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ソニー、1型コンパクト「RX100 V」のアップデート版を発売

高速化&機能向上 後継機の「DSC-RX100M5A」として

ソニーは、コンパクトデジタルカメラ「DSC-RX100M5A」を7月13日に発売する。価格はオープン。店頭予想価格は税別11万円前後。

2016年10月に発売された「DSC-RX100M5」(RX100 V初代)の後継モデル。画像処理エンジンに最新の「BIONZ X」を搭載し、従来比1.8倍の高速処理とした。これに伴って様々な性能アップや機能追加が盛り込まれている。

DSC-RX100M5との機能的差違は次の通り。6月22日に発売された「RX100 VI」に新搭載された要素が多く含まれる。

基本性能

・ディテール再現性の向上
・高感度撮影におけるノイズ粒状表現の向上
・連続撮影可能枚数の増加(連続撮影Hi時に画質ファインで150枚→233枚)
・EVF表示タイムラグの低減(パネル仕様やポップアップ機構は従来通り)

AF関連

・瞳AFの検出精度、速度、追随性能の向上
・フォーカスエリア「ゾーン」を追加
・縦横フォーカスエリア切り替えを追加
・AF時の顔優先設定を追加
・フォーカスエリア登録機能を追加

ホワイトバランス・測光・カスタマイズ関連

・AWBが「標準」「雰囲気優先」「ホワイト優先」に拡充
・測光モードに「ハイライト重点測光」「画面全体平均測光」を追加
・RAW+JPEG撮影時のJPEG画質選択が可能に
・撮影時のカスタムキー設定が、静止画と動画で独立
・シャッターボタンでの動画撮影(録画開始/停止)が可能に
・5段階レーティング機能の追加
・メニュー画面がカラータブレイアウトに変更

DSC-RX100M5にあったが、非搭載になった機能

・PlayMemories Camera Apps
・マイフォトスタイル
・Eye-Fi対応

メニュー画面の構成が変わった。

見分け方は?

製品名は「RX100 V」を継承しており、型番に加えられた「A」が区別のポイントとなる。外観上の識別ポイントは、底面シールに記載された型番と、背面ダイヤル下部のアイコン(マイフォトスタイルの有無)。

左:DSC-RX100M5A、右:DSC-RX100M5。露出補正アイコンの隣にマイフォトスタイルのカメラマークがないものがDSC-RX100M5A。

主な仕様

上記以外の主な仕様は共通。有効約2,010万画素の1型積層型CMOSセンサー「Exmor RS」を搭載。レンズは35mm判換算24-70mm相当F1.8-2.8。感度はISO125〜12800(拡張ISO80/100)。AF/AE追従連写は最高24コマ/秒。最高960fpsのハイフレームレート撮影にも引き続き対応する。

なお動画機能関連では、MP4同時ビデオ記録がProxy記録に変更(RX100 VIと同様)。4K HDR撮影用のHLGには引き続き非対応。

バッテリーはNP-BX1。撮影可能枚数は約220枚(モニター撮影時。DSC-RX100M5と同じ)。

外形寸法は101.6×58.1×41mm。本体重量は約272g。ともにDSC-RX100M5と同じ。

7月4日追記:記事初出時にDSC-RX100M5Aの連続撮影可能枚数を「230枚」と記載していましたが、正しくは「233枚」でした。該当部分を修正済みです。

本誌:鈴木誠