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【新製品レビュー】ニコン「D700」

〜魅力的な装備の中級フルサイズ機
Reported by 北村智史

 少し前からネットなどで話題になっていた、ニコンのフルサイズ機。DXフォーマット(いわゆるAPS-Cサイズの撮像素子)のD300のボディに、D3と同じFXフォーマットの有効1,210万画素CMOSセンサーを詰め込んだような感じで、ペンタプリズムが大型化している分背が高くなっている。

 大手量販店のWebサイトでの店頭予想価格はボディのみで32万8,000円前後。AF-S VR ED 24-120mm F3.5-5.6 Gが同梱されたレンズキットも40万6,000円で用意されている。


フルサイズで秒5枚の連写性能

 見た目的にはD3の弟分というより、D300のバリエーションモデルといった感じで、肩から下の部分はぱっと見ただけでは見分けがつきにくい。よく見ると、メインコマンドダイヤルがD300は水平なのに対し、本機はやや右上がりになっているとか、マルチセレクターに中央ボタンが追加されているとか、少しずつ違っていたりするが、共通している部分はかなり多い。

 一番の違いはペンタ部。ペンタプリズムのサイズの違いがもろに現れていて、背の高さが9mmも違う。このサイズのペンタ部にストロボ内蔵というのは好き嫌いがわかれそうな気がする。





 接眼部はD3と同じ円窓タイプで、個人的にはすごく好み。DXフォーマットにおけるフラッグシップ機のD300では省略されていたアイピースシャッターが、D700では内蔵されている。また、視度調整もつまみを引っ張り出して回すタイプになっている。

 液晶モニターはニコンの新定番の3型92万ドットのストライプ配列。メニューの文字もくっきりだし、ライブビュー時のピントも見やすい。


ファインダー視野率95%のクラスとしては中級なのだが、高級機並みにアイピースシャッターを装備(D300には装備されていない)。アイピースは円窓タイプ。メガネをかけていてもケラレがほとんどないのがうれしい シンクロターミナルと10ピンターミナルのカバーはD300とは違うタイプ

エプロン部の下側の処理もD300とは違っている。FXのマークが誇らしげ

 撮像素子はFXフォーマット(36×23.9mm)の有効1,210万画素CMOSセンサー。D3と違ってイメージセンサークリーニング機能を内蔵している。

 連写スピードは5枚/秒で、D300より少し遅め。オプションのマルチパワーバッテリーパックMB-D10(D300と共用)を装着すると、最高8コマ/秒にスピードアップできる。個人的にはスピードよりも装着したときの重さやホールド性のほうが気になったりする。

 連写可能な記録枚数は、JPEGのサイズL/FINEで100枚。RAWは非圧縮、圧縮、ロスレス圧縮のそれぞれに12bitと14bitが選べて、最も多く撮れる圧縮RAWの12bit記録で26枚。ちなみにファイルサイズは約11MBで、非圧縮RAWの14bit記録(ファイルサイズ約24.7MB)の半分以下だったりする。14bit記録にするとエントリー機並みにスピードが落ちるD300と違って、本機は5コマ/秒のまま。画質重視派にはうれしい仕様と言える。

 電源は容量1,500mAhのリチウムイオン充電池。フル充電で1,000コマ撮れる(CIPA準拠)。記録メディアはCF。D3みたいに2枚入ったりはしない。

 メモリーカードカバーの開閉方法が変更になっていて、D300などは背面のメモリーカードカバー開閉ノブで開閉するタイプだったのが、カバー部分を背面側にスライドさせてバネで開くタイプに変わっている(キヤノンの中級機などと同じ方式である)。試用したボディだけの問題かもしれないが、カバー部分に若干遊びがあって、ホールドしたときに手の中で微妙に動くのが気になった。個人的には従来の方式で不満は感じなかったし、どうして仕様変更したのか不思議である。

 D300ではメモリーカードカバー開閉ノブがあった位置に、新しく情報表示ボタンが設けられた。もしかしたら、このボタンのせいでメモリーカードカバーの開閉方法が変わったのかもしれない(だとしたら、ちょっと切ない)。このボタンを押すと液晶モニターに情報画面が表示される。表示色が2パターンから選べるが、明るさによって自動的に切り替えるようにもできる。


ミラーボックス内めいっぱいという感じのフルサイズCMOSセンサー。D3にはないゴミ取り機能が付いているのがお得感を誘う 大は小を兼ねるの例えどおり、DXフォーマットでの撮影もできる。装着レンズに合わせて自動的に切り替えることもできるし、手動で選ぶことも可能。つまり、DX用レンズでフルサイズ撮影もできなくはない

撮像素子のゴミ取り機能の作動タイミングが選べる。でも、電源オンとオフの両方でやったほうが、気分的には安心 RAW画像の記録方式が3種類から選べる。一般的な使い道では、ロスレス圧縮だけで十分なんじゃないでしょうか

RAW画像は12bit記録と14bit記録が選べる。D300は14bit記録にすると連写速度が落ちたが、本機は12bitと同じ5枚/秒で撮れる バッテリーは定番のカマボコ型リチウムイオン充電池。マルチパワーバッテリーパックMB-D10を装着するとD3と同じEN-EL4aも使えるが、充電器など合わせて3万7,000円くらいかかる

記録メディアはCF。カバーの開閉方式が変更になったのは残念に思える点。カバーに遊びがあって、握っていてぴしっと落ち着いてくれないのだ。市販品は改善されていることを祈ろう メモリーカードカバー開閉ノブのあったところに新設された情報表示(info)ボタン。マルチセレクター(十字キー)中央部にもボタンが追加されているのもD300とは違うところ(D3にはある)

情報表示ボタンを押すと、液晶モニターにさまざまな情報が表示される。こちらは明るいとき用バージョン こちらは暗いとき用バージョン。明るさに合わせて自動的に切り替えてくれる。もちろん、自分で選ぶことも可能

画面が表示されている状態でさらに情報表示ボタンを押すと、下部に並んでいる機能の内容変更が行なえる。でも、ここになくてもいいのに、って感じの項目が多い気がする

ライブビューの開始/終了が便利に

 D3、D300から変わったうちの注目のポイントは、ライブビュー機能の使い方というか、入り方。従来はレリーズモード(ドライブモード)ダイヤルを「Lv」に合わせてシャッターボタンを全押しするとライブビューになるという、もうひとつ説得力に欠ける操作系だったのが、本機では従来方式に加えて、ファンクションボタンやAE/AFロックボタン、プレビューボタンのワンプッシュででもスタートさせられるようになった。

 ボディ前面のファンクションボタンは、スポット測光簡易設定など、好みの機能を割り付けることができるボタンだが、本機では、ライブビュー、プラスRAW記録、水準器表示が可能になっている。ライブビューはもちろん、ライブビューの開始/終了で、プラスRAW記録はJPEGでの撮影時にRAW同時記録になるというもの。水準器表示はファインダー視野外下部と上面の表示パネルにバーグラフ表示を利用して水準器表示を行なうものだ。

 AE/AFロックボタンやプレビューボタンもカスタマイズが可能で(内容的にはファンクションボタンとほぼ同様)、ライブビューや水準器が使えるようになる。

 どのボタンにどの機能を割り付けるのがいいかはかなり悩むところだが、個人的にはプレビューボタンはプレビューのまま、ファンクションボタンに水準器、AE/AFロックボタンにライブビューを割り当てるのが良さそうに思う。というのは、筆者は基本的に“親指AF”な上にシャッターボタン半押しでAEロックする設定が好みなので、今までもAE/AFロックボタンはほとんど使っていなかったから。それに、背面のボタンでライブビュー開始となるオリンパスのカメラに慣れているからというのもある。

 ちなみに、水準器は表示が3種類あって、メニューから選んだときはグレーとブルー(飛行機の計器みたいな色づかいだ)、ファンクションボタンなどで表示させる場合は表示パネルとファインダー視野外表示のバーグラフ表示、ライブビュー時は透過型の計器っぽい表示となる。

 この水準器が案外にシビアで、ほんのちょっと傾いているだけで、曲がっとるぞこら、みたいな感じで教えてくれる。ちなみに、液晶モニターに表示される水準器は、きちんと水平がとれているときだけ横線が緑色に変わるようになっている(ふだんは黄色)。

 こういう機能は、なければないでどうってことはないし、必要な人は単品の水準器を使っていたりするわけで、カメラに内蔵されている必要があるかどうかは微妙だが、あればあったで便利なのは確か。三脚撮影時だけでなく、手持ち撮影時にも使えるので、思いのほか役立ってくれそうである。


上がプレビューボタン、下がファンクションボタン。それぞれカスタマイズが可能。筆者的にはファンクションボタンに水準器を割り付けるのがよさげ AE/AFロックボタンもカスタマイズ可能。こちらにライブビューを割り付けてみたら案外便利

ファンクションボタンの機能の設定画面。ライブビュー、プラスRAW記録、水準器表示あたりは新項目。プレビューボタンやAE/AFロックボタンもほぼ同様の内容から選べる こちらはAE/AFロックボタンの機能の設定画面。押しながらコマンドダイヤルを回したときにはまた別の機能が割り付けられる(ファンクションボタンとかも同じ)

ライブビューを使うには、レリーズモードダイヤルをLv位置に合わせてシャッターボタンを全押しして……というのが従来方式。本機にも使える メニューから選んだときの水準器の表示。青は空、グレーは地面を表している

これはライブビュー時の水準器表示。中央の部分は透けているので、被写体を見ながら水平の調整ができる 上面の表示パネルとファインダー内の表示はバーグラフを利用したもの。手持ち撮影時にも使えて便利。水平になると目盛りが「0」になる

 一番ネックになるのは、組み合わせるレンズの品質だろうか。今のニコンのレンズラインナップを見て、フルサイズの本機やD3にまともに張り合えるレンズが何本あるかを考えると、正直言って結構暗い気持ちになれる。

 立体感たっぷりのリアルな描写やあきれるくらいの高感度の画質とかを見ると、カミサンに殴られるのを覚悟で買ってしまいたくなるが、じゃあレンズはどうしますかねぇ、といったあたりでフリーズしてしまう。最新設計の「AF-S 14-24mm F2.8 G ED」(28万5,600円)や「AF-S 24-70mm F2.8 G ED」(27万3,000円)なら画質面でばっちりだが、体力がいうことを聞かない。もちろん、財布もいうことは聞きたがらないが、仮にいうことを聞いた場合は肩凝りの心配もしなくてはならない。

 なにしろ、この2本のズームはそれぞれ1000gと900gなので、ボディと合わせて2,895gなのだ。E-3にZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F4と同ED 12-60mm F2.8-4 SWDの組み合わせで2,165g、D300にAF-S DX ED 12-24mm F4 GとAF-S DX ED 17-55mm F2.8 Gの組み合わせでは2,045gなのだから、やっぱりフルサイズは体力勝負である。

 とかなんとか考えていくと、思い切って自分の目に合った単焦点レンズだけでシステムを組むというのがおいしいかもしれない。AF 35mm F2 DやAF 24mm F2.8 Dあたりのコンパクトなレンズとか(画質面ではきびしいところもあるかもしれないが)、シグマの50mm F1.4 EX DG HSMとか広角F1.8の3兄弟とかを装着し、写真をはじめた頃の気持ちに立ち返ってみるのも楽しそうな気がする。


うちのムスメはこの部分を見ると「隠れミッキー発見」と叫びます。ちなみにダイキャストのこの部分はもっと隠れミッキーっぽいです ボディの底面には滑り止めのゴムが貼られている。これがあるとないとでは結構違う

内蔵ストロボはポップアップ量がD300より大きい。フルサイズな分付けるレンズが大きくなるから、ケラレを少なくするための措置だろう 3D-トラッキングは動体撮影に強い優れもの機能。キヤノンも似たような機能はあるが、測距点の表示自体が動いて教えてくれる分ニコン式のほうが安心感が持てる

バーグラフの右がマイナスで左がプラスというのがおかしいと言われつづけたニコンだが、最近のモデルはダイヤルの回転方向やバーグラフのプラスマイナスまで入れ替えが可能。細かすぎな気もするが、徹底しているあたりがニコンらしさだと思う 良く使う機能を登録しておけるマイメニュー。やたらと細かすぎるきらいのあるニコンのメニューには必須の機能かもしれない

D3などから追加された再生時の画面。ヒストグラムと露出情報が1画面で見られるようになった。どうせなら、ここにも白トビ警告表示が欲しかった

 

●作例

  • 作例のリンク先のファイルは、JPEGで撮影した画像をコピーおよびリネームしたものです。
  • 作例下の撮影データは、使用レンズ/記録解像度(ピクセル)/露出時間/絞り値/露出補正値/ISO感度/ホワイトバランス/実焦点距離を表します。


ピクチャーコントロール

 スタンダードでもかなりこってり色が乗って、鮮やかな被写体はきつい感じがする。ビビッドはインパクト重視といった感じ。個人的にはニュートラルをベースに、もう少しコントラストを上げるのがよさそうに思う。


D3、D300と同じく、新しい画づくり機能の「ピクチャーコントロール」を搭載。「仕上がり設定」のときにはあったポートレートが消えているのは謎 それぞれのピクチャーコントロールをベースに自分好みにチューニングできる。クイック調整はおおざっぱな調整、それぞれの項目を細かくいじることもできる

各ピクチャーコントロールの彩度とコントラストの関係をグラフにしたもの

スタンダード
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
ニュートラル
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

ビビッド
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
モノクローム
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

アクティブD-ライティング

新しくオートのポジションが追加された。ややこしいことを考えたくない人には向いているかも
 トーンカーブをいじって暗部の階調を持ち上げる機能で、ダイナミックレンジが広くなるわけではない(もともとがそれなりに広いけど)。「強め」にすると、かなり豪快に暗部が明るくなるが、高感度特性が素晴らしいこともあって、まったく破綻が見られないのがすごい。

 新設の「オート」は状況に応じて暗部の持ち上げ具合をカメラが自動で調整してくれるもの。このシーンでは「標準」よりちょっぴり弱めの仕上がりになった。


しない
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 14mm
オート
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 14mm

弱め
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 14mm
標準
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 14mm

強め
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1秒 / F11 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 14mm

感度

 感度の設定範囲はISO200から6400。ISO200を基準に1段減感、ISO6400を基準に1段または2段の増感が可能。と書くとわかりづらいが、ISO100からISO25600までだと考えればいい。

 作例は、いずれも高感度ノイズ低減、長秒時ノイズ低減をオフにした状態で撮影している。

 ISO100はダイナミックレンジの高輝度側がやや狭くなるのだろう、コントラストが高くなり、白トビも早くあらわれる。ISO1600から微妙にノイズ感が出てくるが、ISO6400でも十分に常用できるレベル。

 増感モードとなるISO12800とISO25600はノイズの出具合もワンランク上で、黒のシマリがやや悪くなるし、ISO25600では赤い点状のノイズが出る。条件次第ではISO12800でも実用になりそうだ。


感度設定画面その1。「Lo 1」はISO100。設定のステップは1段または1/3段が選べる。普通は1段のほうが便利だろう 感度設定画面その2。普通ならISO6400止まりなところを本機はまだ上がある。「Hi 1」はISO12800、「Hi 2」はISO25600

Lo 1(ISO100)
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/13秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm
ISO200
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/25秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm

ISO400
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/50秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm
ISO800
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/100秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm

ISO1600
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/200秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm
ISO3200
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/400秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm

ISO6400
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/800秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm
Hi 1(ISO12800)
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/1600秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm

Hi 2(ISO25600)
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/3200秒 / F11 / 0EV / WB:晴天 / 14mm

レンズ別作例


AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED。バッテリーを入れると2kgを超える。ファインダーを覗いているだけで楽しくなるし、すごくきれいな写りのレンズ。それだけに値は張る AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED。でかい、重い、高いの3拍子がばっちり。おカネがあっても腕力に自信のない人にはおすすめできないレンズ。でも、写りは素晴らしい

●AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED


F8まで絞っているとは言え、画面の四隅まできちんと解像しているのはすごいこと。影の部分の描写がきれいなのはフルサイズセンサーの強みだろう
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 14mm
ただの狭い通路なのだが、14mmの画角で見ると楽しい
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/250秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 14mm

広角端の最短撮影距離付近で撮影。背景のボケがちょっと流れたように写るのは、オリンパスのED 7-14mm F4などとも似かよっている。塗れた葉っぱのリアルな描写がいい
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/250秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 14mm
こういう色の被写体だと、こってり以上の発色になってしまう。人によって好みは分かれるものだが、個人的にはいただけない発色だ
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/50秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 24mm

空を飛ばさないようにややアンダー気味(露出補正は±0ですが)の露出で撮った。アクティブD-ライティングを使ってもよかったかもしれない。
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/125秒 / F5.6 / 0EV / ISO400 / WB:晴天 / 14mm
広角端も画角と明るさを考えれば十分に歪曲は少ない方だが、19mmとか20mmとかのほうがよりまっすぐな写り
AF-S NIKKOR 14-24mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/25秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO400 / WB:晴天 / 19mm

●AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED


四隅は像が崩れているが、フルサイズ機でこれくらいなら上等なレベルだと思う。にしても、濡れた岩のぬめっとしたところ、立体感の出具合がすごい
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/40秒 / F4 / -0.3EV / ISO200 / WB:オート / 24mm
タヌキの親子を発見。でも、レンズの重さに負けて望遠を持ってなかった。で、DXフォーマットに切り替えて撮影した。ソニー式に言えばスマートテレコンバーターである
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 2,784×1,848 / 1/160秒 / F2.8 / 0EV / ISO1600 / WB:オート / 70mm

同じくDXフォーマットで撮影。ISO1600にアップして、それでこの程度のノイズ感。動物やスポーツ写真に画質革命が起きそうな気がする
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 2,784×1,848 / 1/250秒 / F2.8 / -1EV / ISO1600 / WB:オート / 70mm
貧弱な筆者の腕ではこのレンズとの組み合わせだと1/30秒くらいが限界
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/30秒 / F2.8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 58mm

ファインダー像が大きいのでピント合わせがすごく快適
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/200秒 / F2.8 / -1EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
三脚をめいっぱい下げてライブビューで撮影
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/8秒 / F8 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

PLフィルターを使ったわけでもないのに、グリーンがキトキトっという感じ。ベルビアを思い出した
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/6秒 / F8 / -1.3EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
フルサイズ機の画像をピクセル等倍で見ると、フィルム時代だったら絶対ありえない状態で写真を見てるんだなぁと実感する
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/60秒 / F8 / -1.3EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

木と金属の質感の違いが見事。レンズ性能が良くて、かつカメラの性能がすごいからだろう
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/80秒 / F4 / -1.3EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
被写体が傾いているんだか、カメラが傾いているんだかわかりづらいときに、ファインダー内に水準器が出せるのは便利だったりする
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/250秒 / F3.5 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

移動中の駅のホームから。画面内を被写体が移動しても自動的に測距点を切り替えて追いかけてくれるのが3D-トラッキング。動く被写体には超便利
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/125秒 / F8 / ISO200 / WB:オート / 70mm
曇りだと案外にハイライトが飛びやすくてアンダー目に露出を振らないといけなくなるが、フルサイズの強みだろう白が粘ってくれるので小細工しないですむ
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F4 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 58mm

背景とのエッジの部分を見ると、わずかに倍率色収差が残っている。目くじらを立てるほどの量ではないけれど
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/60秒 / F6.3 / 0EV / ISO200 / WB:オート / 70mm
こういうコントラストのない石の彫刻とかはぼへーっとした写りになってしまうケースが少なくないが、レンズの性能のおかげでシャープに描写できている
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/125秒 / F4 / +0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

夕方近くになって、ちょっぴりだけ日が差した。機種によっては大幅にマイナス補正をするシーンだが、ニコンの3D-RGBマルチパターン測光IIならたいていのシーンは±1段までの補正でいける
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/125秒 / F2.8 / -1EV / ISO200 / WB:晴天 / 26mm
9枚羽根の円形絞りで絞り開放から2段絞っててこのボケの形。ちょっと釈然としないところではある
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/200秒 / F5.6 / 0EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

赤く塗られた消火栓。浮いた錆や塗料の塗りむらの表現がすごい
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/160秒 / F5.6 / -0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm
解像力の高いレンズは二線ボケになる傾向があるが、このレンズはいやな感じのボケになりにくい
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/40秒 / F4 / -0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 70mm

F2.8固定の大口径で24mmスタートの標準ズームは使い勝手がいい
AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8 G ED / 4,256×2,832 / 1/50秒 / F4 / -0.7EV / ISO200 / WB:晴天 / 24mm


URL
  ニコン
  http://www.nikon.co.jp/
  製品情報
  http://www.nikon-image.com/jpn/products/camera/slr/digital/d700/
  ニコンD700関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/07/03/8783.html



北村智史
(きたむら さとし)1962年、滋賀県生まれ。国立某大学中退後、上京。某カメラ量販店に勤めるもバブル崩壊でリストラ。道端で途方に暮れているところを某カメラ誌の編集長に拾われ、編集業と並行してメカ記事等の執筆に携わる。1997年からはライター専業。最初に買ったデジタルカメラはキヤノンPowerShot S10。 ブログ:http://ketamura08.blog18.fc2.com/

2008/07/24 00:17
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