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富士フイルム、“X-T1画質”の小型モデル「X-T10」

EVF・ストロボ内蔵 新AFシステムも継承

富士フイルムは、Xマウントのミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T10」を6月25日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格はボディ単体が税別9万円前後、18-55mmレンズキットが税別12万円前後の見込み。カラーはブラックとシルバーを用意。

現在のXマウント機を代表する「FUJIFILM X-T1」の画質をそのままに、小型ボディへとまとめたモデル。有効1,630万画素のX-Trans CMOS IIセンサーとEXRプロセッサーIIを採用しており、同じレンズで撮影すればX-T1と同じ画質を得られるという。感度設定範囲はISO200〜6400(拡張でISO100〜51200)。

マグネシウムボディ、光軸センター直上に位置するEVF、本体上面のメカダイヤル3つ+前後2つのコマンドダイヤル、Wi-Fi機能といった基本装備を持つ。防塵防滴仕様は省略。X-T1になかった内蔵ストロボを備える。

シルバー
ブラック

上部の出っ張り部分(EVFと内蔵ストロボ)を除いた縦横の本体サイズは、2/3型センサー搭載のズームコンパクト「FUJIFILM X30」とほぼ同じ。

ストロボを内蔵

シャッター速度ダイヤルと同軸の「AUTOレバー」を操作すると、ワンタッチでSR+のフルオート撮影に切り替わる。左手側のモードダイヤルと同軸のレバーは、内蔵ストロボのポップアップスイッチ。どちらもX-T1になかった操作部。

AFは、コントラストAFと像面位相差AFを組み合わせたインテリジェントハイブリッドAF。6月公開予定のX-T1新ファームウェアで予告されている新AFシステムを採用し、シングルポイントAFのほかに「ゾーン」、「ワイド/トラッキング」のAFエリアモードも使える。AF-Cには動体予測技術を搭載。

シャッター速度は最高1/4,000秒。電子シャッター併用で最高1/32,000秒まで。ストロボ同調は1/180秒以下。連写速度は最高約8コマ/秒。

EVFは、0.62倍・236万ドットの有機EL。ファインダー像の大きさはX-T1(0.77倍)に譲る。円形のアイピースを採用している。

液晶モニターは3型約92万ドットのチルト式。

記録メディアはSDXC/SDHC/SDカード。UHS-Iに対応する(X-T1はUHS-IIも対応)。

バッテリーはNP-W126。撮影可能枚数は約350枚。

外形寸法は118.4×82.8×40.8mm(最薄部31.9mm)。重量は約381g(バッテリー、メモリカード込み)、約331g(本体のみ)。

専用の別売アクセサリーとしてハンドグリップ「MHG-XT10」(税別1万6,000円)とレザーケース「BLC-XT10」(税別1万1,000円)を用意している。

MHG-XT10
装着イメージ
BLC-XT10

(本誌:鈴木誠)