ニコン、デジカメ好調で連結業績を上方修正


 ニコンは29日、2010年3月期の連結業績予想を上方修正した。第2四半期における映像事業の好調を受けたもの。

 第2四半期の連結業績予想は、売上高が前回予想(8月5日)比280億円増の3,680億円(前回予想比8.2%増以下同)、営業損失は125億円減の195億円、純損失は113億円減の177億円。通期は、売上高を500億円増の7,600億円(7%増)に、営業損失を120億円減の180億円に、純損失を70億円減の210億円にそれぞれ上方修正した。

 映像事業における消費動向や為替相場に不透明さがあるものの、引き続き堅調に推移すると予想。一方、精機事業は液晶関連分野は回復基調に転じるとしながらも、半導体関連分野は依然厳しい事業環境が続くとの見通しを示した。また、インストルメンツ事業は、Metris NV社の買収で連結子会社になったことに伴って約60億円の一時費用が発生することなどから営業赤字の拡大を見込む。

 なお、カメラ関連の販売台数予想も8月5日の予想から上方修正した。デジタル一眼レフカメラの上期は前回予想の165万台を据え置いたが、通期では10万台増の355万台とした。交換レンズは上期で4万本増の245万本、通期では15万本増の515万本を見込む。コンパクトデジタルカメラは上期で10万台増の510万台、通期では100万台増の1,150万台と見ている。

 2010年3月期の中間決算は11月5日に正式発表する。




(本誌:武石修)

2009/10/29 17:20