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パナソニック、“静止画のフラッグシップ”「LUMIX G9」国内発表

LUMIX史上最高画質をアピール 高速AF、20コマ/秒連写など動体向け要素も

パナソニック株式会社は、ミラーレスカメラ「LUMIX G9」を2018年1月25日に発売すると発表した。

価格はオープン。店頭予想価格は、G9ボディのみ21万円前後、レンズキットG9L(LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.が付属)が29万円前後の見込み(いずれも税別)。

海外で11月8日に発表されていた製品。日本でも正式に発売がアナウンスされた。

「LUMIX G8」の後継モデルであり、動画制作用のイメージが強いフラッグシップモデル「LUMIX GH5」に対して、G9は「静止画のフラッグシップ」を標榜。約20コマ/秒の連写性能や、画素シフト合成による「ハイレゾモード」など、静止画関連の機能を特徴としている。

なおプレスリリースページでの本機の名称は「G9」となっているが、パナソニックの製品情報サイトでは「G9 PRO」との表記もみられる。

レンズキット付属の「LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.」を装着した状態。

LUMIX史上最高画質をアピール

撮像素子は4/3型の2,033万画素MOSセンサー。ローパスフィルターを省略した設計とし、解像性能を求めた。表面のAR(Anti Reflection)コーティング処理が、逆光時のフレアを抑制するという。

画像処理を担当するヴィーナスエンジンは、イメージセンサーからの信号処理フローの最適化により、GH4比でダイナミックレンジ拡大を実現。マルチピクセル輝度生成、インテリジェントディテール処理、新3次元色コントロールといった技術も投入され、解像および階調性能にも自信を見せる。パナソニック曰く「LUMIX史上最高の写真画質」を実現したとしている。

G9から新しく搭載されたハイレゾモードは、イメージセンサーを動かしながら8回連続で自動で撮影し、カメラ内で自動合成処理を行うもの。他社製品でも流行している機能だが、LUMIXとしては今回が初めての搭載となる。通常の撮影は約2,033万画素だが、このモードを使うと約8,000万画素の画像が得られる。三脚使用、動きのない被写体、フラッシュ非発光での撮影が推奨されている。

ボディ内手ブレ補正の効果は6.5段分を実現。こちらも世界最高を謳う。

動画は4K/60pに対応。30コマ/秒の6K動画から1,800万画素の静止画像を切り出す6K PHOTOも搭載。前モデルG8にも搭載されていた4K PHOTOは、30コマ/秒から60コマ/秒へと強化されている。

動体への対応も強化

最近のミラーレスカメラ新製品らしく、AFや連写性能にも力が入っている。

AF合焦速度は世界最速を標榜する約0.04秒。以前からLUMIXで展開している空間認識技術(DFDテクノロジー)に加え、EVFが120fpsに対応したためという。

なお、顔が正面を向いていない人体の認識が可能になったことで、人物に対するAF性能が向上している。

フル解像度での連写性能は、AF追従で約20コマ/秒、AF固定で約60コマ/秒(いずれも電子シャッター。連続記録コマ数は50まで)。メカシャッターは最高約9コマ/秒。

SDカードスロットは、GH5に続き2基搭載。別売でバッテリーグリップや大型アイカップが用意されるなど、動く被写体への注力が感じられる。

本体は防塵防滴。EVFが大型化

EVFは約0.83倍の有機EL。GH5の0.5型を超える倍率を実現した。V.MODEボタンを押すたびに、約0.83倍→約0.77倍→約0.7倍へと切り替えられる。ドット数はGH5と同じ約368万。

新しい操作要素としては、本体正面向かって右下に設けられた「ファンクションレバー」がある。これまでのファンクションボタンを発展させたもので、レバーの切り替えにより設定内容を変化させることが可能だ。なお、ファンクションボタン自体は19個用意されている。

本体上部の「ステータスLCD」も、レンズ交換式LUMIXで初の装備。F値、シャッタースピード、ホワイトバランス、露出補正といった基本的な撮影設定の状態を表示するほか、静止画の記録残数、動画の記録可能時間、バッテリー残量などを確認できる。

本体は防塵防滴設計で、マグネシウム合金フレームを採用。マイナス10度の耐低温性能や、20万回のシャッター耐久性能を誇る。

外形寸法は約136.9×97.3×91.6mm。質量は約658g(本体、バッテリー、メモリーカード1枚含む)。

通信関連は5GHzのWi-Fi(802.11ac)、Bluetooth 4.2を搭載する。

本誌:折本幸治