キヤノン、24mm相当をカバーする「EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM」


EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM

 キヤノンは、広角24mm相当の画角をカバーしたデジタル専用のズームレンズ「EF-S 15-85mm F3.5-5.6 IS USM」を10月2日に発売する。価格は11万250円。

 EOS 7D、EOS 50D、EOS Kiss X3などで使用できるEF-Sレンズの新製品。従来のEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMを置き換える位置付けにあり、広角端が待望の24mm相当(35mm判換算)の画角をカバーするようになった。望遠端は136mm相当。

 なお同時発表のデジタル一眼レフカメラ「EOS 7D」に、本レンズを同梱したレンズキットの設定がある。キヤノンでは「EOS 7Dに最適なレンズとして開発した」としている。

 引き続き手ブレ補正機構の「IS」(Image Stabilizer)を内蔵。補正効果は、EF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMの約3段分から約4段分に向上した。

 レンズ構成は12群17枚。UD(特殊低分散)レンズ1枚、ガラスモールド非球面レンズ2枚、レプリカ非球面レンズ1枚を採用する。

 最短撮影距離は0.35mで従来レンズと同じ。最大撮影倍率は0.21倍。絞り羽根は7枚(従来は6枚)で、新たに円形絞りを採用した。

 AF駆動用モーターとしてリングUSMを採用。フルタイムマニュアルに対応する。また、高速CPUの搭載とAFアルゴリズムの最適化などにより、高速AFを実現したという。インナーフォーカス機構を採用する。

 フィルター径は72mm。本体サイズは81.6×87.5mm(最大径×全長)、重量は575g。フィルター径67mmのEF-S 17-85mm F4-5.6 IS USMから、約100gの重量増となっている。

【2009年9月1日】発表会での情報にあわせ、発売日を10月上旬から10月2日に改めました。

(本誌:折本幸治)

2009/9/1 14:46