光害をカットする天体撮影用フィルター

　ケンコー・トキナーは、天体観測・撮影用レンズフィルター「ASTRO LPR」シリーズ2製品を発表した。入門用の「ASTRO LPR Type 1」は11月5日、天体撮影に適した「ASTRO LPR Type 2」は10月25日にそれぞれ発売した。

ASTRO LPR Type 1

　いずれも、カメラレンズや天体望遠鏡に装着できるレンズフィルター。製品名の「LPR」は、Light Pollution Resistanceの意。同社では、画角の広いレンズに装着すると色転びが発生するため、35mm判換算で焦点距離が100mm以上の望遠レンズでの使用を推奨している。

　ASTRO LPR Type1は、星雲、星団、彗星などの観測と撮影に不可欠な波長の光だけを透過させる。天体のコントラストが高くなり、見えやすくなるという。撮影に使用した場合は、撮影後にカラーバランスなどの調整が必要としている。

　ASTRO LPR Type2は、水銀灯やナトリウム灯などの人工光をカットしながら、天体からの光を透過させる。合成石英ガラスを使用したことでフィルターの面精度が高く、高画質で撮影できるという。また、カラーバランスの変化を抑えて、撮影後のカラーバランス調整が容易としている。

　さらに、IAD（Ion Assisted Deposition、イオンアシスト蒸着）方式によるコーティングを施すことで、通常のコートよりも耐久性と硬質性を向上した。

　フィルター径のラインナップと価格は下記の通り。

ASTRO LPR Type 1

ASTRO LPR Type 2