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オリンパス、同社初のマイクロフォーサーズ機「E-P1」

〜「ペンF」風フルメタルボディ。手ブレ補正やHD動画も

 オリンパスは、同社初のマイクロフォーサーズシステム規格を採用したレンズ交換式デジタルカメラ「オリンパス・ペンE-P1」を7月3日に発売する。価格はオープンプライス。

E-P1(シルバー、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8付き) E-P1(シルバー、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8付き)

 店頭予想価格はそれぞれ、ボディに「M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」を同梱した「オリンパス・ペンE-P1レンズキット」が10万円前後、ボディに「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」と外付け光学ファインダー「VF-1」を同梱した「オリンパス・ペンE-P1パンケーキキット」が11万円前後、ボディにM.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8、VF-1を同梱した「オリンパス・ペンE-P1ツインレンズキット」が13万円前後の見込み。なお、ボディ単品のみを受注生産で7月下旬に発売する。店頭予想価格は9万円前後の見込み。

 本体カラーは、シルバーとホワイトを用意する。M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6の本体色はブラックとシルバーを用意し、シルバーのE-P1が含まれるキットにはブラックを、ホワイトのE-P1が含まれるキットにはシルバーを同梱する。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8のカラーはシルバーのみ。

M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着(シルバー) M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着(ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着(シルバー) M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6を装着(ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8を装着(シルバー) M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8を装着(ホワイト)
M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8を装着(シルバー) M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8を装着(ホワイト)
背面(シルバー) 背面(シルバー)
側面(シルバー) 側面(シルバー)
HDMIミニ端子を搭載する 上面

「ペン」の哲学を受け継ぐデジタルカメラ

 オリンパスがPIE2009などのイベントで展示していたマイクロフォーサーズ機のコンセプトモデルの製品版で、同社のマイクロフォーサーズ第1号機に当たる。オリンパスの菊川剛社長が、2009年3月期の決算発表会(5月13日)の中で7月第1週の発売を予告していた。

PIE2009などに出品していたコンセプトモデル 往年の銀塩カメラ「ペン」のフィロソフィーを受け継いだ
本体の小型化が可能なマイクロフォーサーズ規格を採用

 E-P1は、同社往年の銀塩カメラ「ペン」(PEN)シリーズの「小型軽量」、「独創的な機構」、「魅力あるデザイン」といったフィロソフィーを製品コンセプトにしたデジタルカメラ。E-P1の“E”は「E-システム」を、“P”はPENを表す。ボディ上面には、「OLYMPUS PEN Since 1959 E-P1」の文字をレーザーで刻印した。銀塩カメラのPENシリーズは、ハーフサイズフォーマットを採用して1959年10月に登場。17機種が作られ、計1,700万台以上を販売するベストセラーカメラになった。

 クイックリターンミラーを排したマイクロフォーサーズ規格を採用することで、従来のレンズ交換式デジタル一眼レフカメラに比べて、小型軽量化を実現。同社が世界最小を謳うデジタル一眼レフカメラ「E-420」(フォーサーズ規格)に比べて、体積を42%削減している。デジタル一眼レフカメラの性能と、コンパクトデジタルカメラの簡単さ、携帯性を併せ持つことで、コンパクトデジタルカメラからのステップアップを検討しているユーザーなどをターゲットにする。オリンパスでは「マイクロ一眼」の愛称で訴求する。

内部レイアウト(側面から) 内部レイアウト(底面から)
レンズを外したところ。クイックリターンミラーが無い CADデータを元に3D化したイメージ

 外観は、ペンシリーズの面影を残したシルエットを採用。「基本に立ち返った本質的なものを目指した」(オリンパス)という。「事前のモニター調査では若い世代からも支持を受けたデザイン」としており、単にノスタルジーを追求したものではないとしている。トップカバーとボトムカバーにはアルミ合金を、ボディ両サイドと背面にはステンレスをそれぞれ採用しフルメタル外装にするなど、上質感にこだわった。

軍艦部にはプレス加工による段差を設けた 段差部分を拡大したところ

 マイクロフォーサーズは、フランジバックをフォーサーズ比50%、マウント外径を同6mm縮小し、ボディとレンズの小型軽量化を可能とするシステム。2008年8月5日にパナソニックと共同で策定した。事実上、ミラーレスのライブビュー専用規格となっている。35mm判換算の焦点距離は、実焦点距離の2倍となる。

コントラストAFを高速化

 撮像素子は、4/3型(17.3×13mm)の有効1,230万画素ハイスピードLiveMOSセンサー。最大記録解像度は4,032×3,024ピクセル。RAWでの記録も可能。シャッター速度換算4段分というセンサーシフト式手ブレ補正機構や、独自の超音波ゴミ対策機構(SSWF=スーパーソニックウェーブフィルター)も実装した。センサーのアスペクト比は4:3だが、3:2、16:9、6:6での撮影も可能。

センサー周りの透視図 撮像素子
センサーシフト式手ブレ補正(IS)ユニット 手ブレ補正ユニットの構造
スーパーソニックウェーブフィルター 振動させることで表面のゴミを除去する

 画像処理エンジンは新開発の「TruePic V」の採用により、HD動画撮影に対応したほか、最大ISO6400での撮影が可能になった。

 感度はオート時がISO200〜6400、マニュアル時がISO100〜6400となっている。シャッター速度は60〜1/4,000秒とバルブ(最長30分)。連写速度は約3コマ/秒。2コマまでの多重露光機能も備える。最大連続撮影枚数は、RAWが10コマ、JPEGが12コマ。

TruePic Vを搭載したメイン基板 シャッターユニット

 AFはハイスピードイメージャAFに対応。従来機からアルゴリズムを改良し、合焦速度を向上させている。測距点は11エリア。最大8人までの顔検出機能も搭載、検出速度は従来比約3倍になっているという。マニュアルフォーカス時に選択したAFエリアを7倍に拡大表示できる「マニュアルフォーカスアシスト」も利用できる。

上下左右の視野角176度の3型液晶モニターを搭載

 光学ファインダーやEVFは非搭載。フレーミングは、約23万ドットの3型ハイパークリスタル液晶モニターに表示されるライブビューで行なう。新たに、前後左右の2軸水準器表示も可能になった。

 撮影モードは、プログラムAE、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、マニュアル露出のほか、シーン自動選択機能「iAUTO」や写真に様々な効果を施せるアートフィルターが利用可能。アートフィルターはデジタル一眼レフカメラ「E-620」と同様に、ポップアート、ファンタジックフォーカス、デイドリーム、ライトトーン、ラフモノクローム、トイフォトを選べる。

測光パターン(中央部重点平均測光) 同スポット測光時

 また、シーンモードには新たに「eポートレート」を追加。顔検出機能を使用し、人物の肌部分を明るく滑らかにすることができ、同社では「女性にとって理想の肌を見せることができる」としている。

通常撮影(オリンパス提供) eポートレートでの撮影(オリンパス提供)

 最大10枚まで繋ぐことができるパノラマ撮影機能も搭載。SDHC/SDメモリーカードに保存した画像を、カメラ同梱の画像ソフト「OLYMPUS Master」で合成できる。

新操作系も搭載

 2つのダイヤルを使用した「ライブコントロール」を新たに用意した。ライブコントロールは、ホワイトバランス、ISO感度、測光モード、アスペクト比などの撮影パラメーターを直感的に素早く変更できる機能。液晶モニターに縦方向に設定項目が、横方向に項目の内容が現れる。背面右上のサブダイヤル(円筒形)で横方向の選択を、背面右下のメインダイヤル(リング形)で縦方向の選択が可能になった。

 サブダイヤルとメインダイヤルは、ライブコントロール以外でのメニュー選択や、撮影時の絞り、シャッター速度などの値変更を行なう際に使用できる。

 なお、従来から同社のデジタル一眼レフカメラで採用している設定項目表示および変更画面「スーパーコンパネ」も引き続き搭載する。

オプションのM.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8専用外付け光学ビューファインダーを装着したところ(シルバー) 同ホワイト

同社初の動画記録機能を搭載

 同社のレンズ交換式デジタルカメラとしてはじめて動画撮影機能を搭載した。1,280×720ピクセル、30fps(720p)のハイビジョン動画と640×480ピクセル、30fpsのSD動画を撮影可能。記録形式はMotion JPEG(AVI)。一般的なデジタルビデオカメラに比べて、撮像素子が大きいことから、背景のボケ味などを活かした撮影が可能という。動画撮影中の手ブレ補正は電子式となる。動画撮影時の記録メディアには、Class6以上のSDHC/SDメモリーカードを推奨している。

 1回の最大記録時間は720p時が7分、SD時が14分。記録容量は720pを7分記録した場合約2GBになるとしている。音声は44.1kHz、16bitのステレオリニアPCM。本体前面のステレオマイクで収録する。

 動画記録時の撮影モードは、プログラムAEと絞り優先AE。AFは動画記録直前に合焦させるシングルAF、動画記録中も被写体にピントを合わせ続けるコンティニュアスAF、マニュアルから選択できる。なお、コンティニュアスAF時にはレンズのフォーカス駆動音も記録される。

 動画記録は、シャッターボタン半押しでAFを合わせ、その後全押しすると記録を開始する。再度シャッターボタンを全押しすると録画を終了する。動画の最後のコマをフル画素の静止画で保存することも可能。

 静止画同様に動画にも6種類のアートフィルターを適用可能。アートフィルターはリアルタイムで処理しているが、フレームレートがアートフィルターの種類によって異なる。ポップアート、デイドリーム、ライトトーンは30fps、ファンタジックフォーカスとラフモノクロームは6fps、トイフォトは2fpsとなっている。

 撮影した動画と静止画を組み合わせた「マルチMixスライドショー」作成機能も新搭載した。クリエイターのDAISHI DANCEによるBGMを収録した。本体にはステレオPCM録音機能も搭載しており、ユーザーが録音した音声などをBGMにすることもできる。録音機能は同社ICレコーダーのノウハウを移植したとしている。

SDHCメモリーカードスロットを初採用

オリンパスとしてはじめてSDHC/SDメモリーカードを採用した

 テレビなどにハイビジョン画像を表示できるHDMI端子(ミニ、タイプC)も搭載する。ボディの小型化を優先させ、内蔵ストロボは省いた。オプションのクリップオンストロボで対応する。最大シンクロ速度は1/180秒。

 記録メディアはSDHC/SDメモリーカードで、同社が従来から採用してきたxDピクチャーカードは使用できない。SDHC/SDメモリーカードスロットの採用は、オリンパスのデジタルカメラとして始めてとなる。

 電源はリチウムイオン充電池「BLS-1」。CIPA準拠の撮影可能枚数は約300枚。本体サイズは120.5×35×70mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約335g。

アクセサリー

 アクセサリーの発売日はすべて7月3日。

・クリップオンストロボ「FL-14」

 E-P1のデザインにマッチさせたというクリップオンストロボ。価格は2万1,000円。ガイドナンバーは14。外装に金属を採用した。バウンス撮影には対応しない。

FL-14 装着例

・本革ボディージャケット

 E-P1専用の革製ボディージャケット。ブラウンの「CS-10BBR」とホワイトの「CS-10BWT」を用意する。価格はともに5,670円。カメラ本体を衝撃や傷から守るほか、ファッション性を持たせることができる。E-P1の液晶モニターを見ながらすべての操作が可能。カメラへの取り付けは三脚ねじ穴で行なう。底面に4つのリベットを備える。

ブラウン ホワイト

・本革ショルダーストラップ

ブラウン(上)とホワイト(下)

 ななめ掛け対応の革製ストラップ。ブラウンの「CSS-S109LLBR」とホワイトの「CSS-S109LLWT」を用意する。価格はいずれも5,040円。バックルにより長さの調節が可能。ショルダーパッドも付属する。

ボディージャケットとショルダーストラップの使用例(ブラウン) 同ホワイトへの装着例

・オールインワンケース「CS-11」(オンラインショップ限定)

SC-11

 E-P1の発売を記念した専用ケース。価格は5,880円。E-P1、M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5 5.6、M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8、VF-1、FL-14を収納できる。ボディーにレンズを装着した状態で納めることが可能。内部にはメッシュポケットを備え、記録メディアやレンズキャップを収納できる。また、取り外し可能な中仕切りも備える。同社の銀塩一眼レフカメラ「ペンF」に刻印されていた「F」の飾り文字をあしらった。

 


 

主な仕様

E-P1

発売時期
2009年7月
店頭価格
9万円前後
レンズマウント
マイクロフォーサーズ
撮像素子

タイプ ハイスピードLiveMos
有効画素数 1,230万画素
サイズ 17.3×13mm
最高感度
ISO6400
手ブレ補正機構
形式 撮像素子シフト式
最大補正範囲 4EV
ダスト対策
SSWF(超音波防塵フィルター)
AF方式
ハイスピードLiveMos
AFエリア
11点
シャッター

最高速度 1/4,000秒
同調速度 1/180
連写
3コマ/秒
液晶モニター

サイズ 3型
ドット数 約23万ドット
電子水準器
2軸
アートフィルター
6種類
動画

最大解像度 1,280×720ピクセル
フレームレート 30fps
形式 Motion JPEG(AVI)
記録メディア
SDHC/SDメモリーカード
電源
リチウムイオン充電池(BLS-1)
撮影可能枚数
300枚
本体サイズ

120.5mm
奥行 35mm
高さ 70mm
重量(本体のみ)
335g


(本誌:武石修)

2009/6/16 14:00


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