ソニー、海外で「α550」「α500」を発表

〜Exmorセンサーを採用、ライブビュー時の拡大表示が可能に

 ソニーは27日、海外でデジタル一眼レフカメラ「α550」と「α500」を発表した。欧州および米国で10月に発売する。米国での価格は、α550がボディのみで950ドル、レンズキットが1,050ドル。α500がボディのみ750ドル、レンズキットが850ドル。日本での発売は未定。

α550。装着レンズはDT 30mm F2.8 Macro SAMα550(背面)
α550(上面)
α500(正面)α500(背面)

 α380およびα330の上位に位置すると見られる新製品。ともに従来のクイックAFライブビューに加えて、撮像素子でのライブビュー撮影機能「Manual Focus Check Live View(マニュアルフォーカスチェックライブビュー)」を搭載したのが特徴。光学ファインダーやクイックAFライブビューと切り替えて使用する。それに伴い、撮像素子にはAPS-Cサイズ相当のCMOSセンサー「Exmor」を採用。α380とα330はCCDだった。

 α550とα500の主な違いは撮像素子の画素数。α550が1,420万、α500が1,230万。液晶モニターはともに上下可動式の3型だが、α550が92万ドット、α500が23万ドットと異なる。なお、α380とα330の液晶モニターは2.7型だった。引き続きメモリースティックデュオとSDHC/SDメモリーカードの両対応となっている。

 またα550はspeed priority modeにおいて、クラス最速の7コマ/秒での連写が可能。光学ファインダー使用時は5コマ/秒、ライブビュー時は4コマ/秒となっている。また、連続撮影した2コマ以上を合成するHDR(High Dynamic Range)記録も可能。

 新機能のマニュアルフォーカスチェックライブビューを使うと、構図内の任意の箇所を7倍または14倍に拡大表示することが可能。三脚使用時のマクロ撮影に向くとしている。なおクイックAFライブビューでは、スマートテレコンバーター機能を使うことで構図の中央を拡大できたが、任意の箇所を拡大できなかった。また、クイックAFライブビュー時には、顔認識AF・AEをが可能になるという。

 ボディ内手ブレ補正(SteadyShot INSIDE)、クリエイティブスタイル、HDMI端子などをα380・α330から継承。欧州ではバッテリーグリップのオプション設定も見られる。

 本体サイズはα550、α500とも137×84×104mm。重量はα550が599g、α500が597g。グリップおよび前ダイヤルは、α380・α330と異なり一般的な形状になっている。

(本誌:折本幸治)

2009/8/28 13:00