マミヤ、デジタルバック専用中判カメラ「マミヤ645DF」

~レンズシャッター内蔵の標準レンズも

マミヤ645DF

 マミヤ・デジタル・イメージング(マミヤDI)は、デジタルバック専用のAF中判カメラ「マミヤ645DF」を28日に発売する。また、交換レンズ「マミヤセコールAF 80mm F2.8 LS D」も11月に発売する。価格はボディ、レンズともオープンプライス。

 マミヤDIがフェーズワンと共同開発したAF対応の645判カメラ。フォトイメージングエキスポ2009(PIE2009)で参考出品していた。マミヤによると、フェーズワンが9月に発表した中判カメラ「Phase One 645DF」と同一の製品という。

 デジタルバックとの組み合わせに特化することで、これまでのフィルム対応機では難しかったパフォーマンスの向上を実現した。AFの精度とスピードを高めたほか、従来フィルム巻き上げに起因していたシャッタータイムラグを短縮した。加えて、レンズシャッターを内蔵しているマミヤセコールAF 80mm F2.8 LS Dと組み合わせることで、最高1/800秒でのストロボ同調が可能になった。ロケーションフォトでの日中シンクロ撮影などで威力を発揮するとしている。

 マミヤ645DFは、マミヤMシリーズデジタルバックを始め、マミヤZDバックなどが装着可能。レンズは、マミヤ645AFマウントの製品が使用できる。なお、645シリーズのレンズは、MF時のフォーカスエイドが使用可能となっている。

 ファインダーはプリズム使用によるアイレベル式。倍率は0.71倍。視野率は約94%アイピースシャッターも搭載する。ファインダースクリーンは交換式で、各デジタルフォーマット専用スクリーンを用意する。


マミヤ645DF

 撮影モードは、プログラムAE、シャッター速度優先AE、絞り優先AE、マニュアル露出。測光は中央部重点平均測光、部分測光、可変比率測光から選択できる。

 電子制御メタルフォーカルプレーンシャッターを内蔵するほか、レンズシャッター内蔵レンズの使用が可能。シャッター速度は1/30~1/4,000秒およびバルブ。レンズシャッターの動作範囲は1~1/800秒。なお、フォーカルプレーンシャッター使用時の最高シンクロ速度は1/125秒。ストロボ調光は、メッツSCA3002システムに対応する。

 電源は単3電池×6本。アルカリ乾電池、リチウム電池、ニッケル水素充電池、ニッケルカドミウム充電池が利用可能。

 本体サイズは153×152×128mm(幅×奥行き×高さ)、バッテリーを含まない重量は1,030g。

マミヤセコールAF 80mm F2.8 LS D

マミヤセコールAF 80mm F2.8 LS D

 セコールブランドだが、シュナイダークロイツナッハの品質基準をクリアして認証を受けたレンズ。マミヤは、レンズの設計開発でフェーズワンおよびシュナイダークロイツナッハとの協業を行なっている。

 35mm判換算の50mm相当になる標準レンズ。レンズシャッターを内蔵する。鏡胴には、AFとMFの切替えリングを搭載した。

 レンズ構成は5群6枚。画角は47度。最短撮影距離は70cm。撮影倍率は0.15倍。フィルター径は72mm。サイズは51.5×80.5mm。重量は450g。




(本誌:武石修)

2009/10/8 18:12