パナソニック、広角25mm対応の薄型8倍ズーム機「LUMIX DMC-ZX1」

~HDRイメージでの撮影にも対応

 パナソニックは、薄型の8倍ズーム搭載コンパクトデジタルカメラ「LUMIX DMC-ZX1」を8月21日に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は4万円前後の見込み。本体色はホワイト、レッド、シルバー、ブラック、ブルー。なお、ブルーは直販サイト「LUMIX CLUB」でのみ販売する。

ホワイトレッド
シルバーブラック
ブルー(LUMIX CLUB限定)

 厚さ26mmのボディにストレート光学系で8倍のズームレンズを搭載したモデル。従来比2倍の効果を実現した新手ブレ補正機構「POWER O.I.S.」を搭載したほか、AF速度をこれまでの2倍に引き上げた。詳細は「パナソニック、『LUMIX』2009秋モデル4機種を発表」を参照されたい。

 同時発表の「LUMIX DMC-FX60」と同様に、同社が世界で初めて量産化に成功した最薄部0.3mmの超薄肉凹メニスカス非球面レンズを採用することで、レンズユニットの短縮を実現。ボディの薄型化を実現した。トラベルモードなどを採用し、旅行に適した「旅カメラ」として訴求する。

ホワイトホワイト
レッドレッド

 レンズは35mm判換算の焦点距離25~200mm、F3.3~5.9のLEICA DC Vario-Elmar。最短撮影距離は広角端で50cm、望遠端で2m。マクロモードでは最短3cmまでの接写が可能。

 撮像素子は1/2.33型有効1,210万画素CCD。最大記録解像度は4,000×3,000ピクセル。感度はISO80~1600。高感度モードでは6400まで増感可能。画像処理エンジンはヴィーナスエンジンHDを採用した。従来の個人認識は1人のみだったが、新たに3人同時の認識が可能になった。また縦位置での個人名表示にも対応した。最大1,280×720ピクセル、30fpsでのHD動画撮影もできる。記録形式はMotion JPEG。

 トラベルモードは、旅行で撮影する際にあらかじめ旅行の日付や旅行先を設定しておくことで、再生時に特定の旅行の写真のみをスライドショー再生できる機能。また、DMC-FX60などと同様に「ハイダイナミックモード」を搭載した。ハイダイナミックモードは、明暗差のある1枚の画像で、ハイライト部を適正に露光することで白トビを防ぎ、暗部には「暗部補正」を強めにかけることで黒ツブレを軽減した写真を得られる機能。人間の見た目に近い画像になり、逆光の風景や夜景などに適するという。ハイダイナミックモードは通常の「スタンダード」のほか、効果を強めにする「アート」とモノクロになる「B&W」を選択できる。

シルバーシルバー
ブラックブラック

 液晶モニターは約23万ドットの2.7型TFT。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは約40MB。電源はリチウムイオン充電池。CIPA準拠の撮影枚数は約330枚。

 本体サイズは、97.8×26×54.6mm(幅×奥行き×高さ)。重量は約138g(本体のみ)、約160g(本体のみ)。

 ※記事初出時、レンズ名を「LEICA DC Vario-Elmarit」と記載しておりましたが、正しくは「LEICA DC Vario-Elmar」になります。



(本誌:武石修)

2009/7/28 17:30