キヤノン、2種類の手ブレを補正する「ハイブリッドIS」を開発

〜「シフトブレ」にも対応。2009年中に製品化

 キヤノンは22日、「角度ブレ」と「シフトブレ」の2種類の手ブレを補正する「ハイブリッドIS」を開発したと発表した。世界初としている。この技術を搭載した一眼レフカメラ用交換レンズを2009年中に商品化するという。

角度ブレとシフトブレの概念図

 通常の撮影では、カメラの「角度ブレ」が画像に大きな影響を与えるが、マクロ撮影などの近接領域での撮影においては、撮像面に平行にカメラが動いてしまうシフトブレが大きく影響するという。

 ハイブリッドIS(IS:Image Stabilizer)を採用するレンズには、角度ブレ量を検出する角速度センサーに加えて、新たに加速度センサーを搭載。2つのセンサーの情報を融合して、最適な手ブレ補正を行なうという。

 現在キヤノンはEOS用交換レンズのうち、手ブレ補正機構を搭載したレンズを計21種類ラインナップしている。今後はハイブリッドISを搭載した一眼レフカメラ用交換レンズの早期の製品化と幅広い製品への展開を目指すとしている。

(本誌:折本幸治)

2009/7/22 15:32