【フォトキナ】ソニー、NEXのカラーバリエーションなどαシリーズをアピール


 フォトキナ2010のソニーブースでは、EマウントおよびAマウントのαシリーズを中心としたブース展開で、多くの来場者を集めている。

ソニーブース

 Eマウント採用するNEXシリーズのブースでは、多くの実機を用意し、実際に撮影してテストできるような環境になっているが、その中で新たにNEX-5とNEX-3のカラーバリエーションを参考出展していた。このカラーバリエーションは、NEX-5で4色、NEX-3で4色の合計8色が用意されており、来場者からどのカラーリングが好みかを調査していた。

NEXシリーズのカラーバリエーション。アンケートのために番号が振られている。写真はNEX-5
こちらはNEX-3のカラーバリエーション

 実際にこの調査で発売するカラーが決まるわけではないそうで、あくまで参考としてということらしい。フォトキナ2010の会場以外でアンケートを行なう予定はなく、8色の中から実際にどのカラーが発売されるかは現時点では未定ということだ。

 また、NEXの新ファームウェアのベータ版を導入した実機を用意しており、新ファームウェアを試せるようになっていた。新ファームウェアでは、マウントアダプター経由でαマウントレンズを装着した場合にコントラストAFが動作するようになる。AFが動作するのはモーター内蔵のレンズのみで、現時点では14本が利用可能だ。

 実際にブースで、Distagon T* 24mm F2 ZA SSMをマウントアダプター経由で装着してAF動作を確認することができた。シャッターボタン半押しでAFが動作。現状では細かくレンズが動きながら測距を行なっており、Eマウントレンズと比べるとAF測距に時間がかかる。AF測距時間は5秒程度かかったが、これはほかの対応レンズに比べても遅い方だという。同社では、今回のAF対応で動作検証に長い時間をかけており、レンズによってAF時間に違いはあるが、おおむね数秒程度のAF時間になるそうだ。

Distagon T* 24mm F2 ZA SSMを装着したNEX-3

 また、背面のボタンに機能割り当てが可能になり、コントローラーホイールの中央ボタンを押してから左右と下ボタンを押すと、設定した機能をダイレクトに呼び出せるようになる。P/A/S/Mのマニュアル撮影モード時にカスタマイズボタンが利用できるそうだ。また、動画モードでは、あらかじめ静止画撮影中に設定した絞り値のまま動画撮影ができるようになる。

 前日のプレスカンファレンスでは特にコメントされなかったが、メニュー画面でカーソルが最上部または最下部にある場合に、さらにカーソルを移動させると一気に最下部、最上部に飛ぶようにカーソルがループするようになり、細かいながらも使い勝手を向上させる変更がされているようだ。

 プレスカンファレンスで明らかにされたNEX用のEマウントレンズの参考出品も行なわれていた。現時点ではまだモックアップの状態で、その詳細は明らかにされていない。同時に公開されたクリップオンけストロボも同様に展示されていたが、こちらは発売時期も未定だ。

2011年中の発売を目指すレンズ4本。カールツァイス広角単焦点レンズ、望遠ズームレンズ、単焦点マクロレンズ、単焦点ポートレートレンズ2012年に発売予定のレンズ3本。Gレンズ標準ズームレンズ、広角ズームレンズ、単焦点の中望遠レンズ
開発発表のあったNEX用のストロボ
バウンス発光にも対応する。現行NEX-5およびNEX-3に付属するストロボよりも大型になるようだ

 Aマウント機では、参考出品としてアドバンスモデルのモックアップを展示。APS-CサイズのCMOSセンサーを搭載し、フルHD動画の撮影に対応したトランスルーセントミラーテクノロジー搭載モデル、としか明らかにされていない。中級機の位置づけで、α55の上位モデルとなるそうだ。そのほか、500mm F4G、クリップオンストロボの参考展示も行なわれている。

Aマウント採用のアドバンスモデル。型番も不明だが、α55の1つ上のクラスになる
AVCHDのロゴが見える
500mm F4Gも参考出展クリップオンストロボの新モデルも。現行フラッグシップのHVL-F58AMに近い機構を持つようだ
α55の連写速度をアピールするべく、ブース内に用意されたハーフパイプ

 フォトキナの直前にドイツで開催されたIFA 2010で発表されたフォトフレームS-Frameの新型も出展されていた。こちらは、AVCHDの動画再生に対応したモデルを用意した点が大きな特徴。欧州では10月から発売を開始し、価格はAVCHD対応モデルが250ドルとなっている。

こちらは8インチモデルのDPF-D830。アスペクト比は4:3、解像度は800×600ピクセルで、1:500、250cd/平方m。動画再生はできないが、RAW画像の表示は可能だ

【2010年9月28日】DPF-D830の写真をDPF-XR100と説明した箇所がありました。お詫びして訂正いたします。



(小山安博)

2010/9/23 16:58