デジカメ Watch

写真で見るオリンパス「E-3」

Reported by 本誌:折本 幸治

 11月23日発売のオリンパス「E-3」の外観写真とメニュー画面をお届けする。

 E-3は、フラッグシップモデル「E-1」の後継機種。それだけに、防塵防滴ボディ、前後のツインダイヤル、1/8,000秒の最高シャッター速度など、現行の下位モデル「E-330」や「E-510」にない豪華な装備を搭載する。中でも視野率100%、約1.15倍のファインダーは圧巻。「狭い」と言われ続けてきたフォーサーズ機の印象をくつがえすファインダーだ。

 また、ライブビューやゴミ対策の「SSWF」をはじめ、E-1以来の上面液晶パネルを装備。E-300以来のパワーバッテリーホルダーも用意されており、これまでのEシステムボディの集大成ともいえる仕上がりになっている。

 さらに新開発のハイスピードLiveMOSの効果により、連写速度はEシステム最速の5枚/秒を実現した。そのほか内蔵ストロボにコマンダーモードを搭載。E-330では上下方向しか動かなかった液晶モニターが2軸可動式のフリーアングルになるなど、いくつもの進化が見られる。

 ボディは大柄で、レンズマウントをボディ中央に配置。先進的なE-1のスタイリングに比べて、E-510をそのまま大きくしたような保守的な外観になっている。

 あわせて、新レンズ「ZUIKO DIGITAL ED 12-60mm F2.8-4 SWD」と「ZUIKO DIGITAL ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD」を装着した写真や、コマンダーモードに対応した新ストロボの写真も掲載する。





マウント部 有効1,010万画素ハイスピードLiveMOS

右手側の背面上部。AFフレームボタンのアイコンは従来通り3点 フリーアングル液晶のため、INFOボタンなどをモニター下に配置

上面の情報表示はブルーに光る。左端にISOボタンが見える
露出モードボタンを左手側に装備。Fnボタンへの割当も可能

CFとxDのダブルスロットを装備 USB端子とAV出力。左上にはリモコン用端子を備える

内蔵ストロボを搭載。ワイヤレス発光のコマンダーになる
バッテリーはE-510などと同じBLM-1を採用

ファインダーとAF

 E-3最大のトピックは、ファインダー部とAFの増強だろう。使用する測距点を11点、1点、5点から指定可能。主要な設定はスーパーコンパネからダイレクトに利用できる。また、測距点表示のON/OFFや循環選択についてもユーザーで設定できる。


ファインダー。E-510とは異なる大型のアイカップを備える
アイピースシャッターも標準で装備。ライブビュー時には閉じるよう、液晶モニターで警告を発する

ファインダー内部。実際には下部に緑色の情報表示を行なう 測距点は11点のほか、1点や5点も選択可能

11点のうち5点をグループ化する機能もある

AFターゲット表示のON/OFFにも対応 AFターゲットのサイズを選べる

フリーアングル液晶とライブビュー

 2.5型の液晶モニターは、E-330で要望の高かった2軸可動式のフリーアングルタイプになった。これにより、縦位置でもアングル変化が可能になる。ヒンジ部分も防塵防滴で、コンパクトデジタルカメラのバリアングル液晶モニターよりも、かっちりした動作の印象を受ける。なお横手側に広げると、OLYMPUSロゴが必ず逆さまになる。

 ライブビュー関連はE-510/410を踏襲。E-330にあった「フルタイムライブビュー」(Aモード)はない。AFはE-330の「マクロライブビュー」(Bモード)や、E-510/410のライブビューと同じ。測距にはミラーダウンを伴う。また、ライブビュー時の拡大倍率に5倍が加わり、5→7→10倍の3段階になった。


左下の白丸は環境光センサー。周りの明るさに合わせてモニタ―を自動調光する
モニター面を格納することもできる

ライブビュー中の表示例
スーパーコンパネも引き続き利用できる

パワーバッテリーホルダー「HLD-4」

 同社のデジタル一眼レフカメラにおいて、パワーバッテリーホルダーの発売はE-300以来となる。装着すると、リチウムイオン充電池のBLM-1を最大2個装填できるほか、単3電池6本での駆動も可能になる。BLM-1は1つでも動作可能。レリーズボタン、前後ダイヤル、AFフレームボタン、Fnボタンなどを備える。


パワーバッテリーホルダー「HLD-4」を装着
背面


そのほかのメニュー


スーパーコンパネ。「詳細表示」のみのようだ 撮影メニュー1

仕上がり設定に「PORTRAIT」が加わった 階調設定。E-510までにはない「オート」が見える。暗部を持ち上げるという

最高感度はISO3200。拡張設定ではない
新機能のISOブラケットが利用できる

ISOオート設定も可能になった。上限値のほか基準値を設定可能
E-3から可能になった「ワイヤレスRCフラッシュシステム」のON/OFF設定

カスタム設定項目が機能ごとに整理された カスタム設定Aの「AF/MF」

カスタム設定Bでは操作関連の設定が可能
Fnボタンへの割当例。AFターゲットの初期化

Fnボタンへの割当例。AF/MF切替
Fnボタンへの割当例。RAW+JPEGとJPEGの切替

Fnボタンへの割当例。露出モード
Fnボタンへの割当例。水中シーンモードの設定

バルブ中のMF許可 最長バルブ時間を指定できる

撮影画像のdpi設定。カスタムでは数値で指定できる dpi設定

E-1、E-510との比較

 左からE-3、E-1、E-510。





手前からE-3、E-1
左からE-3、E1

新ZUIKO DIGITALレンズ


左からED 12-60mm F2.8-4 SWD、ED 50-200mm F2.8-3.5 SWD E-3にED 12-60mm F2.8-4 SWDを装着

ED 12-60mm F2.8-4 SWDをE-510に取り付けたところ
ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDとE-3

ED 50-200mm F2.8-3.5 SWDのフードはSWDなし現行モデルと異なり、PLフィルター操作窓が付く

FL-50R、FL-36R


左からFL-36R、FL-50R。ともにバウンス発光での撮影にに対応
背面。左からFL-36R、FL-50R

FL-50Rに付属するリフレクタアダプター「FLRA-1」
ゴムバンドでストロボヘッドに装着。単体でも2,625円で発売する

E-3にFL-50Rを装着。内蔵ストロボをポップアップすれば、取り外してワイヤレス発光も行なえる。


URL
  オリンパス
  http://www.olympus.co.jp/
  レンズ交換式デジタルカメラ機種別記事リンク集(E-3)
  http://dc.watch.impress.co.jp/static/link/dslr.htm#e1n



本誌:折本 幸治

2007/10/18 00:52
デジカメ Watch ホームページ
・記事の情報は執筆時または掲載時のものであり、現状では異なる可能性があります。
・記事の内容につき、個別にご回答することはいたしかねます。
・記事、写真、図表などの著作権は著作者に帰属します。無断転用・転載は著作権法違反となります。必要な場合はこのページ自身にリンクをお張りください。業務関係でご利用の場合は別途お問い合わせください。

Copyright (c) 2007 Impress Watch Corporation, an Impress Group company. All rights reserved.