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「バックアップを取らない」41%、「写真のプリントはしない」39.7%

マクロミル調査「写真撮影と撮影データの管理」より

株式会社マクロミルは9月11日、「写真撮影と撮影データの管理」に関する調査結果を発表した。同社モニター会員の中から15〜69歳の男女1,000名を対象に行ったもの。調査期間は7月17日〜7月18日。

撮影したデジタルデータの管理方法、バックアップ状況、写真データをプリントする割合や頻度などを調査した。

撮影に使う機器

撮影に使うことが多い機器は、1位から順に「スマホ、ガラケー」(89%)、2位「コンパクトデジタルカメラ」(41%)、3位「デジタル一眼カメラ(デジタル一眼レフ、ミラーレスを含む)」(15%)。

世代ごとの利用率を見ると、コンパクトデジタルカメラの使用率は10〜20代が20%台なのに対し、60代では61%と約3倍の開きがある。これを踏まえてマクロミルでは、60代ではコンパクトデジタルカメラの併用率が高いと考察している。

撮影機器ごとの撮影シーン

携帯電話での撮影は、1位が「旅行・街歩き」(68%)、「日常のワンシーン」(63%)、「レジャー」(54%)と続く。

コンパクトデジタルカメラやレンズ交換式デジタルカメラでは、1位から「旅行・街歩き」、「レジャー」、「お祝いごと」となり、デジタルカメラを持ち出すのは特別な日だと分析。

写真データのバックアップ方法

最も多いのは「スマホ・ガラケー、タブレットのそのまま保存」(81%)。次いで「PCに保存」(45%)、「撮影機器内のメモリーカードにそのまま保存」(31%)、「オンラインストレージサービス(Googleフォト、iCloud、OneDriveなど)に保存」(16%)、「外付けハードディスクなどの外部機器に保存」(16%)、 CD・DVDなどのメディアに保存」(11%)となった。

バックアップを取らない人は41%で、理由は「バックアップをとるのが面倒くさいから」が54%で最多。「バックアップのとり方がわからないから」(23%)、「バックアップをとって残して置きたいほどのデータはないから」(20.2%)と続く。

プリントの方法は?

「写真のプリントはしない」が39.7%でトップ。次いで「家庭のプリンタを使ってプリント」(33.1%)、「写真屋さんでプリント」(23.7%)、「コンビニでプリント」(13.6%)、「インターネットやアプリのサービスでプリント」(9.4%)となった。

プリントサービスを利用する1回あたりの費用は平均987円。8割以上が3,000円未満だった。プリント頻度は「半年に1回程度」(28.4%)、「1年に1回程度」(27%)、「3カ月に1回程度」(18.9%)と続く。「ひと月に何度も」は1.4%だった。

写真の保管や整理の困りごとは?(一部引用)

・スマホの容量をかなり占領してしまっているので、 移動させたいが、 時間がかかるのでやる気がおきない。 (33歳、 女性)
・プリントしてアルバムにしているが、 後で焼き増ししたい写真が出て来たときに、 元になるデータを消去してしまっていて出来なかった。 (64歳、 女性)
一眼レフカメラのサイズの大きい写真はそのままスマホに送れないのでサイズ変換が手間です。 変換ソフトにも詳しくないので、 やり方がわからず困っています。 (30歳、 女性)

本誌:鈴木誠