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写真で見るペンタックス「K-m」

Reported by 編集部

 ペンタックスが24日に発売するデジタル一眼レフカメラ「K-m」の外観およびメニュー画像を掲載する。実写画像や詳細なレビューは後日掲載する予定だ。

 目にしてまず驚くのがボディの小ささ。これまでペンタックスのエントリークラスを受け持っていたK200DやK100Dシリーズに比べて圧倒的に小さく、他社を含めた同クラスの製品にも引けを取らない。横幅はAPS-Cモデルで最短。それでいて単3電池駆動に対応するのも特徴だ。

 また、このクラスとしては広くてピントの合わせやすいファインダー、マニュアルレンズを意識した詳細なカスタム設定、SDMおよび非SDMレンズを分け隔てなく対応する点などにも好感を覚えた。トップカバーの周囲を縁取るメッキパーツからも、思ったよりくどい印象は受けない。

 シャッター音はペンタックスのデジタル一眼レフ特有のものを引き継いでいる。シャッターボタンは、2段目のクリック感が明確に感じられるタイプ。モードダイヤルの固さは適度であり、ほぼすべての操作をグリップから手を離すことなく行なえるのが目新しい。


【シャッター音:単写】(WAV形式:約2.1MB)
【シャッター音:連写】(WAV形式:約3.3MB)


外観と装備




APS-Cサイズ相当のCCDを採用。有効画素数はK200DやK10Dと同じ1,020万画素 マウント内側にKAF3およびKAF2対応用のピンを装備。AFカプラー(右下)も備える

SDHC/SDメモリーカードスロット。手前にずらすと跳ね上がるタイプ 同社エントリー機の伝統ともいえる単3電池を採用する


モードダイヤルには上位機と同じ「SV」(感度優先自動露出モード)を装備 背面操作部。ほぼすべての操作を右手だけで行なえる

エントリー機では少数派の独立したAFボタン。AEロックを割り当てることや、いわゆる「親指AF」操作も可能だ グリップにはラバーが装着されている。上位機より細いが、大きく突き出しているので握りにくくはない

シャッターボタン手前という一等地に「?」マークのヘルプボタンを装備 緑色の電源ランプは3段階(強・弱・OFF)に設定できる。左画像が強、上が弱

ファインダー接眼部。上位機と同じく拡大アイカップの「O-ME53」を装着可能 測距点のスーパーインポーズはなし。ISO感度の表示に対応する

ボディ内手ブレ補正機構「SR」のロゴ

内蔵ストロボは28mm相当をカバー


ステータススクリーン

 新機能の「ステータススクリーン」は、主だった撮影設定を一覧表示し、そこから変更を施せるというもの。他社製品でも採用が進んでいる方式だが、ペンタックスとしては初めての試みとなる。

 アイセンサーになどによる自動点灯/消灯といった仕組みはなく、INFOボタンを押してて点灯、シャッターボタン半押しで消灯するのが基本。OKボタンを押すことで、12項目から設定内容を選択、ダイヤルを回すとそのまま変更できる。


ステータススクリーン

OKボタンを押して十字キーで各項目を選択、ダイヤルで設定内容を変更できる


シーンモードでもステータススクリーンを表示可能

モードダイヤル操作時にも設定した各モードの名称が現れる


シーンモード以外でも大きく露出モードを表示する

カスタムメニューでステータススクリーンの常時表示をオン/オフできる


ヘルプボタン

 K200Dでグリーンボタンがあった位置に、ヘルプボタンを新設。現在設定中の撮影モードに加え、ボディ各所の操作ボタンも解説してくれる。また、ヘルプ以外の機能を割り当てることも可能だ。


何もしてないときにヘルプボタンを押すと、各ボタンの説明モードになる 露出補正ボタンの解説例

モードダイヤルをAVにしてヘルプボタンを押したところ

ヘルプボタンには、5種類の機能からひとつを割り当てられる


撮影関連のメニュー

AFモードはAF.A(オート)がデフォルト。被写体に合わせてAF.SとAF.Cに自動で切り替る 測距点は5点(ワイド)と1点(スポット)から選択。ワイドは個別の測距点を選べず、自動選択となる

新機能の「シャドー補正」。黒側の階調を自動点に補正する 「バッテリー選択」も新機能。使用電池を指定すれば、各電池の初期電圧に合わせられる

ファインダー内にISO感度を表示可能。ISOオート時にも働く

電源ランプの輝度を変えられる

再生関連メニュー

 本稿ではデジタルフィルターを再生関連に含めているが、撮影時にも設定できる。その場合、上位機と同じように撮影前のプレビュー画像(露出補正ボタンで仮記録)をもとに、補正内容を各フィルターや各調整要素ごとに視認できる。

 なおデジタルフィルターには、新たに画質劣化系のフィルターとして、「トイカメラ」や「レトロ」が追加された。


撮影済みの複数画像を貼付けて、新たな画像を作成する「インデックス」 インデックス設定「枚数」

インデックス設定「背景」 インデックス設定「選択」

新デジタルフィルターのひとつが「トイカメラ」。3要素を組み合わせて調整できる トイカメラ「シェーディング強度」。強にするほど周辺光量が落ちる

トイカメラ「ぼかし」 トイカメラ「トーンブレイク」。RGBごとに彩度や濃度を薄くする


【2008年10月16日】謝っていたシャッター音の音声ファイルを差し替えました。また、連写状態の音声ファイルを追加しました。



URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.jp/
  製品情報
  http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/slr/k-m/feature.html
  ペンタックスK-m関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/10/08/9380.html



編集部

2008/10/15 00:14
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