カメラバカにつける薬 in デジカメ Watch

K・刻をこえて 独創篇(その13)

これまでのお話

当時の旭光学は大衆機という位置づけでした。上には元軍需で高級機の日本光学、下にはより安価なコンパクト機が強い小西六写真工業があり、厳しい戦いとなっただろうと思います。そういえば、その4で“お世話になった”のはコンパクト機の小西六とヤシカでしたね。兄者が日本光学のある大井町を避けたのはいろいろあったのでしょう……? 最後のコマ、旭カールツァイスは1972年に設立されたメガネ事業です。今年の1月8日の回で、ツァイス信者がメガネをかけていますが、ようやく伏線回収です。

次篇予告

もし次篇があるとすれば、孤高篇かなと思って予告を作ってみました。来なかった未来はどうなっているのでしょうか。LXは1%の可能性に賭け実現したようですね。左肩にそれがよく分かります。

※本コンテンツはフィクションであり、実在の製品・団体・人物・地名とは関係ありません。

2010年に漫画サークル「ていこくらんち」をはじめる。2015年に出した同人誌「カメラバカにつける薬」が、あれやこれやでデジカメ Watchで連載させていただくまでになりました。カメラだけじゃなく、その向こう側にいる人たちの想いを伝えていければいいなと思っています。長かったシリーズですがようやくすべてをお届けする事ができました。構想も調査も作画も手がかかってのでとても可愛い作品群です。ぜひまたその1から一気に読み返していただけると、週ごとに見ていただいた時とは違う印象になっていると思いますので、ぜひどうぞ。例えば…その8で最高利口者が「この時代では他人だ」って未来人であることがバレるような発言をしているところ、とか……!