ゆきぴゅーの「今日もお出かけ日和」

ゆる〜い動物たちに癒されたい…横浜市立金沢動物園の巻

女子カメ Watch読者の皆さま、はじめまして。イラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”のゆきぴゅーと申します。おかっぱです。

以前はCar Watchさんで、毎回かっこいい車に乗って旨いものを食べに行くというオイシイ仕事をやらせていただいたりしていましたが、今回からはこちら女子カメ Watchでお世話になることになりました。

タイトルは題して「ゆきぴゅーの今日もお出かけ日和」。“カメラは買ったんだけど、どこに撮りに行ったらいいのかわからない”っていう方々の為に、私が毎回楽しい撮影旅をご提案していきたいと思います。

とはいえ今まで(なぜか)おじさんウケしかしなかったキャラなので、うら若いカメラ女子向けの記事になるか少々心配ではありますが、鼻息荒くハリキっていきたいと思います。

そんなわけで、記念すべき第1回目の行き先として思いついたのは私たちの身近にある「動物園」です。今回は京浜急行の金沢文庫駅からバスで12、13分のところにある自然いっぱいの横浜市立金沢動物園に行ってみることにしました。

そして旅のお供はニコンから2月に発売されたばかりのニコンD5500。小栗旬くんがパパ役をやっているCMでお馴染みの最新モデルですの。楽しみですわ~!

電車とバスを使って行くとこの夏山口からの入園になります。

菜の花が見頃でした。黄色のじゅうたんと春の香りにワクワク。

今日の顔ハメその1。動物園は顔ハメ看板設置率が高いんですのよ。私は見つけると必ず顔を出します。

ちびっ子が大喜びしそうなトンネルゲートを抜けると、そこはアフリカ区。ヒガシクロサイやアミメキリンが暮らしています。

いきなりですが、ゆきぴゅーここでお腹がすきました。いい場所にテーブルとベンチがあったので金沢文庫駅で買ってきた崎陽軒の炒飯弁当を広げることに。キリンを見ながらランチなんてサイコーですの。

腹ごしらえのあとは道なりにオセアニア区へ。オセアニアといえばそう、コアラ。なんと金沢動物園にはコアラがいるんですのよ!

日本の動物園は大小合わせると90近くあるんですがその中でコアラがいる動物園はわずか8園。関東では埼玉県こども動物自然公園と多摩動物公園、そしてここ金沢動物園の3園だけなのです。

ではさっそくコアラ舎へ、と言いたいところですがまだ行きません。
なぜならコアラは1日のうち約20時間寝ている動物なので日中はお昼寝中のことがほとんど。

起きている姿を撮ろうと思ったら餌のユーカリを食べている時がベストなんですの。
そのコアラちゃんたちのランチタイムは13時半だそーなのでそれまで他をブラブラ
することにいたしましょう。

あっ、ここにも顔ハメ看板発見ですわ。

オセアニア区の広場は開放的で気持ちいい空間。思わず空を見上げてしまいます。

季節ごとに楽しめる植物が多いのも金沢動物園の特徴。

さてここはコモンウォンバットの放飼場。どこにいるですの~?とキョロキョロしながら探したら、目の前にいましたわ。体を丸めてトンネルケージの中でお昼寝中。この子も夜行性だから仕方ないですわね……とこの時は立ち去ったのですが、のちに一瞬で恋に落ちるほどの姿と対面することになるのでした。ゆきぴゅーが一目惚れした愛くるしい正面顔は最後で!!

陽だまりの中でくつろぐオオカンガルー。

再びアフリカ区の横を通るとオカピが珍しく目線をくれました。D5500のスペシャルエフェクトモードの中の「Hi(ハイキー)」で撮影。

ユーラシア区への坂をずんずん登っていくと、金網越しに見えてきたのはイエス・キリストさま、ではなくシロテナガザル。

人工哺育で育ったので指をしゃぶるクセがあるんだとか。右手の指をしゃぶっているのでこちらはオスのユウタロウ。

やってきましたインドゾウ舎。大きい方がオスのボン、小さいのがメスのヨーコ。

それにしてもボンの牙、すごい迫力ですわよね。国内で飼育されているゾウの中では最大で、以前左右ともに先端から1mほどポキっと折れちゃったりしつつも現在は約2.3mもあるんだとか。ちなみにゾウの牙って生涯伸び続けるそうですの。

ゾウは露出補正をマイナスにして陰影をはっきりつけると威厳ある雰囲気に。

“あっ、もうすぐコアラのランチタイムだからそろそろオセアニア区に戻らなく
ちゃ”と急ぎ足で通り過ぎた時のシロテテナガザル。

コアラ舎に到着すると他のお客さんたちでいっぱい。

食べてる、食べてる!金沢動物園では毎日13時半にユーカリの葉を交換するので、
このときは確実に起きて動いている姿 が見られます。

コアラは大抵薄暗い室内展示なのでISO感度を上げてブレを防ぎましょう。もちろんフラッシュはオフにするのをお忘れなく。

私は今回シャッター速度の低速限界を1/200秒に設定しました。望遠レンズの場合は特に手ブレしやすいので便利な機能です。

金沢動物園には現在5頭のコアラがいますのよ(ご覧いただけるのは4頭です)。

コアラ撮るのはやっぱりむずかしいですわ~と実感しながら再び外に。ちょっと遠いけどオオカンガルーの子どもを発見。

背景が暗い緑などの時は思い切って露出をマイナスするとこんな感じで黒く落ちて引き締まった雰囲気になりますの。

園内にある『しいの木山展望台』からはご覧の景色が一望。よく見ると八景島シーパラダイスのジェットコースターが、そして海の向こうは房総半島。

いよいよアメリカ区にやってきました。ここ金沢動物園の特徴は無柵式の展示が多いこと。檻や金網越しの動物が圧倒的に少ないので自然な感じの写真が撮れるんですのよ。ここアメリカ園も地形を活かしたダイナミックな造りでロッキーマウンテンを再現しています。

再びスペシャルエフェクトモードで。こんどはミニチュア効果で遊んでみました。

ゆるい傾斜にクロッカスが群生していました。こんなシーンではD5500のバリアングル液晶モニターが便利。お花を見上げるように地面すれすれのところにカメラを置いて、タッチパネル操作でシャッターを切りました

ブラジルバク。

ほのぼの広場にいるミニブタちゃん。

ヤギ(の後ろ姿)。

ベアードバク。バクって癒し系だと思うのです。

だんだん午後の斜光になってきましたわ~と思いながらユーラシア区の坂を下っていると、高い岩の上に駆け上がったスーチョワンバーラルが私をガン見。もののけ姫のワンシーンみたいでちょっとドキドキ。

ホンシュウジカ。ホワイトバランスを曇天にして夕方っぽい雰囲気に。

再びオセアニア区に戻ってオオカンガルー。

さっきお昼寝中だったウォンバットのところにやってきました。すると!茶色くて丸っこいものがもそもそと動きながらこっちに向かってきますの。

「うっわ~!」

と思わず声をあげてしまった衝撃の姿がこちら。じゃーん!

現在29歳でウォンバットとしてはかなりの高齢だという“ヒロキ”です。チャームポイントになっているおでこのシワはヒロキだけの特徴なんだとか。最近おでこの毛が白っぽくなってきたため、余計にこのシワが目立つようになってきたんですと飼育員さんが教えてくださいました。

どうやら金沢動物園の一番のアイドルがこのヒロキのようで、私と同じく一瞬で乙女心を撃ちぬかれてしまう人がたくさんいるんだとか。皆さんもぜひヒロキに愛に、じゃなくて会いに行ってみてくださいませね。そうそう、暑すぎず寒すぎないこれからの季節が一番外で活動する姿が見られるシーズンだそうですよ。

16時近くになると寝小屋に帰りたいのか奥に引っ込んでしまったヒロキ。また来るね~!

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『世界一わかりやすいデジタル一眼レフカメラと写真の教科書 動物園&水族館の撮り方編』

動物園撮影では望遠レンズが必須ですよとか、動物園に行くときはガラスの写り込み防止になるべく黒っぽい洋服がいいですよとか、室内のコアラをかわいく撮るコツとか、今すぐ誰でも使える小ネタやテクニック満載のためになる本です。ぜひこれからの行楽シーズン本番に向けてお買い求めくださいませね。実は私、この書籍のイラストと編集を担当していますの。

価格:2,000円(税別) サイズ:B5変形版 著者:内山晟 発行:インプレス

今回ゆきぴゅーが持っていったカメラ&レンズ

ニコンD5500ダブルズームキット
D5500に望遠ズームレンズのAF-S DX NIKKOR 55-300mm f/4.5-5.6G ED VRを取り付けた状態。今回はこの組み合わせが大活躍!

バリアングル液晶のおかげでアングルを工夫できるのが一番便利でした。特に小型動物を撮る時に、カメラを最大限に低くして撮るとふだんの写真がぐっと違ってきます。

そして望遠レンズ必須の動物園では55-300mmの望遠レンズが大活躍でした。やっぱり望遠レンズを覗くのって楽しい♪

癒し系の動物多しでカメラ女子向けの動物園

横浜市立金沢動物園

緑が多くてゆったりしているので、いるだけで心もリラックスできる、そんな動物園。お友達何人か揃って出かけてみては?(顔ハメ看板も3、4人いるとベストです)今回私はお弁当を持って行きましたが、園内にはレストラン・売店もありますよ。

  • ・住所:神奈川県横浜市金沢区釜利谷東5-15-1
  • ・入場料:大人500円、高校生・中人300円、小・中学生200円(小・中・高校生は毎週土曜日は入園無料)
  • ・開園時間:9:30~16:30(入園は16:00まで)
  • ・休園日:毎週月曜日(祝日の場合は翌日が休園日)※5月、10月は無休
(2015/3/16)
ゆきぴゅー
長野生まれの長野育ち。2001年に上京し、デジカメライター兼カメラマンのお弟子さんとして怒涛の日々 を送るかたわら、絵日記でポンチ絵を描き始める。独立後はイラストレーターとライターを足して2で割った“イラストライター”と して、雑誌やWeb連載のほか企業広告などのイメージキャラクター制作なども手がける。