ニコン、有機ELタッチパネル搭載の「COOLPIX S70」


COOLPIX S70(ライトブラウン)

 ニコンは、タッチパネル式の3.5型ワイド有機ELモニターを採用した「COOLPIX S70」を9月に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万3,000円前後の見込み。本体色はライトブラウン、クリスタルレッド、マットブラック。

 薄型スタイリッシュラインの「COOLPIX S」シリーズ新製品。2008年9月発売の「COOLPIX S60」からデザインを一新、レンズバリアを手動とし、ライトブラウンとマットブラックの左手側には、シボ入りの指掛かり部を設けるなどイメージの刷新を図っている。

 背面には約29万ドットの3.5型ワイド有機ELモニターを搭載。高コントラストで色域が広く、色再現幅の広い有機ELを採用したことで、「暗い場所でも明るい場所でも環境に左右されず、くっきりと色鮮やかな画面表示を行なう」としている。

 またCOOLPIX S60に続き、タッチパネル式のインターフェイスを採用した。ただし今回は、デジタルカメラのタッチパネルとしては珍しく静電式を採用。1本指、または2本指による、いわゆるマルチタッチ操作が行なえるようになった。

 例えば再生時の画像送りは、1本指で1コマ送り、2本指で10コマ送りとなる。1コマ表示時にタッチした指の間隔を拡げると拡大表示、狭めると縮小表示からサムネイル表示へと変化するという。

ライトブラウンライトブラック

 また、画面上の被写体にタッチするだけで、ピントを合わせて撮影できる「タッチシャッター」を搭載。ピントと露出合わせに限定した「タッチAF/AE」も利用できる。

 そのほか、「モーション検知」、「おまかせシーンモード」、「ターゲット追尾」、「顔認識オート」、「笑顔自動シャッター」など、COOLPIXシリーズ共通の諸機能を搭載。新機能として、シミ・しわ・肌のくすみなどをなめらかに補正するという「美肌効果」を利用できる。

 撮像素子は有効1,210万画素の1/2.3型CCD。レンズシフト方式と電子式を併用した手ブレ補正機構「VR」も備える。具体的には、レンズシフト方式で手ブレ補正を高精度に補正し、さらに画像補正が必要な場合には、カメラが自動的に2コマ自動撮影して、電子的にブレを補正するという。

 焦点距離28〜140mm相当(35mm判換算)、開放F3.9〜5.8の光学5倍ズームレンズを装備。マクロモード時の最短撮影距離は約3cm(ズームの広角側)。

 1,280×720ピクセル、30fpsのHD動画記録が可能。圧縮方式はMotion JPEGとなっている。

 本体にSDHC/SDメモリーカードを搭載。約20MBの内蔵メモリーも備える。バッテリーはリチウムイオン充電池のEN-EL12。撮影可能コマ数は約200コマ。

 本体サイズは約96.5×20×60.5mm(幅×奥行き×高さ)。COOLPIX S60から2mmの薄型化を果たした。重量は約140g(本体のみ)。

クリスタルレッドクリスタルレッド
マットブラックマットブラック


(本誌:折本幸治)

2009/8/4 15:10