645DF」

~シュナイダークロイツナッハのレンズ3本も

 DNPフォトルシオは29日、デジタルバックでの使用に最適化したフェーズワンの中判カメラ「645DF」を2009年第4四半期に発売する。併せてシュナイダークロイツナッハブランドの交換レンズ3本も同時にラインナップする。価格は本体、レンズとも未定。

645DFシュナイダークロイツナッハのレンズ

 フェーズワンがマミヤ・デジタル・イメージング(マミヤDI)と共同開発した645カメラ。フェーズワン、マミヤカメラマウントのフェーズワン、リーフなどのデジタルバックを装着できる。

 同時発表のシュナイダークロイツナッハレンズと組み合わせることで、最高1/1,600秒のストロボシンクロが可能になるのが大きな特徴。ロケでの撮影が容易になるとしている。最高シャッター速度は1/4,000秒。645DFはフォーカルプレーンシャッターとレンズシャッターの両方が使用可能となっている。

 また従来機に比べ、シャッターレスポンス、AF速度などを大幅に改善したという。通常のファッション撮影の際、これまでより約5倍近い処理スピードを実現したとしている。さらに、カスタム設定にも改良を施し、初めて中判カメラを使用するユーザーが商品撮影、ポートレート、風景などの既設定モードを選択できるようになった。

 そのほか、新設計の操作ボタン、外部光を完全にシャットアウトできるというアイカップ、改良したファインダーマスク、フォーカスロック時のカスタム可能なオーディオフィードバックなどを搭載した。いずれの機能も容易に設定できるという。

 同時発表のレンズ3本はすべてシュナイダークロイツナッハブランドになる。正式なレンズ名称は未定だが、55mm F2.8、80mm F2.8、110mm F2.8となり、いずれもレンズシャッターを内蔵する。これらのレンズはフェーズワン、マミヤDI、シュナイダークロイツナッハの3社が共同で開発した。




(本誌:武石修)

2009/10/1 14:57