リコー、絞り/シャッター速度優先AEを新搭載した「CX6」

〜液晶モニターは白画素対応の3型123万ドットに

 リコーは、10.7倍ズームレンズを備えたコンパクトデジタルカメラ「CX6」を12月3日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は4万5,000円前後の見込み。本体色はブラック、シルバー、ピンク。

 2011年2月発売の「CX5」の後継モデル。有効約1,000万画素の1/2.3型裏面照射型CMOSセンサー、光学10.7倍ズームレンズといったデバイスはそのままに、「GR DIGITAL IV」(10月21日発売)で搭載された新要素を追加。具体的には、約123万ドットの3型液晶モニターや、画像設定「ブリーチバイパス」などの機能が新たに加わった。

 また、CXシリーズとして初めて絞り優先モードとシャッター速度優先モードが選べるようになった。絞りは「開放」「小絞り」の2段階。シャッター速度は8秒から1/2,000秒の間で設定できる。

ブラックシルバー
ピンク

 3型123万ドットの液晶モニターは、RGBにホワイトの画素を加えた新タイプ。フッ素コート、ハードコート、AR(アンチリフレクション)コートなどを施したという。また、従来機に比べて約1.7倍明るくなったとしている。

 CX6独自の機能としては、焦点距離93mm相当以上にズームすると、85mm相当の画像を液晶モニター右下に小画面で表示する「ズームアシストモニター」を備える。ズームしている範囲の周囲を見せることで、どこにズームしているかの確認が容易になり、撮りたいところを見失いづらくなるという。小画面の画像は、内蔵ストロボ横のパッシブAFセンサーから入力された画像を利用しており、パッシブAFセンサーを塞ぐと小画面もブラックアウトする。

 撮影モードには、明るい部分の彩度を抑えながら、コントラストを上げて暗い部分を強調する「ブリーチバイパス」が加わった。また、PXで搭載されたカレンダー機能も利用できる。

 AF合焦時間は約0.1秒。CX5からコントラスト式AFに加えて、パッシブ式のAFセンサーを搭載しているが、今回は広角側、望遠側ともに、約0.23秒から約0.1秒に高速化している。約3コマ/秒のAF連写も可能だ。



 レンズは焦点距離28-300mm相当、F3.5-5.6の光学10.7倍ズームレンズ。画像処理エンジンはSmooth Imaging Engine IV。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカードに対応。Eye-Fiカード(X2)の使用も可能。内蔵メモリーは40MBとなっている。

 CX5からグリップは滑りにくく光沢のある表面処理に変更。指掛け用のパーツは省略された。また、ストロボの位置を本体中央に寄せている。2つあったストラップ取り付け穴は1つになり、CX6からは縦吊りが不可能になっている。

【2011年11月25日】ズームアシストモニターについて、簡単な仕組みを追記しました。


主な仕様

製品名CX6
撮像素子1/2.3型有効約1,000万画素裏面照射型CMOSセンサー
レンズ焦点距離28-300mm相当(35mm判換算)F3.5-5.6
最短撮影距離1cm(マクロ広角)28cm(マクロ望遠)
手ブレ補正イメージセンサーシフト式
感度ISO100-3200
露出プログラムプログラムAE、絞り優先AE、シャッタースピード優先AE
測光方式評価、中央部重点、スポット
シャッター速度8秒、4秒、2秒、1-1/2,000秒
液晶モニター3型約123万ドット
記録メディアSDHC/SDメモリーカード
連写速度最大約5コマ/秒
動画記録Motion JPEG(最高1,280×720/30fps)など
バッテリーDB-100
外形寸法103.9×58.9×28.5mm
質量約180g(本体のみ)
約201g(バッテリー、メモリーカード含む)


(本誌:折本幸治)

2011/11/15 16:35