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タムロン、フルサイズ対応のEマウント望遠ズーム「70-180mmF/2.8 Di III VXD」

ズーム全域で最短0.85m 新開発AF機構を採用 税別15万円

株式会社タムロンは4月7日、Eマウント交換レンズ「70-180mmF/2.8 Di III VXD」(Model A056)の発売日と価格を発表。5月14日に税別15万円で発売すると決まった。なお、発売日は新型コロナウイルスの影響で変更の場合があるとしている。

2019年10月に開発発表した交換レンズ。発売済みの「17-28mm F/2.8 Di III RXD」(Model A046)および標準ズーム「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)に連なるEマウント用の大口径望遠ズームレンズで、フィルター径は67mmに揃っている。同社では17-28mm/28-75mm/70-180mmの3本で総重量が1,780gという軽さも訴求している。

ソニー製カメラのファストハイブリッドAF、瞳AF、カメラ内レンズ補正といった各種機能に対応。AF駆動は"かつてない高速・高精度"とする同社初のリニアモーターフォーカス機構VXD(Voice-coil eXtreme-torque Drive)を採用した。

VXDはギアを介さずフォーカス用レンズを駆動できるため静粛性・俊敏性に優れ、動体へのフォーカス追従性や動画撮影時のAF性能向上も図っているという。

レンズ構成は14群19枚(非球面3枚を含む)。2つのフォーカス群を電子制御で同調作動させるフローティング機構を採用している。絞り羽根は9枚(開放から2段までほぼ円形)。最小絞りはF22。

レンズ構成

最短撮影距離は0.85m。なお、MF時(MFもしくはDMFモード時)のみ、通常の最短撮影距離より近接して撮影が可能になる。近接撮影可能距離は70mm時で0.27m(撮影倍率1:2)、100mm時で0.53m(同1:4.3)、135mm時で0.72m(1:4.8)、180mm時で0.85m(1:4.6)。この場合、画像周辺部に向かって画質が低下するため、中央重視の構図での撮影を推奨している。同社ではこれを"面白い写真を撮るための「おまけ」機能"と位置づけており、製品仕様としての最短撮影距離はズーム全域で0.85mとなる。

最大径×全長は81×149mm(ズーミングにより全長可変)。重量は810g。花型フードが付属する。フィルター径は67mm。

鏡筒は簡易防滴構造、レンズ前面にはメンテナンス性を高める防汚コートを採用している。

本誌:鈴木誠