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フォクトレンダー「NOKTON classic 35mm F1.4」にEマウント版

VMマウントの人気レンズ ソニーα用に新設計

株式会社コシナは、フォクトレンダーブランドのEマウントレンズ「NOKTON classic 35mm F1.4 E-mount」を2018年2月に発売する。希望小売価格は税別8万5,000円。

2008年にレンジファインダーカメラ用のVMマウント(ライカMマウント互換)で登場した同名レンズの描写傾向を継承しつつ、ソニーEマウントカメラのイメージセンサーに向けて光学設計を最適化した製品。レンズの基本構成は対称型の6群8枚で従来通り。レンズコーティングはマルチコート(VM版における「MC」)を採用している。

Eマウント版はソニーEマウントカメラと通信するための電子接点を備えており、レンズ情報をExifデータに付与したり、対応カメラボディでは5軸ボディ内手ブレ補正も利用可能。最短撮影距離も30cmと、距離計連動のVMマウント版より短くしている。

CP+2017で同時に参考出品された「NOKTON 40mm F1.2 Aspherical」(発売済み)と同様にNOKTONの名を冠する大口径レンズだが、この35mm F1.4はフォクトレンダーの"classic"シリーズとして「古典的なレンズ構成を最新技術で再構成する」というコンセプトを持つ。球面レンズのみで構成され、また意図的に球面収差を残すことで描写性の向上を目指した。絞り開放から絞り込んだ時に起こる焦点移動は、既存のVMマウント版より抑えたという。

絞り羽根は10枚。最小絞りはF16。フィルター径は58mm。

最大径×全長は67×39.6mm。重量は262g。専用フードが付属する。

付属のレンズフード

本誌:鈴木誠