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アイ・オー・データ、5万円台の広色域31.5型ディスプレイ

Adobe RGBカバー率99%

株式会社アイ・オー・データ機器は2月13日、Adobe RGBカバー率99%の31.5型広色域ディスプレイ「LCD-PHQ321XQB」を発表した。発売時期は2月下旬の予定。価格はオープン。市場想定価格は税別5万4,800円。

色の再現性にこだわった「PhotoCrysta」シリーズの液晶ディスプレイ。LEDの発光波長を調整するQuantum dot(量子ドット)技術を採用することでAdobe RGBカバー率99%、sRGBカバー率100%の広色域に対応、高い色再現性を実現したとしている。

Adobe RGBは、アドビシステムズ社が1998年に提唱したRGB色空間の定義。sRGBに比べて青から緑にかけての部分など、一部の色域が広い。多くのデジタルカメラでは記録時の色空間の設定としてAdobe RGBかsRGBのどちらを使用するかを選べる。

量子ドット技術を搭載した本製品では、これまで青色のみ発光ピークが高く緑と赤が弱かった製品に比べて、3色のピークレベルが向上したとしており、今まで表現できなかった色も表現できるようになっているという。

パネルサイズは31.5型のワイドタイプ。広い視野角のADS(Advanced super Dimension Switch)パネルを採用しており、上下左右178度の角度で色やコントラストの変化が少ないとしている。

表示解像度はWQHD(2,560×1,440ドット)に対応。最大輝度250cd/平方メートル。

狭縁タイプのベゼルデザインを採用しており、複数のディスプレイを並べてもフレームが気にならないとしている。フレームの最薄部は約7mm。

主な仕様

パネルタイプ

TFT31.5型ワイド(Quantum dot)/ADS

パネル表面処理

非光沢

最大表示解像度

2,560×1,440

視野角度

上下左右:178度

最大輝度

250cd/平方メートル

応答速度

8ms[GTG](オーバードライブレベル2設定時:3ms[GTG])

映像入力端子

HDMI×3、DisplayPort

音声入出力

スピーカー(2.0W+2.0W)、ヘッドフォン端子(ステレオミニジャック)

消費電力

最大50W、待機時0.4W

外形寸法

約713×221×497mm(スタンドありの場合。突起部含まず)

質量

約6.8kg(スタンドを含む)

本誌:宮澤孝周