キヤノン、一眼レフ販売を2,400万台に上方修正


 キヤノン株式会社は28日、2009年12月期第2四半期における連結業績を発表した。市況の低迷を受け、売上高は7,938億円(28.2%減、前年同期比・以下同)、営業利益は449億円(72%減)、純利益156億円(85.5%減)となった。

 このうちカメラ事業は、売上高2,461億円(20.7%減)、営業利益388億円(42%減)。デジタル一眼レフカメラではEOS 5D Mark IIやEOS Kiss X3の販売が堅調に推移したという。コンパクトデジタルカメラでは、IXY DIGITALシリーズ4機種およびPowerShotシリーズ4機種の新製品群が市場で良好に受け入れられたものの、全体としては市況低迷を受けて販売数量は減少した。

 そのほか、事務機事業は売上高4,860億円(30.3%減)、営業利益551億円(60.6%減)。光学機器及びその他事業は、売上高617億円(37.2%減)、営業損失64億円。

 通期の業績予想は、売上高3兆2,000億円、営業利益1,900億円、純利益1,100億円を見込む。前回の予想より売上高および営業利益を下方修正。売上高1,300億円、営業利益100億円の減額となる。純利益は据え置いた。

 キヤノンではコンパクトデジタルカメラの停滞を見込む一方、デジタル一眼レフカメラは堅調な実需の維持すると予測。デジタルカメラ全体の販売計画を、従来の2,390万台から2,400万台に上方修正している。具体的にはデジタル一眼レフカメラを390万台から400万台に10万台上乗せした。なお、前年実績はデジタルカメラ全体で2,560万台。

(本誌:折本幸治)

2009/7/29 14:00