ソニー、海外でGPSと電子コンパス搭載の「DSC-HX5V」発表

~AVCHD、SDHC、TransferJetにも対応

Cyber-shot DSC-HX5

 ソニーは7日(現地時間)、コンパクトデジタルカメラ「Cyber-shot DSC-HX5V」を海外で1月に発売すると発表した。米国での価格は349.99ドル。カラーはブラックのみ。7日から米国ラスベガスで開幕する「2010 International CES」に出品する。

 1/2.4型1,020万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載するコンパクトデジタルカメラ。35mm判換算の焦点距離25~250mをカバーする光学10倍ズームのGレンズを搭載する。開放F値はF3.5~5.5、撮影可能範囲はマクロ時で5cmから。光学式手ブレ補正を採用する。連写は10コマ/秒。

 GPSと電子コンパスを搭載。撮影した画像にGPS位置情報と方向を記録し、対応するPCやインターネット上のアプリケーションで利用できるという。

 動画はAVCHDの1,920×1,080ピクセル/59.94iに対応。撮影中は同社のデジタルビデオカメラと同名の手ブレ補正機能「Active Mode」を利用できる。ステレオマイクやHDMI端子を搭載する。

DSC-HX5V(背面)内部イメージ
上面

 パノラマ撮影機能の「スイングパノラマ」において顔や動体を検出して繋ぎ合わせる画像の幅を変える「Intelligent Sweep Panorama」や、6枚の連写合成を利用して被写体ブレを抑える「Anti-Motion Blur Mode」、2枚の連写合成で逆光補正を行なう「Backlight Correction HDR」を新たに搭載。一部のサイバーショットに搭載していた「Handheld Twilight」(手持ち夜景)なども引き続き利用できる。

 記録メディアはメモリースティックデュオとSDHCメモリーカードに対応。TransferJet対応のメモリースティックを利用することで、画像の近接無線転送が行なえる。TransferJetは3cm以内の近接距離で無線伝送を行なう技術で、2008 International CESに出品していた。コンソーシアムにはデジタルカメラや携帯電話などの関連企業18社が参加している。転送速度は最高560Mbps、実効 375Mbps。

 液晶ディスプレイは3型23万ドットのクリアフォト液晶。撮影可能枚数は390枚。

 本体サイズは102.9×24.6×57.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は本体のみ170g、撮影時重量200g。

 なお、欧州では同様の仕様の製品として、「Cyber-shot DSC-HX5」が発表されている。

【2010年1月13日】「AVCHDの1,920×1,080ピクセル/59.54iに対応」との誤表記を「AVCHDの1,920×1,080ピクセル/59.94iに対応」に改めました。

(本誌:鈴木誠)

2010/1/7 15:01