デジカメ Watch

【新製品レビュー】キヤノン「EOS 5D Mark II」

〜3年ぶりにモデルチェンジした定番フルサイズ中級機
Reported by 塙真一

※試用したのはβ機です。製品版とは異なる可能性があります。


 EOS 5D Mark IIは、約36×24mmのCMOSセンサーを搭載するカメラで、画素数は2,110万画素。35mmフィルムと同サイズのセンサーを採用することからフルサイズ機と呼ばれるモデルだ。

 キヤノンのフルサイズ機は、従来からEOS-1Ds系と5D系に分けられており、今回発売となるEOS 5D Mark IIはEOS 5Dの後継機。EOS 5Dも現在のところ併売となっているが、基本的にはEOS 5Dの後継といって差し支えないだろう。EOS-1Ds系はいわゆるプロ機という位置づけで発売されているモデルで、現在発売中のモデルは3代目となるEOS-1Ds Mark IIIだ。これに対し、EOS 5D Mark IIはその名の通り、5D系の2代目のモデルとなる。

 EOS 5Dが発売されたのが2005年9月だから、実に3年ぶりのモデルチェンジということになる。進化の早いデジタルカメラにおいて、3年という歳月はかなり長いといえるだろう。それだけに、どれだけ変わったのかと期待も高まるものだ。

 さらに、EOS-1Ds Mark IIIの発売からもほぼ丸一年が経過しているということもあり、フラッグシップ機を上回る性能を有している可能性すらある。まずは、このあたりを中心にEOS 5D Mark IIを見ていきたい。


3年の時を感じる大幅な進化

ISO感度拡張設定を「する」にするとISO50での撮影も行なえる
 もっとも目を引くのは常用ISO感度の引き上げだろう。EOS-1Ds Mark IIIとEOS 5Dの2モデルがISO100〜1600までを常用としていたのに対し、EOS 5D Mark IIは、ISO100〜6400となった。2段分も高感度に強くなったということだ。また、ライバル機と目されるニコンD700はISO200〜6400が常用となっている。高感度は同じ6400だが、低感度では1段分EOS 5D Mark IIのほうが余力があるということになる。

 デジタルカメラのISO感度というとどうしても高感度側ばかりが注目されがちだが、日中のポートレートで絞りを開けたいときや、スタジオなどでストロボの光を絞りきれない場合などは、低めのISO感度が重宝する。そういった意味では、ISO100が常用、拡張設定としてISO50が用意されているのは歓迎したい。

 また、旧モデルとなるEOS 5Dからの進化ポイントでいえば、画素数が1,280万画素から2,110万画素へと多画素化している点、センサーに付着したゴミをふるい落とす「セルフクリーニングセンサーユニット」を装備している点、連写スピードが約3コマ/秒から約3.9コマ/秒へと高速化している点などが挙げられる。さらに、ファインダー視野率も約96%から約98%になっている点も見逃せない。

 ほかにも、液晶モニターが23万ドット2.5型だったものが92万ドット3型へと大型・高精細化していたり、ライブビュー撮影が可能となっていたりする。さらに画像処理エンジンがDIGIC 4となり、RAWデータも12bitから14bitへと進化。外観を含め、一見しただけではそれほど進化のないようにも見えてしまう2代目だが、細かなスペックを見ていくと、やはり3年分の進化を感じさせるだけのものにはなっているようだ。





 従来モデルよりも圧倒的に良くなったと感じるのは、大型化された液晶モニターだ。従来モデルのEOS 5Dでは液晶モニターの発色が悪く、再生画像を見ながら撮影現場でホワイトバランスなどの設定に頭を悩ませることが多かった。パソコンでチェックしてみるとほぼ思い通りに撮れていて、そんなに悩む必要はなかったとホッとしたものだが、今回のEOS 5D Mark IIでは、液晶モニターの発色、輝度ともにかなり満足できるレベルとなっており、現場チェックで納得しながら撮影を進められた。これは精神衛生上、非常によいことと感じる。

 ただし、欲を言えば、少し液晶モニターのコントラストが高すぎるかもしれない。特に、シャドー部のトーンの出方が少し強く実際よりもハイコントラストに表示される傾向にあると感じた。とはいえ、カラーマネージメントを行なっているパソコン用のディスプレイと同等の性能を求めるのは酷といえるだろうから、十分に合格点といえるだろう。また、今回のEOS 5D Mark IIには、周囲の明るさに応じて、液晶モニターの輝度が自動的に変わる「液晶自動明るさ調整」を搭載している。液晶モニターの見やすさを重視するなら、輝度を自動にしておいてもよいだろう。


表示パネル モードダイヤル

カードスロット バッテリー室

主な設定を一覧する「クイック設定画面」

新機能のクイック設定画面

 操作性に関してだが、ISO感度やホワイトバランスなどの設定変更などは従来モデルに近い操作手順となる。ボディ上面の表示パネルそばにあるISO感度設定ボタンやホワイトバランス選択ボタンなどを押し、電子ダイヤルで変更を行なう。従来モデルからユーザーならこの方法で設定変更を行ってもよいのだが、EOS 5D Mark IIでは新たに「クイック設定画面」が採用された。

 これは背面の液晶モニターに設定の一覧を表示し、それらを画面操作で変更するというものだ。変更する項目を選択するのに若干の操作手順が必要となるが、マルチコントローラーの中央押しでクイック設定画面が表示され、その後もマルチコントローラーで変更したい項目を選ぶようになっている。頻繁にISOやホワイトバランス、AFモードなどを変更する人なら、クイック設定画面を上手く使いこなすのも手かもしれない。

 ただし、カスタムファンクションにある「AFフレーム選択方法」を「マルチコントローラーダイレクト」に設定してしまうと、クイック設定画面からの設定変更ができなくなってしまう。カメラを借りた当初は、クイック設定画面が便利と感じていたのだが、その後、AFフレームの変更を行いやすくするために、カスタムファンクションの設定を上記の通りに変更してしまったら、クイック設定画面が使えなくなってしまった。撮影後に説明書を読んでみて分かったのだが、「SET」ボタンにクイック設定画面を割り当てられるとのことだ。マルチコントローラーダイレクトを使用しながら、クイック設定画面も使いたいという欲張り派は、SETボタンを上手く使うとよいだろう。

 マルチコントローラーの操作感だが、上下左右と中央押し込みは、まず一発で指定することができる。だが、斜め方向に関してはなかなかうまくいかないことが多く、AFフレーム選びにおいてイライラさせられる場面もあった。ボタンの押し方が下手だと言われてしまえばそれまでだが、もう少しすんなりと斜め方向が選べてもよいのではという気もする。

 また、最近のキヤノン機はシャッターボタンでAFを行わず、背面のAFボタンでAF動作を行なえるよう、専用の「AFスタートボタン」を装備しているモデルが多い。EOS 5D Mark IIならではという装備ではないが、少なくともEOS 5Dには装備されておらず、AEロックボタンにこの機能を割り当てて使っていた。シャッターボタンでAFを動作させたくないユーザーにとっては専用ボタンが設けられているのは歓迎できることといえる。

 ただし、AFスタートボタンの位置がわずかだが左に寄りすぎているように感じる。私は手の大きな方だが、それでも親指を意識的に伸ばすようにしないとボタンに届かない感じだ。手の小さなユーザーだと、少し遠すぎてグリップを持ち替えるような動作が必要になるかもしれない。


大きな不満のないファインダー

 同様にライブビューモードへの切り替えも「ライブビュー撮影」ボタンとして装備されている。左手での操作となるが、ボタン一発で切り替えられるのはありがたい。ただし、EOS 5D Mark IIの初期設定はなぜかライブビュー撮影の設定が「しない」となっている。独立したボタンがあるにも関わらず、「しない」がデフォルトとなっているのは疑問だ。といっても、最初に設定を変えてしまえばよいだけの話なので、それほど目くじらを立てるほどではないのだが。

 ライブビューに関してだが、まず、AFの設定は3種類。光学ファインダーと同じAFセンサーを使用する「クイックモード」と撮像面でのコントラストAFとなる「ライブモード」、「顔優先ライブモード」が用意される。クイックモードは確かに高速でのピント合わせが可能だが、ピントを合わせる瞬間は画面がブラックアウトしてしまうので、決して使いやすいとはいえない。やはりこれからのライブビューはコントラストAFだろう。


クイックモード ライブモード

 ということで、ライブモードに設定してピント合わせを行ってみたが、やはりまだまだピント合わせは遅いという印象はぬぐえない。被写体の種類やコントラストなどにもよるが、AFスタートボタンを押してから合焦音がするまでの時間は平均すると3秒前後だろうか。三脚をすえてじっくりと風景を撮る分にはよいが、手持ちでスナップするにはちょっと辛いという気がする。だが、これは別にEOS 5D Mark IIが特別遅いというわけではなく、多くのデジタル一眼レフカメラのコントラストAFはまだまだ発展途上というのが正直なところ。これからに期待したい部分といえる。

 また、顔認識についてだが、これは顔を認識して四角い枠で囲ってくれるまでの速度は非常に速い。つまり、顔を顔として認識するスピードに大きな不満はない。といっても、そこから先のピント合わせについては前述の通りなので、やはりポートレート撮影で使うというにはまだまだ速度的に物足りないという印象だ。

 マニュアルフォーカスによるピント合わせに関しては、光学ファインダーをのぞきながら行なうよりも、ライブビューモードの方が正確なピント合わせができる。EOS 5D Mark IIでは、通常のフレーミング表示のほか、拡大表示も可能となっている。拡大率は5倍と10倍の2パターン。10倍にしてマニュアルでピント合わせを行えば、かなり正確なピント合わせが可能だ。マルチコントローラーで拡大する場所も指定できるので、合わせたいところにピントを合わせることができる。

 拡大率の変更はボディ背面右肩にある「拡大」ボタンで行なえる。通常表示→5倍→10倍→通常表示とロータリー式になっている。5倍や10倍でピント合わせを行ったあとは、通常表示に戻してやらないと撮影時のフレーミングが確認できない。拡大時にシャッターボタンを半押ししても通常表示には戻らず、拡大のままなのだ。ピント合わせが終わって、シャッターボタンに指をかけたら、通常のフレーミングに戻って欲しいと感じる。私には必要がないのだが、もしかしたらフレーミングを確認しながらシャッターを切るよりも、拡大したままで撮りたいというニーズがあるのかもしれない。

 EOS 5D Mark IIは、動画撮影機能も搭載された。キヤノンのデジタル一眼レフとしては初の機能である。しかも、1,920×1,080画素のフルHD動画が撮れる。残念ながら、今回の貸出機は動画の評価ができないモデルであったため、静止画撮影の合間にちょっと動画も撮ってみるという程度の使い方であったが、なかなか楽しいものであった。まだまだAFが遅かったりして、民生用ビデオカメラのようには行かないが、それでもフルHD動画というものはパソコンのモニターで見ても、なかなかな迫力である。


デジタル一眼レフ初のフルHD動画記録が可能 センサークリーニング設定

 話は少し変わるが、セルフクリーニングセンサーユニットの効果に関しては、少し効きが甘いように感じた。キヤノンのダスト対策は、ゴミを出しにくく、付きにくく、そして落とす。という3段構えだが、まだ新品に近いカメラだったためか、結構ゴミの写り込みは目立った。

 なお、撮影前に「ダストデリートデータ取得」を行なっておけば、付属ソフトの「Digital Photo Professional」でゴミの除去が簡単にできる。だが、これは画像データにゴミの位置データを付加することで、後処理が可能となるものである。絞り込むことの多い風景撮影などでは、青空にゴミが写り込んでいたりすると結構気になるものだ。白い紙を用意するという手間は必要になるが、できれば撮影前にダストデリートデータ取得作業を行っておいたほうがよいのかもしれない。

 また、ファインダー視野率もEOS 5Dが約96%だったのに対し、EOS 5D Mark IIでは約98%になった。どうせなら100%を目指して欲しかったという気もするが、コストとの兼ね合いでそこまではできなかったのだろう。とはいえ、98%というとよほど厳密なフレーミングをしない限りは、視野率に不満がないレベルと感じる。実際に撮影をしていて、フレームの外にあるものが写り込んでしまい、再度フレーミングをしなおしたというシーンは、スタジオ撮影以外では一度もなかった。


改善された“色の深み”

 さて、ここからは画質の話をしたいと思うのだが、その前にこのカメラは、ホワイトバランスとAEの精度が向上し、カメラに任せても非常に安定した仕上がりが得られるということを記しておきたい。もちろん、自分好みの仕上がりを得るためには、露出補正やホワイトバランス設定の変更などが必要になるだろうが、スナップ撮影などにおいては、いちいち設定を変更しながら撮影するのも手間だったりする。そういうときでも、安心して露出などをカメラに任せられるのがよい。

 逆に気をつけなければならないのは、手ブレやピンぼけだ。2,110万画素の画像は、画像サイズが5,616×3,744ピクセルにもなる。1,920×1,200ピクセルのワイドUXGAのモニターに画像を100%表示したとしても、全体の10%程度しか表示されない。そのため、ちょっとしたブレやボケでも、非常に気になってしまう。実際、大型の三脚を使って撮影した写真でも、比較的シャッター速度の遅いものは結構ブレていたた。もちろん、私のミスであって、カメラのせいではないのだが、あらためて2,110万画素のシビアさを実感した。

 また、レンズ性能もそのまま画質に現れてしまうというので、シャープな絵が欲しければ使用するレンズにも注意をしなければならない。レンズの絞り値によっても大きく画質が変化したりする。良くも悪くもこれが2,110万画素のEOS 5D Mark IIの実力ということなのだろう。


ピクチャースタイルの設定画面
 話が横道にそれたが、EOS 5D Mark IIの絵は比較的こってり系の味付けだと感じた。青空の発色も割と色濃く出るし、花などの色にも深みがある。深みはあるが彩度は必要以上に上げてない印象だ。これは、ピクチャースタイルを「スタンダード」に設定した場合の話で、これを「忠実設定」や「ニュートラル」にすれば、もっと落ち着いた発色となる。旧型となるEOS 5Dでは、少しでも露出オーバーとなるととたんに色の深みが足りなくなるという印象があったが、この点はずいぶんと改善されているようだ。

 また、ダイナミックレンジを高輝度側に拡大する「高輝度側・階調優先機能」も搭載されているが、通常の撮影ではそれほどダイナミックレンジが狭いと感じることもなかった。実験的にポートレート撮影時に「高輝度側・階調優先機能」を「する」にしてみると、ハイライトの白トビは明らかに軽減され、ハイライトのつながりがよくなった。ただし、「する」に設定すると最低ISO感度がISO200となってしまうため、やはり状況に応じて使い分けるというのが正しい使い方だろう。

 人物の発色だが、もともとキヤノンのデジタル一眼レフはヌケのよい、健康的な肌色に仕上げるのが得意だ。その傾向はこのモデルにも継承されている。特に、ピクチャースタイル「ポートレート」での発色が良くなっている。従来モデルでは中間調からシャドーにかけて、少しマゼンタが乗りすぎるきらいがあったが、いくぶん改善され、嫌みのない肌色に仕上がるようになった。ただし、私の好みでいえば、肌の発色に関しては、「ポートレート」よりも「スタンダード」のほうが自然であると感じる。

 次に高感度の性能であるが、ISO100〜6400までが常用感度となっている。もちろん、感度を上げるほどに若干はノイズが増えていくのだが、ISO1600まではその増加量も非常に穏やかで、ほとんどノイズというものを感じさせない。ISO3200になるといわゆる高感度らしいノイズが目立ち始め、ISO6400ではさすがにノイジーと感じる。

 人物ではシャドー部の描写を含めても、ISO800までは十分に常用感度といえるだろう。ISO1600になるとわずかに解像感が落ち始め、シャドー部にもカラーノイズが見え始める。だが、手ブレしやすい状況などではISO1600まで使ってもよいかもしれない。

 夜景では比較的低い感度から空などにカラーノイズが見られた。ISO800あたりからノイズの増加が目立ち出すようだ。ただし、高感度撮影時のノイズ低減機能を「強め」にするとISO1600でも許容範囲と感じるレベルまでにノイズを抑えることができた。


まとめ

 短い期間ながらEOS 5D Mark IIを使ってみた感想だが、とにかく画質に関しては大きな不満はない。露出、ホワイトバランスともに満足のいくものだし、発色の偏りもみられない。ハイライト部に出やすい色ずれが気になることもない。高感度の画質に関しても、従来モデルとは比較にならないほど向上したといってよいだろう。

 その上で、あえて注文をつけさせてもらうとすれば、EOS-1Ds Mark IIIと同等は言わないまでも、もう少しシャッターのフィーリングやミラーのレスポンスなどを向上させて欲しかった。従来機よりは良くなっていることは分かるのだが、撮っているときのワクワク感という意味では物足りなさを感じてしまう。シャッターを切ると、とたんにこのカメラが、やっぱり中級機なのだと実感させられてしまう。もちろん、価格を考えれば納得しなくてはいけない部分だということも分かるが、せめてあと一歩だけでもといいたい。

 それともう一つ、キヤノン機全般にいえることなのだが、撮影後のプレビュー表示からそのまま拡大表示を行なえるようにしてほしい。せっかくプレビューで画像を見ているのに、ピントなどの確認をしようと思うといちいち再生ボタンを押して、再生モードに移らなくてはいけないのは非常に不便。些細な不満ではあるが、これだけは撮影のたびに何度も感じてしまった。とはいえ、30万円を下回る予算でこれだけの画質が得られるカメラが手に入るということは、素直に喜ぶべきだろう。


 

●作例

  • サムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。


※モデル:和泉柊香 メイク:岩浅美都子


感度:人物

 低感度使用時のスローシャッターによる被写体ブレを防ぐため、スタジオ用のストロボを使って撮影している。ISO感度の変化に合わせて絞り値を変えているのだが、使用したEF 24-70mm F2.8L USMの絞りはF2.8からF22まで。ISO100から6400までをテストするためには開放絞りから最小絞りまでを使い切らなければならない。このため、ISO100の画像は開放のF2.8ではどうしても描写が甘くなってしまった。自前のレンズの性能がそういうものだったということで、ご理解いただきたい。


ISO100
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.4MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F2.8 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート
ISO200
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.9MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F4 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート
ISO400
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.7MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート

ISO800
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約6.2MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F8 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート
ISO1600
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.9MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F11 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート
ISO3200
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.9MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F16 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート

ISO6400
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.4MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F22 / 0EV / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm / ピクチャースタイル:ポートレート

感度:夜景

 高感度撮影時のノイズ低減機能を「標準」と「強め」の2種類を試してみたが、「強め」にするとISO1600でも許容範囲と感じるレベルにノイズを抑えられた。ただし、この設定ではわずかなから解像感は落ちる。ノイズ量が気になるなら「強め」に、解像感を重視するなら「標準」という使い分けをすればよいだろう。

    ●高感度ノイズ低減:標準


    ISO100
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.3MB / 5,616×3,744 / 25秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.7MB / 5,616×3,744 / 13秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.3MB / 5,616×3,744 / 6秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO800
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.7MB / 5,616×3,744 / 3秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO1600
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.8MB / 5,616×3,744 / 1.6秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO3200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約6.2MB / 5,616×3,744 / 1/1.2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO6400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約8.1MB / 5,616×3,744 / 1/2.5秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ●高感度ノイズ低減:強め

     


    ISO100
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.2MB / 5,616×3,744 / 25秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.6MB / 5,616×3,744 / 13秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.2MB / 5,616×3,744 / 6秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO800
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.5MB / 5,616×3,744 / 3秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO1600
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.6MB / 5,616×3,744 / 1.6秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO3200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.8MB / 5,616×3,744 / 1/1.2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO6400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.3MB / 5,616×3,744 / 1/2.5秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 38mm / ピクチャースタイル:スタンダード


 夜景撮影で低ISO感度を使った場合には、露光時間が長くなり、いわゆる長秒露光ノイズが気になる。そこで、長秒時露光撮影時のノイズ低減機能の「する」と「しない」を試してみたが、結果としては正直、どちらもあまり代わり映えしないようにみえる。効果がないというよりは、「しない」でも十分に長秒露光に耐えうる画質というところだ。

 「する」に設定すると、露光時間と同じだけ、画像処理の時間がかかり、撮影のテンポは悪くなる。ISO100では30秒間の露光も行なったが、とくに気になるということはなかった。

    ●長秒時露光撮影時のノイズ低減:しない

     


    ISO100
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.0MB / 5,616×3,744 / 30秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.4MB / 5,616×3,744 / 15秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.9MB / 5,616×3,744 / 8秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO800
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.3MB / 5,616×3,744 / 4秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO1600
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.6MB / 5,616×3,744 / 2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO3200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約6.1MB / 5,616×3,744 / 1.0秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO6400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.6MB / 5,616×3,744 / 1/2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ●長秒時露光撮影時のノイズ低減:する

     


    ISO100
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.3MB / 5,616×3,744 / 30秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.7MB / 5,616×3,744 / 15秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.2MB / 5,616×3,744 / 8秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO800
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.5MB / 5,616×3,744 / 4秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO1600
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.4MB / 5,616×3,744 / 2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード
    ISO3200
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.8MB / 5,616×3,744 / 1.0秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード

    ISO6400
    EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.6MB / 5,616×3,744 / 1/2秒 / F8 / 0EV / WB:オート / 28mm / ピクチャースタイル:スタンダード


高輝度側階調優先

しない
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.0MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,200K) / 51mm / ピクチャースタイル:スタンダード
する
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.5MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:マニュアル(5,200K) / 50mm / ピクチャースタイル:スタンダード

ピクチャースタイル


スタンダード
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約8.2MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm
ポートレート
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約8.1MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm
風景
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約7.8MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm

ニュートラル
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約7.5MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm
忠実設定
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約6.8MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm
モノクロ
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約4.7MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F6.3 / +0.3EV / ISO100 / WB:― / 200mm

スタンダード
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約9.5MB / 5,616×3,744 / 1/200秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm
ポートレート
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約9.6MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm
風景
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約9.7MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約7.3MB / 5,616×3,744 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm 忠実設定
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約8.0MB / 5,616×3,744 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm
EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約7.7MB / 5,616×3,744 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:― / 70mm

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.6MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,200K) / 50mm ポートレート
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.2MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,200K) / 70mm

露出ブラケティング

-1/3EV
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約6.6MB / 3,744×5,616 / 1/400秒 / F6.3 / ISO100 / WB:オート / 24mm / ピクチャースタイル:風景
±0EV
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.0MB / 3,744×5,616 / 1/320秒 / F6.3 / ISO100 / WB:オート / 24mm / ピクチャースタイル:風景
+1/3EV
EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約7.3MB / 3,744×5,616 / 1/250秒 / F6.3 / ISO100 / WB:オート / 24mm / ピクチャースタイル:風景

自由作例

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約4.5MB / 3,744×5,616 / 1/400秒 / F2.8 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:風景 EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.1MB / 5,616×3,744 / 1/320秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 24mm / ピクチャースタイル:風景

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.4MB / 3,744×5,616 / 1/200秒 / F10 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:スタンダード EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約14.3MB / 5,616×3,744 / 1/125秒 / F8 / +0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:スタンダード

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約4.2MB / 5,616×3,744 / 1/2500秒 / F2.8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 70mm / ピクチャースタイル:風景 EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約4.4MB / 3,744×5,616 / 1/1250秒 / F2.8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:風景

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約7.9MB / 3,744×5,616 / 1/250秒 / F8 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:風景 EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.8MB / 5,616×3,744 / 1/200秒 / F9 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 24mm / ピクチャースタイル:風景

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM/ 約5.8MB / 3,744×5,616 / 1/400秒 / F5.6 / -0.3EV / ISO100 / WB:オート / 200mm / ピクチャースタイル:風景 EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約3.0MB / 5,616×3,744 / 1/1,000秒 / F8 / -0.7EV / ISO100 / WB:― / 24mm / ピクチャースタイル:モノクロ

EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約4.8MB / 3,744×5,616 / 1/500秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:― / 24mm / ピクチャースタイル:モノクロ EOS 5D Mark II / EF 50mm F1.2 L USM / 約6.0MB / 3,744×5,616 / 1/200秒 / F1.4 / 0EV / ISO800 / WB:白熱電球 / 50mm / ピクチャースタイル:スタンダード

EOS 5D Mark II / EF 50mm F1.2 L USM / 約6.2MB / 5,616×3,744 / 1/200秒 / F1.4 / 0EV / ISO800 / WB:白熱電球 / 50mm / ピクチャースタイル:スタンダード EOS 5D Mark II / EF 24-70mm F2.8 L USM / 約5.1MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F9 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,200K) / 48mm / ピクチャースタイル:スタンダード

EOS 5D Mark II / EF 70-200mm F2.8 L USM / 約5.1MB / 3,744×5,616 / 1/125秒 / F7.1 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,000K) / 95mm / ピクチャースタイル:スタンダード EOS 5D Mark II / EF 50mm F1.2 L USM / 約5.9MB / 3,744×5,616 / 1/100秒 / F9 / 0EV / ISO100 / WB:マニュアル(5,000K) / 50mm / ピクチャースタイル:スタンダード


URL
  キヤノン
  http://canon.jp/
  製品情報
  http://cweb.canon.jp/camera/eosd/5dmk2/
  キヤノンEOS 5D Mark II関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/10/07/9241.html



塙真一
(はなわ しんいち)スナップや風景写真、ペット、人物撮影のほかに、最近ではグラビアアイドルのDVDパッケージ写真やカレンダー撮影も精力的にこなす。ほとんどすべてのデジカメをテストする強者テスターというキャラクターでカメラ雑誌に好評連載を持つほか、パソコンやレタッチソフトなどの造詣も深くパソコン誌などの各誌にも連載を持つ。カメラ好きが高じて購入したデジカメの数は数十機にも登る。

2008/11/19 00:39
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.