米富士フイルム、スーパーCCDハニカムEXR搭載の「FinePix S200EXR」


 富士フイルムは米国で22日、スーパーCCDハニカムEXRセンサーを搭載した「FinePix S200EXR」を発表した。米国で8月に発売。価格は599.95ドル。国内での発売は未定。

FinePix S200EXR背面

 現行製品「FinePix S100FS」に近い外観を持つ高倍率ズーム機。有効1,200万画素の1/1.6型スーパーCCDハニカムを搭載する。「FinePix F200EXR」と同じセンサーだという。なお、FinePix S100FSは2/3型の有効1,110万画素スーパーCCDハニカムVIII HRを採用していた。

 FinePix F200EXR同様、EXR Autoに加え「High Resolution(HR)Mode」、「Wide Dynamic Range(DR)Mode」、「High Sensitivity and Low Noise(SN)Mode」などを搭載する。また、FinePix F200EXRとFinePix S100FSの特徴のひとつ「Film Simulation Mode」も継承する。

 新たに搭載した「Pro Focus Mode」は、ピントを合わせた距離の異なる2〜3コマを連写した後に合成するモード。背景および前景のボケを強調できるとし、国内で22日に発表した「FinePix F70EXR」が備える「ぼかしコントロール機能」と同じものと思われる。同じくFinePix F70EXRの新機能「連写重ね撮り機能」に相当する「Pro Low-light Mode」も搭載している。

レンズをズームさせた状態ストロボポップアップ時

 レンズは光学14.3倍。焦点距離は30.5〜436mm相当(35mm判換算)で、FinePix S100FS(28〜400mm相当)から望遠側にシフトしている。開放F値はF2.8〜5.3。光学式手ブレ補正機構も備えている。レンズ前1cmまで被写体によれるSuper Macroでの撮影も可能。

 23万ドットの2.7型液晶モニターを搭載。FinePix S100FSと異なり、固定式とみられる。EVFは0.2型。

 そのほか、RAW+JPEGの同時記録が可能。記録メディアはSDHC/SDメモリーカード。内蔵メモリーは47MB。バッテリーはNP-140。

 本体サイズは133.4×145×93.6mm(幅×奥行き×高さ)、重量は835g(本体のみ)。

【2009年7月24日】FinePix S100FSの撮像素子サイズを「1/2.3型」から「2/3型」に改めました。



(本誌:折本幸治)

2009/7/22 19:43