|
|
|
|
|
|
【新製品レビュー】パナソニック「LUMIX DMC-G1」
|
|
~“マイクロフォーサーズ"第1号機の出来映えは?
|
Reported by
北村智史
|
|
|
|
|
|
今回試用したLUMIX DMC-G1。ダブルズームキットで実売12万4,800円程度だ
|
ミラーレスのデジタル「一眼」カメラシステムとして開発されたマイクロフォーサーズ規格の第1号機。見た目は一般的な小型のデジタル一眼レフっぽいが、電子ビューファインダーまたは液晶モニターによる常時ライブビュー方式であるのが特徴だ。
大手量販店での実売価格は、ボディ単体が7万9,800円程度、標準ズームのLUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.付きのレンズキットが89,800円程度、望遠ズームのLUMIX G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.も同梱されたダブルズームキットは12万4,800円程度(いずれも税込み)。コンフォートブラック、コンフォートレッド、コンフォートブルーの3色のバリエーションがある。
なお、レンズの単体では45-200mm F4-5.6のみ販売されており、価格は4万9,350円(税込み。実売価格は3万9,500円程度)。また、フォーサーズ用レンズを装着するためのマウントアダプターDMW-MA1(オープンプライス、実売価格は1万6,800円程度)も用意されている。
■ 防塵機構もさりげなく強化
普通の一眼レフとの最大の違いは、ミラーがないこと。レフレックス式の光学ファインダーがなく、常時ライブビューを使用するため、レンズを外すといきなりLive MOSセンサーとご対面である。しかも、フランジバック(マウント面から像面までの長さ)は従来のフォーサーズシステムの半分ほどしかないので、撮像素子までがとても近い。神経質な人にとってはかなり怖い眺めかもしれない。(シャッターはあるのだが、シャッターボタンを全押しした時点でいったん閉じてからまた開くという仕組みになっている)。
もっとも、撮像素子がゴミだらけ、ホコリだらけではカメラとして使い物にならないわけだから、一眼レフ以上の対策がほどこされているはずだ。と思ってよくよく見ると、ゴミ取り専用のSSWF(スーパーソニックウェーブフィルター)とLive MOSセンサーの間隔が、フォーサーズ機よりも広い気がする。ここの間隔が広ければ広いほど、付着したゴミやホコリの陰は大きくボケて目立ちにくくなる。このあたりは、ミラーのないマイクロフォーサーズの有利なところと言える。
ちなみに、SSWFの振動回数もフォーサーズ規格準拠のLUMIX DMC-L10(2007年10月発売)では約3万回/秒だったのが、本機では約5万回/秒になっている。このことも、ゴミ取り効率アップにつながっていると思われる。となれば、ゴミやホコリについてはそれほど神経質にならなくてもいいのかもしれない。ただし、雪や雨、波しぶきなどが撮像素子に付着するとやっかいなので、野外でのレンズ交換は、それなりに慎重に行なったほうがいいだろう。
液晶モニターは2軸回転式のフリーアングルタイプ。3:2比率の3型、46万ドットという仕様。DMC-L10が2.5型、20.7万ドットだったから、かなりのスペックアップである。おもしろいのは、バックライトの明るさだけでなく、彩度とコントラスト(こちらはセットになっているので個別の調整はできない)も変えられること。
パナソニックの液晶モニターは、コンパクト機も一眼レフもかなり鮮やかめになっているので、パソコンの画面との差が気になるのであれば、液晶モニターのほうの彩度を下げておいたほうがいいだろう。筆者の感覚では、もっとも低くしていいと思う。なお、液晶モニターとファインダーは別々に調整できるようになっているので、片方いじったら忘れずにもう片方も調整しておく。
記録メディアはSDメモリーカード系。電源は容量1,250mAhのリチウムイオン充電池で、CIPA基準での撮影可能コマ数は、液晶モニター撮影時は330コマ、ファインダー撮影時は350コマ。バッテリーに「パナソニック株式会社」とあるのが新鮮だ。ちなみに、ボディと2本のレンズには日本製と書かれている。
|
|
フランジバックが短いため、撮像素子のLive MOSセンサーはとても浅い位置にある
|
記録メディアはSDメモリーカードやSDHCメモリーカードなど。1画像あたりのファイルサイズはJPEGで5MB程度、RAWで13.9MB程度(約250コマの実写画像の平均値)だった
|
|
|
電源は容量1,250mAhのリチウムイオン充電池。ボディやレンズと違って中国製。「パナソニック株式会社」と書かれているのが新鮮だ
|
大型のモードダイヤル。おまかせiAやシーンモードもいろいろ
|
|
|
背面右手側上部にある再生ボタンとAF/AEロックボタン。AFロックまたはAEロックまたはその両方が選べる
|
MEGA O.I.S.(手ブレ補正機能)のオン、オフはレンズ側のスイッチで選択する。動作モードは例によってメニューでの設定となる。なので、オリンパス製のボディに装着した場合は、常時手ブレ補正がはたらくMODE 1のみになると思われる
|
■ 高品質な液晶ビューファインダー
|
追尾AF作動中の画面。ロックした被写体が画面内を移動しても、フレームが自動的に追いかけてピントを合わせてくれる。使ってみると、静止被写体の撮影でも便利だったりする
|
|
カスタムメニューのダイレクト1点AF移動。これをオンにすると、十字キーを押すだけで測距点の移動が行なえる
|
一眼レフふうのスタイルを採用しているものの、ファインダーは光学式ではなくて、ライブビューファインダー(いわゆる電子ビューファインダー)だ。フィールドシーケンシャルカラー方式というタイプで、解像度は144万ドット相当となっている。
フィールドシーケンシャルカラー方式は、RGB各色のバックライトを順次発光させることで1ドットでRGBの3色すべてを表現できるようにしたもの。理論上は、RGBの3ドットで色を表現する通常の液晶の最大3倍の解像度が得られるという。
ファインダー実写画像の発色にバラツキが生じているのは、バックライトの色が高速で切り替わっているためで、肉眼で見ている分にはまったく問題はない。
視野率は100%、倍率は1.4倍というスペック。35mmフィルムカメラ換算では0.7倍相当なのだから、フルサイズ機並みのファインダー像の大きさである。実際、DMC-L10やオリンパスのE-520、E-420あたりのユーザーなら開いた口がふさがらなくなるくらいの大きさで、これもマイクロフォーサーズの強みのひとつと言っていい。
ファインダー実写画像を見てもわかるとおり、ドットが目立たない高精細な映像で、きちんとピント合わせができそうなレベルの見え味だ。もしかすると、E-520あたりのファインダーよりも実用的な面では上まわっているのではないかと思える。
接眼部の右側に赤外線センサー(いわゆるアイセンサー)があって、ファインダーを覗くと自動的に液晶モニターからファインダーに切り替わる。背面左手側上部のLVF/LCDボタンで手動切り替えも可能だが、通常は自動切り替えのほうが便利だろう。
ちなみに、接眼部の保護ガラス(プラスティックかもしれないけど)が斜めになっているのは、たぶん内面反射によるゴーストなどの発生を避けるためだと思う。
|
|
斜めに取り付けられている接眼保護ガラスはたぶんゴーストを抑制するため。接眼部右側にあるのがアイセンサーだ
|
カスタムメニューのLVF(ライブビューファインダー)/LCD自動切替はオンにしておくのが基本。こうしておけば、ファインダーを覗くときはファインダー、ファインダーから顔が離れれば液晶モニターに自動的に切り替えてくれる
|
|
|
背面左手側上部のLVF/LCDボタン。ファインダーと液晶モニターを手動で切り替えたいときに押す
|
画像縦横比(アスペクト比)が変えられるのはパナソニックらしいところ。もちろん、ファインダーも縦横比に合わせて切り替わる
|
さて、撮影時の映像の表示方法は2種類から選べる。ファインダーと液晶モニターのそれぞれの初期設定となっているものをファインダースタイル、液晶モニタースタイルという。
ファインダースタイルは画面下側の情報を一眼レフの視野外表示的に表示するもの(上側の表示はストロボとバッテリーと合焦マーク以外は消灯可能となっている)。液晶モニタースタイルは、画像上に情報を重ねて表示するもの。前者は映像に文字などが重ならない分見やすい反面、映像の表示領域が狭くなる。後者はその反対だ。
個人的な感想としては、ファインダーは4:3比率であるのに対し、液晶モニターは3:2比率だったりする関係で、3:2比率で撮るのがいちばんしっくりくるように思う。ファインダースタイル表示のファインダーでは、上側の情報も視野外表示になってくれるし、液晶モニタースタイル表示の液晶モニターには画面いっぱいに映像が表示できる。今回は基本的に4:3比率で撮影したが、個人的には3:2比率で撮りたいと感じた。
●ファインダー内表示
ファインダー視野率は、当り前と言えば当り前だが100%で、倍率は1.4倍(35mmフィルムカメラ換算0.7倍相当)。144万ドット相当の高精細さで、かなり見やすい。なお、画像によって色がばらついているのは、フィールドシーケンシャルカラー方式であるのが原因と思われる。
|
|
|
4:3 (ファインダースタイル)
|
3:2 (ファインダースタイル)
|
16:9 (ファインダースタイル)
|
|
|
|
4:3 (液晶モニタースタイル)
|
3:2 (液晶モニタースタイル)
|
16:9 (液晶モニタースタイル)
|
|
●液晶モニター表示
■ 撮影後にファインダー内で画像を確認
オートフォーカスは、AFS(シングルAF)だけでなく、ちゃんとAFC(コンティニュアスAF)も備えている。一眼レフの位相差AFは前ピン、後ピンの違いを判定できるし、どれくらいピントがズレているかも検出できるため、素早いAF制御が可能だが、コントラストAFは、コントラスト値しか検出できないので、特に連続的に測距とピント合わせ動作を行なわなくてはならないコンティニュアスAFが苦手なのである。
実際、走る電車を撮ってみると、正直しんどいなぁ、というのが感想だ。ある程度距離が離れている条件でもピントを外しているカットがあったし、全体的に見て静止被写体よりもアマめな感じがした。
また、連写で撮ると、オートレビュー(ポストビュー)画像がパラパラと切り替わりながら表示される。動きが読みやすい被写体はなんとかできるが、激しい動きを連写で追うのはほぼ不可能と考えたほうがよさそうだ。このあたりは、被写体の像をリアルタイムで見つづけられる光学式ファインダーとはかなり勝手が違うので要注意と言える。
反面、静止被写体の場合は便利だったりする。一眼レフでは、シャッターを切ったら液晶モニターで画像を確認しないといけないが、本機ではファインダー内にオートレビューが表示される。つまり、ファインダーから目を離さずに撮影から画像のチェックが可能なわけで、慣れるとけっこう快適なのである。
AFモードは23点の自動選択、最大15人まで検出可能な顔認識、ロックした被写体を追いつづける追尾AF、AFエリアの位置とサイズを変えられる1点が選べる。
1点モードの場合、十字キーの左キー、下キーを押すとAFエリア(測距点)の移動が可能になる。この状態で十字キーではAFエリアの位置を、前ダイヤルではAFエリアの大きさを変えられる。が、やってみると、けっこう手数が多くて辛気くさい。
1点モードを多用するのであれば、カスタムメニューのダイレクト1点AF移動をオンにするといい。十字キーに割り付けられている機能は使えなくなるが、十字キーを押すだけでAFエリアの移動が行なえるので快適だ。
ちなみに、移動させたAFエリアを中央に戻すには、AFエリアが移動可能な状態で十字キー下の削除/プレビューボタンを押せばいい。
|
|
左手側肩にあるフォーカスモードダイヤルでAFS(シングルAF)とAFC(コンティニュアスAF)、MFの切り替えを行なう
|
十字キーの左キーを押すとオートフォーカスモードが選択可能になる。顔認識や、最新トレンドの追尾AF、23点の自動選択のほか、どこでもAFが可能な1点モードが選べる
|
|
|
プリAFは、シャッターボタンを半押ししない状態でのAF作動の方式を選ぶ項目。Q-AF(クイックAF)はブレが小さくなると(カメラをきちんと構えたら)AF作動を行なう。C-AF(コンティニュアスAF)は常時ピント合わせを行なう
|
追尾AF時の画面。シャッターボタン半押しで、画面中央にとらえている被写体をロックする。ロックするとフレームが白から黄色に変わる
|
|
|
ダイレクト1点AF移動をオンにすると、十字キーに割り付けられている機能は使えなくなる。が、クイックメニュー機能でカバーできるのでそれほど不便にはならない
|
測距点をめいっぱい移動させた状態
|
|
|
MFアシストは、マニュアルフォーカス時に画面の一部を拡大するもの。MF機能付きのコンパクト機ではわりと当り前な機能
|
MFアシストをオンにした状態でMFによるピント合わせを行なっているときの画面。倍率は5倍と10倍に切り替えられる。ファインダーの解像度が高いおかげでピントの山はつかみやすい
|
■ 小気味よい操作性
面白いのが前ダイヤルで、回す操作に加えてプッシュ操作もあったりする。例えば、絞り優先AEのときにダイヤルを回すと絞り値が変わる。ダイヤル=絞りリングだと考えればいい。が、ダイヤルをプッシュすると、今度は露出補正ダイヤルに早変わりする。つまり、プッシュ操作によって、絞り変更モードと露出補正モードを素早く切り替えられるわけだ。
E-520やE-420には露出補正ボタン押しで絞り変更モードと露出補正モードの切り替えが可能なカスタム機能が備わっているが、本機はダイヤルだけの操作ですむ分指の移動が少ない。素早く快適な操作が行なえる素晴らしいアイディアだと思う。
もちろん、シャッター優先AEのときはシャッター速度と露出補正、プログラムAEのときはプログラムシフトと露出補正、マニュアル露出のときはシャッター速度と絞りになる。また、メニュー操作時にはダイヤルの回転で項目の選択、プッシュ操作で実行(SETボタンを押すのと同じ操作)になる。普通の一眼レフと違って本機はファインダーでもメニュー操作が可能なので、ダイヤルだけで操作できると便利なのだ。
もうひとつの便利機能がクイックメニュー。上面右手側にあるQ.MENUボタンを押すと、画面上(もちろん、ファインダーでも液晶モニターでもOK)でさまざまな機能の切り替えが可能というもの。まあ、最近ではありきたりだが、こちらもファインダーから目を離さずに操作できるのはいい。
|
|
後ダイヤルはないけど前ダイヤルである。回すだけでなく押す操作もある
|
上面右手側にあるQ.MENU(クイックメニュー)ボタン。ファインダーや液晶モニター画面上でさまざまな機能の設定が行なえる
|
|
|
Q.MENUボタンを押したときの画面。十字キーまたは前ダイヤルで操作する。ファインダーから目を離さなくてもいいので、慣れるとかなり便利だ
|
LCD撮影情報画面は表示色が選べる。もちろん、オフにしておいても可である
|
|
|
個人的にはこの黒系色が好み。黄色で表示されているのが操作可能な項目(この場合は前ダイヤルで絞りが変更できる)
|
前ダイヤルをプッシュすると露出補正モードに切り替わる。見た目でわかりやすいのはいいところだ
|
|
Q.MENUボタンを押すと、左下部に並んでいる各機能が変更できる
|
|
|
LCD撮影情報画面の赤系色
|
同じく青系色
|
|
|
削除/プレビューボタンを押すと、設定した絞りまで絞り込まれ、被写界深度が確認できる。絞り込んだ状態で絞りの変更が可能なので、被写界深度を選びやすい
|
F22まで絞り込んでも画面が明るいままなのがデジタルプレビューのいいところ。この画面でDISPLAYボタンを押すと、シャッター速度に応じたブレ効果が加味された表示になる。水の流れなどを撮るときにブレ具合を確認しながら撮れる
|
|
|
カスタムメニューのプレビュー維持をオンにすると、削除/プレビューボタン押しで絞り込み、再押しで解除となる。オフのときは押しているあいだだけ絞り込み。個人的にはオンがおすすめ
|
こちらは再生時の画面
|
|
|
さまざまな撮影情報が見られる詳細情報表示
|
ヒストグラム表示ではRGBの各色と輝度(Yで表示)のヒストグラムが個別で表示される
|
|
ハイライト表示をオンにすると白トビした部分を点滅で表示できる。オートレビュー画面にも適用されるので、撮ってすぐファインダーから目を離さないまま白トビの確認ができるのは便利な点だ
|
■ まとめ
マイクロフォーサーズの売りは、フランジバックの短縮やマウント径の縮小などによる小型軽量さであり、同社のWebサイトなどにも世界最小最軽量と書かれている。が、よく見ると「可動式液晶搭載レンズ交換式デジタルカメラのボディとして」と、突っ込みがいのある注釈が付いていたりする。実際、重さはE-420のほうが5g軽いし、ボディの幅だけならペンタックスK-mのほうが小さい。と言っても、本機が一般的なデジタル一眼レフと比較しても、かなり小型軽量なのはたしかだ。
LUMIXブランドの新レンズも、飛び抜けて小さくも軽くもないが(望遠ズームのほうはフランジバックが短くなった分かえって不利になっていたりする)、従来のライカDレンズが大きかっただけに、ずいぶん小型軽量化された感がある。ダブルズームキットで960g(電池とメディア別)なら、携帯性は十分に高いと言えるレベルだ。
来年には単焦点のG 20mm F1.7、超広角ズームのG 7-14mm F4、動画対応と目される高倍率ズームのG 14-140mm F3.5-5.6 HDが発売予定となっていて、このあたりのレンズが出そろってくれば(当然、オリンパス製のマイクロフォーサーズレンズも登場するのだろう)、かなり魅力的な存在になるのではないかと思う。
●作例
- サムネイルをクリックすると、リサイズなし・補正なしの撮影画像を別ウィンドウで表示します。
■ フィルムモード
画づくり機能のフィルムモードは、スタンダード、ややハデめのダイナミック、ダイナミックよりはコントラストが控えめのネイチャー、素材性重視の地味めなスムーズなど、カラーが6種類、モノクロが3種類。それぞれに彩度やコントラストなどを微調整できる。
|
|
|
スタンダード
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.6MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
ダイナミック
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
ネイチャー
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
|
|
|
スムーズ
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 3,000×4,000 / 1/320秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
ノスタルジック
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
バイブラント
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 3,000×4,000 / 1/200秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
|
|
|
スタンダードB&W
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
ダイナミックB&W
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.1MB / 3,000×4,000 / 1/250秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
スムーズB&W
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約3.8MB / 3,000×4,000 / 1/125秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
■ 感度
DMC-L10よりも画素数が増えているので高感度時のノイズが心配だったが、ISO400までなら十分に常用できそうな感じ。ISO800でもノイズはよく抑えられてはいるが、これはノイズリダクション処理が強いせいで、ディテールのつブレが気になってしまう。まあ、条件次第では使えるだろう。ISO1600以上はオマケと考えたほうがいいように思う。
|
|
|
ISO100
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 4,000×3,000 / 1秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
ISO200
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.6MB / 4,000×3,000 / 1/2秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
ISO400
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.6MB / 4,000×3,000 / 1/4秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
|
|
|
ISO800
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 4,000×3,000 / 1/8秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
ISO1600
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.8MB / 4,000×3,000 / 1/15秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
ISO3200
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 4,000×3,000 / 1/30秒 / F8 / 0EV / WB:晴天 / 78mm
|
■ 暗部補正
暗部補正は弱、中、強の3段階とオフ。オンにしておいても実際に働くかどうかは条件次第で、絵柄に合わせて自動的に切り替わる(働くときは画面上のアイコンが黄色に変わる)。
必要なときは自動で働くのだから常時オンでOKと考える手もあるし、使いたくてオンにしたのに働いてくれないことがあるなんて機能は常時オフでOKと考える手もある。筆者はどちらかというと後者である。
|
|
オフ
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約4.5MB / 4,000×3,000 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 109mm
|
弱
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約4.9MB / 4,000×3,000 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO125 / WB:晴天 / 109mm
|
|
|
中
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.3MB / 4,000×3,000 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 109mm
|
強
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.1MB / 4,000×3,000 / 1/50秒 / F8 / 0EV / ISO160 / WB:晴天 / 109mm
|
■ コンティニュアスAF連写
AFC(コンティニュアスAF)モード、追尾AF、高速連写で接近する電車を撮った中から、いちばんピントのマシそうなのを掲載する。ピクセル等倍で見ると、ちょっと後ピンかなぁ、という感じだが、まあ小サイズのプリントなら使えなくはない。
ただし、連写中は撮った画像がコマ送り的に表示されるだけなので、動きの読めない被写体を追うのはかなり難しいはずだ。
※共通データ:DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 4,000×3,000 / 1/640秒 / F5.6 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 200mm
■ アスペクト比
例によって、画面のアスペクト比を4:3、3:2、16:9から選べるようになっている。もっとも、画面の短辺側をカットして細長くしているだけなので、3:2比率や16:9比率にすると画角は狭くなってしまう。
|
|
|
4:3
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.5MB / 3,000×4,000 / 2.5秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 136mm
|
3:2
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約4.9MB / 2,672×4,000 / 2.5秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 136mm
|
16:9
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約4.1MB / 2,248x4,000 / 2.5秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:晴天 / 136mm
|
■ レンズ別自由作例
|
|
レンズキット同梱の標準ズームレンズ「LUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.」を装着
|
こちらはダブルズームキットに同梱の望遠ズーム「LUMIX G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.」
|
●LUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S.
|
|
オートホワイトバランスだと空がくすんだ青になるカメラもあるが、本機はクリアな青に仕上がってくれた
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約3.3MB / 3,000×4,000 / 1/320秒 / F8 / 0EV / ISO100 / WB:オート / 14mm
|
ライカDレンズに比べると、描写の優しさの部分で物足りなく感じられるものの、必要十分な先鋭さが得られている
DMC-G1 / LUMIX G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.5MB / 3,000×4,000 / 1/40秒 / F5.1 / -0.7EV / ISO100 / WB:晴天 / 28mm
|
|
|
広角端の絞り開放。小型軽量化の影響からか周辺光量の低下はやや目立つが、F8まで絞ればほぼ解消する。また、F8あたりがもっともシャープになる
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約4.9MB / 3,000×4,000 / 1/1300秒 / F3.5 / -1.7EV / ISO100 / WB:晴天 / 14mm
|
水面に映った紅葉と行きたかったが、時期的にはまだ少し早かった
DMC-G1 / G Vario 14-45mm F3.5-5.6 ASPH. MEGA O.I.S. / 約5.7MB / 3,000×4,000 / 1/60秒 / F5.6 / -1EV / ISO100 / WB:晴天 / 45mm
|
●LUMIX G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S.
|
|
苔むした岩とそれを写す水面。地面すれすれのローアングルで撮ったカットだが、可動式液晶モニターだと画面が見やすくて快適
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.5MB / 4,000×3,000 / 1/40秒 / F11 / -1.3EV / ISO100 / WB:オート / 189mm
|
きちんとテストしていないので厳密には言えないが、AFの精度はそれほど高くない感じ。AF+MFでピントの合い具合をチェックしながら撮っていると、AFで合焦マークが点灯しているのに、MFの拡大画面で見ると、ちょっとアマいんじゃないの、なケースがちょくちょくあった
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約5.5MB / 3,000×4,000 / 1/125秒 / F8 / -1.3EV / ISO100 / WB:晴天 / 97mm
|
|
|
手持ちでのローアングル撮影。アスペクト比の比較作例を撮ったあとで、4:3に戻し忘れて16:9で撮ったカット。1点AFで測距点を動かして左側の葉っぱにピントを合わせている
|
このレンズも絞りF8~F11あたりでもっともシャープになる
DMC-G1 / G Vario 45-200mm F4-5.6 MEGA O.I.S. / 約4.8MB / 3,000×4,000 / 1/2.5秒 / F8 / -1EV / ISO100 / WB:晴天 / 200mm
|
■ URL
パナソニック
http://panasonic.co.jp/
製品情報
http://panasonic.jp/dc/g1/
パナソニックLUMIX DMC-G1関連記事リンク集
http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/10/02/9224.html
北村智史 (きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。
ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/ |
2008/11/18 00:01
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。
|
|
|
|
| |