ジッツオ、新カラーを採用した三脚「バサルトコレクション」

　ボーゲンイメージングは、ジッツオブランドの三脚として、新モデル「バサルトコレクション」を発表した。発売は11月中旬から順次発売する。

新デザインは「赤熱の溶岩から生まれた黒い岩石」をイメージ。従来のジッツオ製品からがらりと印象が変わった

　三脚素材としてジッツオが用いているバサルトファイバーを第2世代に改良。従来のバサルト三脚を強化したもので、チューブ強度を最大22％向上させたという。

　バサルトファイバーはアルミより軽量・堅牢ながら、6層カーボンより廉価という特徴を持つ。三脚では2004年にジッツオが初めて採用した。

　2009年、ジッツオは引き抜き成形の革新により、バサルトファイバー原料から複合チューブを一工程で製造することに実現。引き抜き成形ではファイバーを特殊な樹脂に浸し、次に高熱の炉心を通して引き抜くことで、チューブになる。今回、ファイバー内により多くの樹脂を入れ込む新技術「DRI」により、ファイバーに吸収される樹脂量の少なさを克服。6層カーボンと比較して目立っていたチューブの密度と性能の低下を乗り越え、チューブ強度の向上を実現したという。

　ジッツオでは、「バサルトファイバーチューブがジッツオのカーボン6Xチューブの性能に近づいた。他社のカーボン三脚に取って替わる選択肢」としている。

　あわせて、バサルトコレクションには「赤熱の溶岩から生まれた黒い岩石であるバサルトそのものをイメージした」という、黒とオレンジをデザインに採用。カーボン6Xやアルミ製品との差別化を図っている。

　新コレクションは三脚、雲台、三脚+雲台のキット、一脚、マイクロフォンブームからなる。

■バサルト三脚

　脚径24mmのシリーズ1、脚径28mmのシリーズ2に加え、今回からバサルトにシリーズ3（脚径32mm）が加わった。シリーズ3は中判カメラや300mm程度の望遠レンズを装着した一眼レフカメラに対応できる。

　各シリーズに3段タイプと4段タイプを用意。カーボン6Xモデルと同様、Gロック、グラウンドレベルセット、3段階開脚、雲台の空転を防ぐ補助スクリューなどを搭載する。

GT1830	GT1840C

GT2840C	GT2830

GT3830	GT3840C

■バサルト三脚キット

　4段バサルト三脚「GT1840C」とセンターボール雲台「GH1781QR」のセット。商品名は「GK1880CQR」。価格は8万4,483円。

　三脚・雲台とも堅牢でありながら軽量なため、「移動の多いカメラマンに最適」としている。

GK1880CQR

■センターボール雲台

　センターボール雲台の新バージョン。シリーズ1が「GH1781QR」（3万5,070円、11月中旬発売）、シリーズ2が「GH2781QR」（4万6,830円、12月発売）、シリーズ3が「GH3781QR」（5万4,600円、12月発売）。

　既存の製品（GH1780QR、GH2780QR、GH3780QR）が粉末塗装の「ノアール・デコール」デザインを施しているのに対し、新バージョンは新バサルト三脚にマッチするデザインを採用した。

　また、シリーズ2とシリーズ3の雲台にあったフリクション・コントロール（ロッキングノブの可動範囲を設定するつまみ）を取り除くことで、より直感的な操作と低価格を実現したという。素材はマグネシウム。

　GH1781QRは高さ9.5cm、重量0.35kg、最大耐荷重7kg。GH2781QRは高さ11cm、重量0.5kg、最大耐荷重10kg。GH3781QRは高さ12.6cm、重量0.71kg、最大耐荷重15kg。

左からGH3781QR、GH2781QR、GH1781QR

■バサルト一脚

　新タイプのバサルトチューブを採用する6段一脚。脚径32mmのシリーズ3に属する。商品名は「GM3860C」。価格は3万1,500円。発売時期は12月。

　全高は136.5cm、縮長は44cm。重量は0.67kg。最大耐荷重は15kg。

GM3860C

使用時

■バサルトマイクロフォンブーム

　ジッツオ初のバサルトチューブ製のマイクロフォンブームで6段タイプ。商品名は「GB3860C」。価格は2万7,300円。発売時期は12月。

　縮長は44cm、全高は131cm。重量は0.52kg、最大耐荷重は2kg。

GB3860C