デジカメ Watch

写真で見るペンタックス「K200D」

Reported by 本誌:折本 幸治

キットレンズ「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II」を装着したK200D
 ペンタックスが22日に発売するデジタル一眼レフカメラ「K200D」を借用できたので、外観とメニューの写真を掲載する。実写の掲載が不可能なβ機のため、製品版とは一部異なる可能性があることを留意いただきたい。

 K200Dは、K100D SuperとK20Dの中間に位置するエントリーモデル。このクラスとしては珍しく、防塵防滴ボディを採用するのが特徴だ。店頭予想価格は、ボディのみで9万円前後、交換レンズ「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II」が付属するレンズキットが10万円前後の見込み。

 K100D Superになかった装備としては、K10Dから有効1,020万画素CCD、映像エンジンPRIME、RAWボタン、感度優先自動露出などを受け継いでいる。一方、同時発表のK20Dとは、2.7型約23万ドットの液晶モニターをはじめ、カスタムイメージ、ダストアラート、ダイナミックレンジ拡大などの共通機能を持つ。そのため、ライブビューなど一部の機能を除き、メニュー構成はほぼK20DやK10Dと同じ。併用も容易だろう。

 もちろん、ボディ内手ブレ補正機能のSR(シェイクリダクション)や、ゴミ対策機構のDR(ダストリムーバル)は健在。外観はK100D Superと似通っているものの、表面仕上げなどが若干変わり、高級感が増している。シャッターフィーリングやホールディング感は、K100D Superからほとんど変わらない印象だ。

 K100D Supterと合わせて貴重な単3電池駆動モデルでもあり、防塵防滴ボディや約0.85倍とこのクラスとしては上質なファインダーと合わせ、上級者にも好まれそうな製品といえる。





記録メディアにSDHC/SDメモリーカードを採用。メディアカバーもシーリングが施されている
インターフェイス。上からリモートケーブル、AV出力/USB、DC入力の各端子

引き続きFnボタン、手ブレ補正スイッチを装備 ファインダー内表示の例

CCDとダストアラート機能

 APS-Cサイズ相当の撮像素子を採用。K100D Superの有効610万画素から、有効1,020万画素CCDになった。感度はISO100~1600。K20Dと同じく、最大1EVのダイナミックレンジ拡大機能や、ダストアラート機能が利用できる。


K10Dと同じAPS-Cサイズ相当、有効1,020万画素のCCDを搭載

ダストアラート機能での表示例


新機能の高感度NR
長秒時NRも新機能だ

ダイナミックレンジ拡大機能のON/OFFはISO感度設定画面から行なう。ONにすると最低感度がISO200になる

カスタムイメージ

 従来の仕上がり設定を高機能化した「カスタムイメージ」を搭載。デジタルプレビューとの連動など、機能的にはK20Dと同等だ。レーダーチャートで微調整の傾向を把握できるのは便利。また、カスタムイメージ「モノトーン」には、オレンジなどのフィルターや調色が施せる。


カスタムイメージはFnメニューから設定する

カスタムイメージ「鮮やか」。撮影前の画像でプレビューできる


カスタムイメージ「ナチュラル」

カスタムイメージ「人物」


カスタムイメージ「風景」

カスタムイメージ「雅(MIYABI)」


カスタムイメージ「モノトーン」


操作関連

 K10Dから感度優先自動露出(Sv)を引き継いだのもトピック。ただし、シャッター速度&絞り優先AE(TAv)は非搭載となる。電子ダイヤルが1つしかないためだろう。

 RAWボタンもK10Dから継承した機能のひとつ。JPEG→RAWだけでなく、RAW→JPEGやRAW+→RAWといった柔軟な設定が行なえる。

 また、K20Dにもある「キャッチインフォーカス」は、マニュアルフォーカスレンズを装着してAFモードを「AF.S」にしておくと、ピントが合うと自動的にシャッターが切れる機能。


モードダイヤル。感度優先自動露出(Sv)を新設

ISO感度に応じてシャッター速度と絞り値が自動で変化する


マウント脇にRAWボタンがついた

K10Dと異なり、動作内容を細かく設定できる


メニューの文字サイズを「標準」と「大きい」から選べる 「大きい」にしたところ。選択中の項目が縦長になる

デジタルカメラでは珍しいキャッチインフォーカス機能 画素欠損を補間するピクセルマッピングも利用できる

バッテリーグリップ

 K100DやK100D Superにはなかったバッテリーグリップが装着できる。ペンタックスのバッテリーグリップらしく、薄型で本体にフィットしたデザインなのが特徴。本体とは別に、単3電池4本を収納できる。本体同様、防塵防滴仕様となっている。


バッテリーグリップ「D-BG3」(1万5,750円) 単3電池4本を収納できる


本体側とD-BG3側のどちらの電池を優先するかを設定できる

D-BG3を取り付けたところ。前面

背面

DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II

 キットレンズは新型の「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II」。従来の「DA 18-55mm F3.5-5.6 AL」から光学系を変更し、高画素での撮影に対応したという。コートが違うのか、反射面の色が違う。


DA 18-55mm F3.5-5.6 AL II

付属のフードはPLフィルター操作窓を装備

側面。右が従来モデル

反射面の色が異なる。右が従来モデル



URL
  ペンタックス
  http://www.pentax.co.jp/
  製品情報
  http://www.digital.pentax.co.jp/ja/35mm/k200d/feature.html
  ペンタックスK200D関連記事リンク集
  http://dc.watch.impress.co.jp/cda/dslr/2008/02/05/7801.html



本誌:折本 幸治

2008/02/18 00:00
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2008 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.