キヤノン、広角28mm対応で同社最薄モデル「IXY DIGITAL 220 IS」


 キヤノンは、広角28mm対応モデルとしては同社最薄となるコンパクトデジタルカメラ「IXY DIGITAL 220 IS」を27日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は3万3,000円前後の見込み。カラーはブルー、ブラウン、ブラック、シルバー。

IXY DIGITAL 220 IS(ブルー)IXY DIGITAL 220 IS(ブルー)

 IXY DIGITALシリーズにおける薄型スタイリッシュタイプの最新モデル。2009年2月に発売した「IXY DIGITAL 210 IS」の後継機に当る。新たに、広角端の画角を33mm相当から28mm相当にワイド化したほか、ズーム倍率を3倍から4倍に引き上げた。液晶モニターも2.5型を2.7型に変更した。同時発表の2009年秋モデルと同様に、進化した「こだわりオート」(シーン自動認識機能)も搭載した。

 外観は、IXY DIGITAL 210 ISを引き継いだ。レンズの広角化に伴ってボディの厚みは従来比1.6mm増しているが、非球面レンズの採用をはじめ、レンズ形状やレンズ構成の最適化、駆動系の見直しを図ることでキヤノンの28mm対応モデルとしては最薄となる20mmに抑えた。なお、ボディの最薄部は18.5mmとしている。

IXY DIGITAL 220 IS(ブラウン)IXY DIGITAL 220 IS(ブラウン)
IXY DIGITAL 220 IS(ブラック)IXY DIGITAL 220 IS(ブラック)

 レンズは35mm判換算の焦点距離28~112mm、F2.8~5.9。光学式手ブレ補正機構(IS)を搭載する。最短撮影距離は広角端で30cm、望遠端で50cm。マクロ時は広角端で3cmまでの接写が可能。

 撮像素子は1/2.3型有効1,210万画素CCDを継承した。最大記録解像度は4,000×3,000ピクセル。感度はISO80~1600。200万画素相当でISO3200の撮影も可能。最大1,280×720ピクセル、30fpsのHD動画も撮影可能。記録形式はMOV(H.264)形式。映像エンジンは「DIGIC4」を搭載する。

 こだわりオートには、新たに人物が動いている場合の認識に関わる4シーンを追加した。これにより、合計22シーンからカメラが最適なシーンを選択するようになる。また、こだわりオート中にシャッターボタンを半押した後でも、AFおよびAEを追従し続ける「サーボAF/AE」も追加した。同機能は被写体が人物の場合のみ有効。従来、シャッターボタンを半押し後は、AFとAEが固定してしまうため、被写体が動いた場合ピントや露出が合わないことがあった。なお、目つむり検出(レックレビュー)も新搭載した。目をつむった顔を検出したばあい、アイコンを表示して知らせる。

IXY DIGITAL 220 IS(シルバー)IXY DIGITAL 220 IS(シルバー)

 従来の「暗部補正」に「ダイナミックレンジ拡張機能」を追加。より階調性が豊かな写真を撮影できるという。同機能は再生時に効果を施すこともできる。

 液晶モニターは約23万ドットの2.7型クリアライブ液晶II。機能を切替える際に、ガイダンスが表示される機能を新搭載した。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード、MMC、MMCplus、HC MMCplus。HDMI端子を搭載する。電源はリチウムイオン充電池「NB-4L」。

 本体サイズは89.5×20×54.9mm(幅×奥行き×高さ)、本体のみの重量は約120g。

同梱品専用防水ハウジング「WP-DC33」を用意する。価格は2万5,200円

http://cweb.canon.jp/camera/ixyd/220is/index.html

 


(本誌:武石修)

2009/8/20 13:08