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キヤノン、CFexpressダブルスロットのシネマカメラ「EOS C500 Mark II」

5.9K 60P記録 デュアルピクセルCMOS AFも使用可能

キヤノンは9月6日、35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載するデジタルシネマカメラ「EOS C500 Mark II」を12月下旬に発売すると発表した。スチルカメラのEOSで採用例のない、次世代高速メモリーカード「CFexpress」対応のカードスロットを搭載する。価格はオープン。店頭予想価格は176万円前後(税別)。

シネマEOS最上位モデル「EOS C700 FF」と同等の5.9KフルサイズセンサーとEFマウント(PLマウントに交換可能)を採用するデジタルシネマカメラ。映像エンジンは「DIGIC DV 7」。非圧縮での5.9K 60Pが可能で、ダイナミックレンジは最大15+ストップ。

キヤノン独自のビデオフォーマット「XF-AVC」や、Cinema RAWからファイルサイズを約1/3〜1/5に低減できる「Cinema RAW Light」にも対応した。

また、メモリーカードにCFexpressを採用するのも特徴。Type Bカード対応のスロットを2基搭載している。

CFexpressは、XQDをベースとした次世代メモリーカード規格。スチルカメラ製品においては、ニコンZ 7/Z 6およびパナソニックLUMIX S1R/S1シリーズが、ファームウェアアップグレードによるCFexpress対応を予定している。

なお本機ではCFexpress Type Bに加えて、UHS-II対応SDカードも使用できる。ただしSDカード記録時は2K/FHDに限られる。SDI出力を使用した外部レコーダーへの記録もでき、その場合はProResでの記録になる。

タッチフォーカスが可能なデュアルピクセルCMOS AFを搭載。顔優先AFや、前ピン・後ピンを明示する「デュアルピクセルフォーカスガイド」も利用可能だ。タッチパネルモニターは4.3型約276万ドット。

シネマEOS初の電子IS機能(5軸)も装備。ボディ内での処理のため、手ブレ補正機構を搭載していないレンズでも恩恵が受けられる。

外形寸法は約153×168×148mm、重量は約1,750g。

本誌:折本幸治