まずクラスを考えたとき、取材やプライベートの撮影などは、EOS-1D系では重いしかさ張るしオーバースペック。ファインダーの見え具合とシャッターのタイムラグの少なさは断トツにイイけれど、そこまで予算が工面できない理由もある。さりとて「EOS Kiss Digital X」ではやはり仕事カメラとして物足りない。画素数こそ40Dと同じだし性能的に見劣りするところは少ないものの、撮影現場をカメラに詳しいクライアントが見たら、仕事する気があるのかと問われることがあるかもしれない。
操作に関しては、くるくると回転させるサブ電子ダイヤルの使いやすさはいうまでもないが、タブにより振り分けられたメニューはよりわかりやすくなり、スピーディな設定ができて便利だ。EOS 40Dがリリースされる以前、カメラ誌のレビューで発売前の「EOS-1D Mark III」を3週間ほど使用したが、同じタイプのメニューが採用されており操作性に親しみを感じていた。そのこともあって、EOS 40Dのメニュー操作は迷うことなくすぐに順応できたといっていいだろう。