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アドビのAI活用アプリ「Photoshop Camera」が無料公開

ワンタップでシーンや被写体を検出 iOS/Android用

アドビは6月11日、「Photoshop Camera」をリリースした。ダウンロードは無料で、CCストレージ(20GB)をApp内課金で使える。対応OSはiOS 12/13、Android 9/10。

2019年11月に開発発表されたスマートフォンアプリ。同社AIプラットフォーム「Adobe Sensei」によるシーン認識やエフェクト効果を、簡単な操作で利用可能としたのが特徴。ベータ版の登録者は10万人以上だったという。テスターにより120万枚の写真が撮影され、82%が同アプリの品質に満足したそうだ。

カメラロールの写真で試してみた

Photoshop Cameraは、エフェクト効果をライブビューで確認しながらアプリ内で撮影するだけでなく、カメラロール内の写真にも効果を適用できる。最近話題の「イマイチな空を青空に入れ替える機能」や、「切り抜いた被写体を重ねてポップアート風にする」といった効果がプリセットとして用意されており、全てワンタップで自動処理される。

補正程度の自然な仕上がりから、イラストのように仕上がる派手なアート風まで用意されており、イメージに向かって完成させるというより、偶然を楽しむ側面も大きそうだ。また、効果の掛かり具合は微調整もできる。ダウンロード追加できる効果(本アプリ内では"レンズ"と呼ぶ)も豊富で楽しい。これを無料で利用できるのは魅力的だ。

なお、インカメラ撮影時は、顔と背景の境界が自動検出され、シングルカメラでも背景部分にボケ効果が与えられた(iPhone Xで試用)。

昨年アドビがLightroomのスマホアプリで交通広告を展開していたように、どちらかといえば"詳しい人には当たり前"だったアドビの技術を、より幅広いユーザー層に価値を感じてもらえる形で届けようという意思が、本アプリにも強く感じられる。

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本誌:鈴木誠