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ソニー、α9でのスポーツ/報道撮影に向けた「FE 400mm F2.8 GM OSS」

蛍石・マグネシウム鏡筒で3kg未満 光学設計も重量バランスに配慮

FE 400mm F2.8 GM OSS

ソニーは、Eマウントレンズ「FE 400mm F2.8 GM OSS」を発売する。希望小売価格は税別160万円。受注生産品となる(7月3日から受注開始)。9月上旬から順次出荷としている。

2017年10月に開発発表し、2018年夏の発売を目指していた大口径超望遠レンズ。ハイスピードミラーレス機「α9」との組み合わせで、高速AF追従連写を活用した撮影を想定している。α9には、本レンズに対応するためのファームウェアアップデートVer.3.00が同日公開された。

※7月2日追記:Ver.3.00にアップデートした一部製品が正常に動作しないことが判明し、6月29日に配信を一時停止。近日中に修正予定としている。

「手持ちでも使える重量を目指した」といい、35mmフルサイズセンサー搭載デジタルカメラ用の400mm F2.8レンズで世界最軽量という2,895g(三脚座込み)を実現した。参考までに、キヤノンの「EF400mm F2.8L IS II USM」は約3,850g、ニコンの「AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR」は約3,800g。

レンズ本体の軽量化および撮影時のハンドリング(重量バランス)向上のために、鏡筒前方の大きな径のレンズを少なくする新規の光学設計を採用している。また、αレンズで初という蛍石レンズ3枚や、マグネシウム製の鏡筒も取り入れた。

レンズ構成は17群23枚(フィルター1枚を含む)。
マグネシウム製の鏡筒部品。

AF中でもフォーカスリングを掴んでMFできる「フルタイムDMF」に対応。誤操作を避けたい場合は、FULL TIME DMFスイッチをオフにすることでフォーカスリング自体を無効化できる。

フォーカスリングとプリセットボタンの間に「ファンクションリング」を装備。記憶させたピント位置に移動させる機能や、動画撮影向けのパワーフォーカス、APS-C/フルサイズの画角切り換えを割り当てられる。これらはα9のファームウェアアップデートで切り換え可能になり、他機種の対応予定はサポートページに掲載される。

写真中央にある3つのリングのうち、中央の細いリングがファンクションリング。ズームレバーのように左右に動く。

AF駆動には、カメラボディ側のスピード性能が今後も進化すると見据えたというXD(extreme dynamic)リニアモーターを新開発。絞り駆動機構も新開発し、ファームウェアアップデートしたα9ではF11以下で20コマ/秒、F13以上で10コマ/秒の連写を可能とする。

フィルターは40.5mmの差し込みタイプ。別売で円偏光フィルター「VF-DCPL1」(12月下旬発売。税別4万2,000円)も用意され、鏡筒の外側からフィルターを回転させられる機構を持つ。

フィルターは差し込み式。
別売の円偏光フィルター「VF-DCPL1」(12月下旬発売。税別4万2,000円)

絞りは11枚羽根の円形絞り。高解像とボケ味の両立のために、ボケ味に影響する球面収差を製造工程で1本ごとに調整するという。

最短撮影距離は2.7m。フィルター径は40.5mm。1.4倍、2倍のテレコンバーターにも対応している。

鏡筒側面のスイッチ類。
三脚座のスイッチ部。三脚座リングのクリックをオン/オフするスイッチと、セキュリティースロットが備わる。

手ブレ補正には、動体撮影時のフレーミング安定を重視した「MODE3」を搭載。レンズを振った際にファインダー像の動き出しが遅れる違和感を回避し、スポーツ撮影などの不規則で素早い被写体に適するとしている。α9にはファームウェアアップデートで対応し、そのほかの機種の対応予定はサポートページに掲載されるという。

最大径×全長は158.1×359mm。重量は2,895g(三脚座込み)。カーボンファイバー製のレンズフードや、トランクタイプのレンズケースが付属する。

トランクタイプのレンズケースが付属。
別売のテレコンバーター2つが収まるスペースもある。
レンズフードはカーボンファイバー製。
強度を高めたというマウント部(左はα9)。

本誌:鈴木誠