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「CP+2018」のイベント概要が発表に

過去最多の出展小間数 引き続き若者と女性にアピール

CIPA代表理事会長の牛田一雄氏(左)、横浜市副市長の柏崎誠氏(右)

一般社団法人カメラ映像機器工業会とフォト・ヨコハマ実行委員会は12月12日、「CP+2018/フォト・ヨコハマ2018合同記者発表会」を開催した。

CP+2018は、2018年3月1日(木)〜3月4日(日)にパシフィコ横浜で開催するフォトイベント。Web事前登録により一般入場料1,500円が無料となり、12月13日13時から一般来場者の受け付けを開始する。

「気軽に写真を始めてもらえるようなイベントに」

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)代表理事会長の牛田一雄氏

CP+は、カメラ・写真映像分野の総合ショーとして開催され、開催地である横浜のフォト・ヨコハマと連携しているのも特徴としている。特にCP+2018では、まだ本格カメラを手にしていない若者を対象に、気軽に写真を始めてもらえるようなイベントを目指す。

パシフィコ横浜の会場中央に配置したステージでは、写真を楽しむイベントや、希望各社のステージイベントも開催予定だという。

過去最多の出展小間数になったCP+2018

開催概要を説明した、一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA) CP+実行委員会 委員長の折原直人氏

CP+2018の出展小間数は過去最多の1,123となり、「出展者の意欲を感じる。これ以上、大幅には増やせないだろう」(折原氏)と盛況をアピール。出展社数も121から128社・団体に増えた。

また、出展社アンケートによる「新たに来て欲しい来場者について」では、前年に続いて20〜30代の若者との回答が多かった。これによりCP+2018のキーワードは「一緒に はじめよう」として、CP+を通じて写真の楽しみを訴求したい考え。交通広告などでも使われるキービジュアルは「写真好きの女性が女友達を誘うイメージ」だという。

新企画「Photo Weekend」は、主に若い女性に向けた土日限定の開催。ヨシダナギ氏、田中達也氏によるステージと写真展示が行われるほか、女性講師を迎えた初心者向けのセミナーを主催者イベントとして拡充するという。

安田菜津紀氏によるCP+写真館を開催。事前予約を受け付け、ジャンプの様子を撮影する。フォトジャーナリストである安田氏にとって初めてのことだという。

またCP+2018では、フォトイベント「サロン・ド・ラ・フォト」との連携など、CP+と縁が深いというパリを特集。2018年は日仏友好160周年の年でもあるという。パリ写真研究の第一人者として知られる今橋映子氏のゲストスピーチが開催されるほか、世界で初めてカメラが発売された地でもあるフランスをテーマにした特別展示「フランスカメラとレトロかわいいカメラ」を日本カメラ博物館が実施する。

パシフィコ横浜に隣接するヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテルでは、2月24日〜3月4日に「マグナムが観たモノクロームのパリ」(入場無料)を開催。

サロン・ド・ラ・フォトとの連携で実施するフォトアワード「ZOOMS JAPAN」の合同写真展は、3月1日にギャラリートークを実施する。受賞者2名も発表された。エディター賞は小宮山桂氏、パブリック賞は羅思琦氏。

開催場所を大さん橋ホールに戻した「PHOTO HARBOUR」。写真集フェアも開催。

パシフィコ横浜とヨコハマ グランドインターコンチネンタルホテルの間に位置する円形プラザでは、風景や天体の撮影に向くキャンピングカーの展示や、キッチンカーの導入を実施予定。食事スペースが少ないとの声に応えた。

パシフィコ横浜のウィンターイルミネーションもCP+開催の3月まで延長されるため、来場者の回遊性が高まることにも期待している。

横浜市による「フォト・ヨコハマ」概要

8回目となるフォト・ヨコハマは、市内各所で開催する写真映像イベントの総称。商業写真発祥の地であり、フォトジェニックな横浜をアピールする。2月19日からCP+2018終了の3月4日までを「コア期間」とし、様々なイベントが開催される。

また、スタンプラリーを開催し、周辺の1日乗車券にコーヒー無料券がつくなどの周遊施策も用意している。

本誌:鈴木誠