【CES】ポラロイド、新インスタントカメラのモックアップを展示


会場:Las Vegas Convention Centerほか
会期:2010年1月7日~1月10日(現地時間)

 Summit Global Groupに製造および販売権が移ったポラロイドだが、2010 International CESでは前年と同じ場所にほぼ同規模のブースを構えていた。

ポラロイドブース

 中でも眼をひいたのは、デジタルカメラやAV機器の新製品に並んで、2010年での発売を予告しているインスタント(ワンステップ)カメラのモックアップ。型番を「PIC 1000」としていた。米国では第4四半期に99ドルで発売する。日本にも導入するとしている。

PIC 1000のモックアップ(ブラック)
同グレー
同木目調

 外観は撮影状態の「One600」に丸みを帯びさせたようなデザインに加え、ビューファインダーが突き出したもの。シャッターボタンは、前から見て左側に備える。モックアップには、ブラック、シルバー、木目の3色があった。

 使用フィルムは「Polaroid Color 600 Instant Film」。撮影した写真にはクラッシックな白の枠が付くという。フィルムパック1個で10枚の撮影が可能。最短撮影距離は60cm。セルフタイマー、赤目軽減機能、オートストロボなどを搭載する。

 また、2010年中に「Model 600」と「Model 300」というポラロイドカメラも発売するとしている。

PIC 1000のほかにも、2010年中に2機種のインスタントカメラを発売する例年通り、ポラロイドの歴史を紹介するコーナーも設けていた
2003年発売One600ポラロイドを創設したエドウィン・H・ランド博士

デジタルカメラ

 ブースにコンパクトデジタルカメラの新製品11機種も展示した。日本での発売も予定しているという。いずれも米国では4月に発売する。

・tシリーズ(リチウムイオン充電池使用)

t1455t1255
t1242t1234

 「t1455」は、1,400万画素センサー、2.7型液晶モニター、5倍ズームなどを搭載。最高感度はISO6400。顔検出機能も備える。最大720×400ピクセル、30pfsの動画を記録可能。価格は149.99ドル。

 「t1255」は、t1455の撮像素子を1,200万画素にしたモデルで、価格は139.99ドル。

 「t1242」は、1,200万画素センサー、2.7型液晶モニター、4倍ズームレンズなどを搭載したカメラ。最高感度はISO3200。720pの動画撮影に対応する。顔検出機能も備える。価格は129.99ドル。

 「t1234」は、t1242のズームを3倍にした製品。最高感度はISO6400。動画は最大720×400ピクセルとなっている。価格は109.99ドル。

・iシリーズ(単三電池×2本使用)

i1437i1246
i1237

 「i1437」は、1,400万画素センサー、2.7型液晶モニター3倍ズームレンズなどを備えるカメラ。最高感度はISO3200。動画はSDのみ。顔検出機能も備える。99.99ドル。

 「i1246」は、1,200万画素センサー、2.7型液晶モニター、4倍ズームレンズなどを搭載。最高感度はISO3200。動画はSDのみ。顔検出機能搭載。価格は99.99ドル。

 「i1237」は、i1246のレンズを3倍ズームにした製品。価格は79.99ドル。

・aシリーズ(単四電池×2本使用)

a800a500
a300a200

 「a800」は、800万画素センサー、2.4型液晶モニターを搭載するカメラ。レンズは単焦点タイプ。最高感度はISO400。HD動画の撮影が可能。顔検出機能を備える。価格は59.99ドル。

 「a500」は、a800のセンサーを500万画素にして液晶モニターを1.8型に変更したモデル。価格は49.99ドル。

 「a300」は、300万画素センサーと1.4型液晶モニターを搭載する製品。レンズは単焦点タイプ。SD動画を撮影可能。価格は39.99ドル。

 「a200」は、a300のセンサーを200万画素にしたカメラ。動画の解像度はQVGA。Webカメラとしても使用可能。価格は24.99ドル。




(本誌:武石修)

2010/1/12 00:00