東芝、世界初のSDXCメモリーカードを来春に発売


 東芝は4日、SDXCメモリーカードの発売を発表した。世界初としている。容量は64GB。11月からサンプル出荷し、来春に発売する。価格はオープンプライス。

左から64GB SDXCメモリーカード、32GB SDHCメモリーカード、16GB SDHCメモリーカード

 SDXCメモリーカードは、2009年1月にSDアソシエーションが仕様を策定。現行のSDHCメモリーカードが最大容量32GBなのに対し、規格上2TBまでの対応を発表している。ファイルフォーマットはexFAT。

 東芝が発表したSDXCメモリーカード「THNSU064GAA2BC」は、容量64GB、書き込み35MB/秒、読み出し60MB/秒。exFATファイルシステムを搭載したSDXC対応機器で動作する。また、従来のSDインタフェース、信号電圧3.3VのDS(SD Clock 25MHz)、およびHS(SD Clock 50MHz)の両モードにも対応している。

 また東芝は、SDメモリーカード規格Ver.3.00の高速インターフェイス規格「UHS104」に世界で初めて対応したSDメモリーカードとして、容量32GBの「THNSU032GAA2BB」と、容量16GBの「THNSU016GAA2BA」も発表している。サンプル出荷時期はそれぞれ2010年1月、2009年12月。発売は2010年春を予定する。読み出し速度はいずれもSCXCメモリーカードと同等。

 UHS104は104MB/秒のバス転送速度を実現するVer.3.00の最も高速な規格。SDメモリーカードとして世界最速の転送速度を実現したという。信号電圧3.3Vの従来SDインターフェイスに対応しており、従来のSDHC対応機器と互換性を有す。CPRM技術による著作権保護機能も備える。



(本誌:折本幸治)

2009/8/4 12:41